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【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか

  • 2026.3.30

ついに発売!スズキ初の電気自動車

スズキ初のBEV(電気自動車、EV)eビターラがついに発売となった。2025年の秋に発表され、本サイトでもプロトタイプ試乗を行っていたが、ついに市場にお目見えとなった。
(プロトタイプの試乗レポートはこちら → https://www.garvyplus.jp/archives/50043/)

前回は発表前でクローズドサーキットでの試乗走行だったが、今回は、ついに一般公道での試乗。 あらためてひと通りのeビターラの概要と、一般公道での試乗評価をレポートする。またなにより、このクルマの最大のポイントとなる内容と価格についても触れていく。価格については、新たな時代をひらくような衝撃、とさえ言っていいと思うからだ。

<外観> BEVなのに正統派SUVルックは唯一無二

eビターラのスタイリングを語るうえで、最大のポイントだと思うのが「SUVらしさ」だ。BEVは未来感・先進感がデザインに組み込まれるため、従来のクルマとは違う、SF映画に出てきそうなヌメッっとした曲線多用のデザインになるのがまぁ王道だ。

しかしスズキはあえて、従来の正統派SUVルックスを前面に押し出してきた。
かといって、従来そのままのデザイン踏襲ではない。先進性を感じさせる意匠っも注入されており、バランスよく融合されたデザインになっている。
電気自動車の購入を考えたとき、少なくともこの価格帯で正統派SUVらしさを求めると、このeビターラがオンリーワンだと言っていい。その意味で、アウトドア派には、うれしいクルマだ。スズキさんありがとうと言いたくなる。

【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
ひと目でSUVとわかるデザインは、アウトドアテイストを求めるユーザーには唯一無二
【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
長いホイールベースに短いオーバーハングによって、車内の広さ、取り回しの良さを実現している
【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか

<内装・シート>満足度が高い上質感

ここのところのスズキのクルマはすべてそうなのだが、このeビターラも、内装の質感が高い。ドアを開けた瞬間に質感の高さを感じるはずだ。 シートは、硬めの印象。ホールド感もしっかりしたタイプで、長距離ドライブにも適していそうで、遠方への移動も多いアウトドア派には向いていると思う。

室内スペースは、外観から想像する以上に、広い。クーペスタイルのSUVゆえ、当たり前だが頭上に大幅に余裕があるわけではないが、問題はない。むしろ、後席の足元に余裕があり、後席乗車が快適なのは想定外のポイントだ。クーペスタイルにしてこの後席足元のスペースは、特筆すべきだ。つまりファミリーユースの使用にも適しているからだ。

さらに言えば、後席ドアの開口部も広い。つまり乗り降りがしやすい。ロングホイールベースだが、前後オーバーハングが短いスタイリングになっているからだ。クーペスタイルBEVにして、この後席を実現していることに、eビターラの大きなアドバンテージはある。「実用性」を考えるとこういうところは実は大きなポイントであると思うからだ。

【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
レザー調の上質感ある内装
【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
クーペスタイルにして後席の足元の余裕がこのクルマの大きな長所だ

<コクピット>先進性ある意匠でBEVの所有感を満たす

コクピットまわりのポイントを簡潔に述べてみる(要点のみ)。

  • インテグレーテッドディスプレイ(センターディスプレイとメーターディスプレイの一体化)
  • D型ステアリング(底辺が直線。シートとの間に余裕が生まれ、乗降もしやすい)
  • 2段センターコンソール
  • ダイヤル式のシフトセレクター
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メーターとセンターディスプレイの一体感が先進性を感じさせる

これらは、BEVらしい未来感・先進性を感じさせるものだ。またその結果、ディスプレイ内に多くの操作も組み込まれている。 一方、使用頻度が高い空調系のスイッチは物理スイッチを採用していて、これはすばらしいと思う。なぜなら物理スイッチは圧倒的に使いやすいからだ。開発陣いわく、ディスプレイ内に入れるものと外に出すものの取捨選択を、考えに考え抜いたという。

【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
頻繁に操作する空調と音量調節は、物理スイッチを採用。使いやすさは抜群だ

また、個人的に特筆すべきは、シフトセレクター周りに配置された4つの物理スイッチ。 やたらとスイッチを詰め込まず、数が整理されていることがまず素晴らしい。かつ、各スイッチが大きく、きわめて使いやすい。今回の短時間の試乗でも、慣れれば視線移動の必要がなくブラインドで操作できた。

【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
ダイヤル式のシフトノブとその周囲に配置されたスイッチ類。このシンプルさゆえに、運転中の操作に大きく貢献している

<ユーティリティ>大充実で快適な社内環境

前席にも後席にも端子が充実している。

【前席】
・12Vアクセサリーソケット
・HDMIソケット
・USB Type-A Type-C
【後席】
・USB Type-A Type-C
・AC電源コンセント(100V、1500W[非常時給電モード付]
さらに前席にはワイヤレスチャージも装備。

【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
前席の2段式コンソール内に収められた端子類
【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
後席にもこれだけの端子が備わる

なんといってもAC電源コンセントがあることは、キャンプ、アウトドアシーンには大きなメリットがあるだろう。一般的にBEVにアウトドアのイメージはないかもしれない。しかしeビターラのようにSUVタイプであると、むしろアウトドアで使えるクルマになるはずだ。 もちろん、災害などによる非常時にも役立つ。ポータブルバッテリーを購入するならいっそBEVという考え方もできるかもしれない。

さらにシートヒーターのみならずステアリングヒーターまで、全グレードに標準装備という大盤振る舞い。これまたアウトドア派にとっては、至れり尽くせりという感がある。

【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
シートヒーターの設定画面。アニメーションでシートが回転する!

<ラゲッジ>アウトドアユースでも使いやすい

リアシートは4:2:4の3分割可倒式。真ん中に長尺ものを積んだ状態で、後席に二人乗車が可能だ。 後席をすべて倒すと、荷室の奥行きは最大1455mmまで拡大する。
段差のない面になるうえ、後席はスライドもリクライニングもするので、荷物の量や形で調整できる。これは積載が多くなりがちなアウトドア派には便利だ。

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5人乗車デフォルト時のラゲッジ。奥行き最大835mmだ
【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
後席をすべて倒した状態。奥行きは最大1455mm。幅は1165mm
【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
フラップが設けられているので荷物の積載、積み下ろしが行いやすいのはアウトドアシーンでうれしい
【試乗レビュー①基本編】スズキ eビターラはEVの常識を変える?どんなクルマなのか
キャンプ用品を積むとこれくらい積載できるイメージだ

以上が、eビターラのパッケージングの概要だ。
次はいよいよ、一般公道を実際に走行してのリアルレポートと、グレード選びガイドをお送りする。
【試乗レビュー②実践編】をお待ちいただきたい。

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