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D.LEAGUEって何がかっこいい?TOYOTAアリーナ東京で味わう世界トップレベルのダンサーたちの熱いバトル。人気のダンスリーグに潜入取材!

  • 2026.3.31

世界最高峰のプロダンスリーグとして開幕し、5年目のシーズンを迎えたD.LEAGUE。2025-26シーズンはいよいよ佳境に入り、各チームによる熾烈な争いが続いている。3月15日にトヨタアリーナ東京(東京都港区)で開催された「BLOCK HYPE」ROUND7では、4試合を通してそれぞれのチームが個性あふれるパフォーマンスを披露した。今シーズンからこの会場で行われているD.LEAGUEは、エンタメ空間のど真ん中で味わう新しい観戦体験でもある。会場に足を運んで感じたのは、スポーツ観戦ともライブとも少し違う、独自の高揚感だった。

D.LEAGUEってなんだ?

世界最高峰のプロダンスリーグとして、2021年1月に全9チームで開幕したD.LEAGUEは年々人気拡大を続け、5年目の今シーズンは、BLOCK HYPEとBLOCK VIBEの2リーグ、全16チームが参画している。今季は各リーグの上位3チームに、5月に行われるチャンピオンシップ(以下、CS)への出場権が与えられ、トーナメント戦を制したチームに年間王者の称号が与えられることとなるが、来季は既に4チームの加入が決まり、全20チーム体制となることも発表されている。

「やっぱりダンスは楽しい」Travis Japan・宮近海斗がSP DANCERに登場

各チームは、監督の役割を担う「DIRECTOR」と、チームとシーズン契約を結ぶ「REGULAR DANCER」。そして、最大3名まで特定のROUNDのみに出演することができる「SP DANCER」の合計8名(※)によるパフォーマンスで、勝敗は争われる。

(※)各チームの登録上限人数は、「REGULAR DANCER」+「SP DANCER」の計24名

画像: dip BATTLES(ディップ・バトルス)

ROUND7では、dip BATTLES(ディップ・バトルス)の「SP DANCER」として7人組アイドルTravis Japanの宮近海斗が登場。大歓声が巻き起こる中でステージに立った宮近は、息のあったダンスを披露して会場をわかせると、上位進出のためには負けられないavex ROYALBRATS(エイベックス・ロイヤルブラッツ)との大切な一戦で、チームの勝利に貢献した。

「普段はTravis Japanというグループで、ダンスやいろんなものを武器にやってきました。ダンスを主戦場とする勝負の世界で踊らせていただくことへのプレッシャーは感じましたけど、『やっぱりダンスは楽しいな』と思わせていただきました。チームの仲間に入れてもらって、ダンスと真剣に向き合い、このような(勝利を掴む)結果で終われたことは、僕にとってはとても大きな経験になりました。迎え入れてくれたみんなと応援してくれたファンの皆さま本当にありがとうございました」

画像: dip BATTLES(ディップ・バトルス)のSP DANCERとして登場したTravis Japan宮近海斗

試合後に「dip BATTLESが得意とするクールで熱量のある振りに加えて、ワクワク感や楽しさを伝えられたら……」と宮近を起用した理由を語ったチームリーダーの89 Jillie Jay.は、「メンバー全員がソロを披露したのは、今季初めてでした。僕たちの『チャンピオンシップ進出に繋げる戦いを見せよう』と宮近海斗さんをお呼びし、絶対に負けられない戦いに臨みました。勝利することができて本当に嬉しいですし、とても楽しいステージを皆さんの前で披露することができて幸せでした」と、従来とは異なるテイストの「彩」をテーマにした作品での高評価に、確かな手応えを感じているようだった。

ファン参加型のジャッジシステムも人気を支える

画像: KADOKAWADREAMS(カドカワ・ドリームス)

ハーフタイムにはBLOCK VIBEに所属するチームがダンスパフォーマンスを披露。これらは会場を訪れた方しか見ることのできない特別なものだ。

会場や配信でラウンドを見守るファンがジャッジに参加できる点も、他のスポーツとは異なるD.LEAGUEの魅力と言えるだろう。

審査員による「テクニック」、「コレオグラフィー」、「シンクロパフォーマンス」、「エースパフォーマンス(※)」の査定と、ファンによる「会場ジャッジ」、「配信ジャッジ」の全6項目で勝敗が決められ、計100%の内「50.1%」以上のシェア率を獲得したチームがWINNER(勝利チーム)となる。

(※)各チームが選出したエースによるパフォーマンスの評価。6〜12秒のパフォーマンス時間内のテクニック、演出、個性の3項目を審査員がジャッジし、ポイントが配分される

会場を訪れたファンによる「オーディエンスジャッジ」は、Ⅾ.LEAGUE オフィシャルアプリを使った投票により行われ、アプリの会員ランクが上がるにつれて、ユーザの持ち票が増えていく仕組みとなっている。

【D.LEAGUE オフィシャルアプリの会員ランク】

プラチナランク:各MATCHにつき5票
ゴールドランク:各MATCHにつき5票
シルバーランク:各MATCHにつき2票
ブロンズランク:各MATCHにつき1票

特徴のあるチームがパフォーマンスを競う

D.LEAGUEではさまざまな特徴を持つチームが、それらを生かしたパフォーマンスを見せている。

パリ五輪日本代表のShigekixら、「ブレイキン」で活躍するトップダンサーが属するKOSÉ 8ROCKS(コーセーエイトロックス)は、チームの得点が伸び悩む傾向にあった「コレオグラフィ」(振付やフォーメーション)で得点向上を目指してBenefit one MONOLIZ とのROUND7に臨み、見事に勝利を収めた。

画像: KOSÉ 8ROCKS(コーセーエイトロックス)

試合後の会見で、本ROUNDのエースを任されたKOSÉ 8ROCKSのYOUTEEは、「今回は『Broken』をテーマにした作品で、ラウンドに臨みました。『ブレイキン』はどうしても『コレオゴラフィ』を評価されにくい傾向がありますが、今回は『コレオゴラフィの点数もしっかり取りたい』との思いがあり、結果として点数(11.1%/12.5%)につながって、すごく良かったと思っています。前回のCYPHER ROUND(※)に勝利し、僕らはCS進出を決めましたが、一位でBLOCK HYPEを通過するために、今日は何としても勝ちたいと思っていました。エースを務めさせていただいた試合で勝つことができて本当に良かったです」と、今後に向けて決意を新たにした。

(※)D.LEAGUEではシーズンに一度、各チームの代表者1〜3名が計5回のバトルを繰り広げるCYPHER ROUND(サイファーラウンド)が行われる。ここではダンサーの個性に焦点が当たるように工夫が施されており、従来のROUNDとは異なる魅力が楽しめる。

リーグ唯一となる女性のみのメンバーで構成される、Medical ConciergeI'moon(メディカル・コンシェルジュ アイ・ムーン)も、個性の際立ったチームと言えるだろう。

画像1: Medical ConciergeI'moon(メディカル・コンシェルジュ アイ・ムーン)

グルーヴ感のあるJAZZ HIPHOPを追求するパフォーマンスで存在感を示すMedical Concierge I'moonは、「皆さんにキャッチーでポップなものの素晴らしさを伝え、一緒にドキドキできるようにしたかった」(CHIKA)との思いから『MADE IN POPS』をテーマにしたプログラムを構成し、List::X(リストエクス)とのROUNDに臨んだ。

画像: List::X(リストエクス)

テクニックやエースパフォーマンスではList::Xに後れをとったが、「コレオグラフィー」、「シンクロパフォーマンス」で巻き返して、見事に勝利( 55.2%- 44.8%)。

「今回もすごく大事な試合だったので、チーム一丸となって勝てたことが本当に嬉しいですし、ホッとしています」とCHIKAはROUND7を振り返った。

画像2: Medical ConciergeI'moon(メディカル・コンシェルジュ アイ・ムーン)

リーグ3連覇中で今季も首位 安定した強さを誇るCyber Agent Legit

昨季はレギュラーシーズン1位とCS制覇。今季も首位をひた走るCyber Agent Legit(サイバーエージェント レジット)は、前人未到のリーグ4連覇に向けて、順調な戦いぶりを見せている。

画像: Cyber Agent Legit(サイバーエージェント レジット)

既にCS進出を決めた中で挑んだROUND7では、平均17歳の若々しいメンバーが揃うLDH SCREAM (エルディーエイチ・スクリーム)と対戦。

画像: LDH SCREAM (エルディーエイチ・スクリーム)

Cyber Agent Legitは『LEGION FUNK』をテーマに掲げ、「自分たちが積み重ねてきた技術をファンクミュージックに乗せ、ド直球にぶつける」(KANATO)とROUND7に臨んだ。

「ファンクミュージックのビートを感じながら、僕らのダンスを楽しんでもらえたら」との思いで構成されたプログラムでは順調にスコア( 63.5%- 36.5%)を伸ばして、勝利を手繰り寄せた。

画像: D.LEAGUE BLOCKHYPE ROUND7 順位表

「日常にワクワクが増える D.LEAGUEにハマってほしい」

画像: 左から、YOUTEE(KOSÉ 8ROCKS)、CHIKA(Medical Concierge I'moon)、89 Jillie Jay(dipBATTLES)、KANATO(Cyber Agent Legit )

試合後の会見では、この日勝利したチームの4選手から、最終戦となるROUND8やその後に控えるCSに向けての思いや、ファンの皆さんへのメッセージが語られた。

Medical Concierge I'moon CHIKA
(ROUND‘で3位以内が決まり)CSへの出場は決まりましたが、次のROUND8ではまた違ったI'moonをお見せして、もちろん勝ちたいです

dipBATTLES 89 Jillie Jay
残念ながらCSの出場枠はもうありませんが、ROUND8ではもう一つ出場枠を追加してもらえるくらいの最高な作品をご用意しています。来シーズンに繋がるような新たな作品をみなさんにお届けできたらと思っているので、楽しみにしていてください

KOSÉ 8ROCKS・YOUTEE
(ROUND7を終え、18Pointで同率1位タイの)Legitさんは強敵ですが、僕らは勝利を掴んで1位になることと、試合を見てくださっている86(ハチロク・ファンの名称)の皆さん、そして Dリーグを見てくださっている皆さんを熱狂させたいと思っています

Cyber Agent Legit KANATO
僕らは現在1位ですが、ROUND8でも気を抜かずにしっかり首位を守り抜き、シーズン優勝と CS 優勝して完全優勝に入れられるように頑張ります

――2025-26年シーズンも佳境に差し掛かりましたが、皆さんが考えるD.LEAGUEの魅力や、現地観戦する見どころを聞かせてください。

KOSÉ 8ROCKS・YOUTEE
会場に足を運ぶと、配信では映らない箇所にある照明が見えたり、僕らの思いや会場全体の熱量など、画面越しでは伝わりきらないものがたくさん味わえると思うので、ぜひ会場にお越しいただいて、D.LEAGUEの魅力にどっぷり浸かってほしいなと思います

Medical Concierge I'moon CHIKA
迫力のあるパフォーマンスを見ていただくと、各チームの魅力が伝わりやすいと思いますが、会場を訪れると、D.リーガーと直接触れ合う機会もありますし、親近感を持ちながら応援していただけたら、きっとものすごく楽しめるかなと思うので、ぜひ会場に来ていただいて、一緒にリーグを盛り上げていきましょう

dipBATTLES 89 Jillie Jay
リーグをご覧になったことのない皆さんは、 もしかしたらまだ『ダンスのリーグがあるんだ』くらいしか知らない方もいらっしゃるかもしれません。ですが、僕らがダンスに懸ける本気の思いや、ステージを支える裏方さんの努力など、さまざまな方の情熱と共に、この空間は成り立っています。16あるチームごとの色や、ドラマがあってリーグは成り立っていると思うので、それぞれの楽しみ方を見つけてもらいたいです。一回会場に足を運んでもらえたらきっと“ハマる”と思うので、百聞は一見に如かず。ぜひ応援に来てください

Cyber Agent Legit KANATO
空気感だったりとか、ダンスの質感だったりとかは、配信だけだとやっぱり見ているお客さんに伝わりづらいと思うんですけど、会場に足を運んでいただいて、生のパフォーマンスに触れていただくことで、会場の空気感やダンスの質感をより楽しんでいただけると思います。さまざまなチームを知っていただき、“推し”の選手や、ダンス好きの友達を作ってもらえたら、きっと 日常の中でワクワクが一つ増えるんじゃないかと思うので、ぜひ“ハマって”ください

次回はレギュラーシーズン最終戦!CHAMPIONSHIP 進出への最終決戦を見逃すな

D.LEAGUEのおもしろさは、勝敗だけではない。会場でこそ伝わる熱量、照明や音響を含めた空間演出、そしてチームごとに異なる個性が重なり合って、独特の魅力が生まれている。観客席には、10代の今にも踊り出しそうなおしゃれな女子たちも多く、その熱気もまた、このリーグならではの空気をつくっていた。さらに、パフォーマーであるダンサーたちの個性あふれるパフォーマンスやアクションには、思わず目を奪われる。ダンスに詳しくなくても、“なんだかかっこいい”という感覚から自然に引き込まれていく。そこにあるのは、スポーツ観戦ともライブとも少し違う、独自の高揚感。これは現地にいかないと味わえない。

D.LEAGUE最終戦のROUND8は、4月23日、24日にトヨタアリーナで開催予定で、各BLOCK上位3チームの計6チームが5月31日のCHAMPIONSHIPへ進出する。レギュラーシーズンの締めくくり、そしてその先の頂上決戦に向けた次の戦いは見逃せない。

文=Shiratori Junichi

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