1. トップ
  2. 「あまりに過激…」「演技に見えない」度肝を抜く“際どいシーン”に衝撃…「色気が限界突破」“妖艶演技”で魅せた実力派女優

「あまりに過激…」「演技に見えない」度肝を抜く“際どいシーン”に衝撃…「色気が限界突破」“妖艶演技”で魅せた実力派女優

  • 2026.5.2

どんな役にも全力で飛び込み、見る人の心に深く刻まれるスターがいます。今回は「衝撃の"体当たり演技"で魅せた女優Part6」をテーマに5名をセレクトしました。本記事ではその第2弾として、樋口可南子さんをご紹介します。ソフトバンク「白戸家」のお母さん役でおなじみの樋口さんですが、今の穏やかなイメージとは対照的に、タブーに踏み込んだ大胆な演技や挑戦的な写真集など、常に新しい表現に挑んできた女優でもあります。どんな役にも全力で向き合い、見る者を魅了し続ける樋口さんの魅力とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

銀座のアルバイトから掴んだ女優への道

樋口可南子さんは1958年12月13日、新潟県生まれ。中学時代は演劇部に所属し、卒業後は女子美術大学へ進学しました。

大学時代、銀座でアルバイト中にスカウトされて芸能界入り。1978年のTBSテレビ系昼の帯ドラマ『こおろぎ橋』で女優デビューと同時に初主演という異例の抜擢を果たし、北陸の小さな町を舞台に旅館の女将を熱演しました。

さらに1980年には映画『戒厳令の夜』で映画デビューを果たし、ゴールデン・アロー賞新人賞を受賞。女優としての確かな第一歩を踏み出します。

そして1991年、故・篠山紀信さん撮影による写真集『water fruit』を出版。当時の日本ではタブーとされていた大胆な表現に踏み込んだ挑戦的な一冊は、論争を呼びながらも55万部のベストセラーを記録。その後の宮沢りえさんの写真集『Santa Fe』へと続く一大ブームの火付け役となりました。 

谷崎文学の禁忌に挑んだ映画『卍』の衝撃

undefined
第30回日本アカデミー賞・授賞式 優秀主演女優賞 樋口可南子(C)SANKEI

樋口さんの体当たりな演技を語るうえで外せないのが、1983年公開の映画『(まんじ)』です。故・谷崎潤一郎さんの同名小説を映像化した本作で、樋口さんは関西弁を操る天真爛漫な独身OL・志藤光子を演じました。

光子はある日、既婚女性の柿内園子(高瀬春奈)が万引きする現場を目撃します。これをきっかけに二人の距離は急速に縮まり、やがて園子が光子のなすがままになっていく深い情愛の関係が描かれます。劇中では互いに依存し合う濃密な関係性や際どいシーンを体当たりの演技で体現しました。

さらに物語は、刑事である園子の夫・剛(故・原田芳雄さん)を加えた三人の奇妙な同棲生活へと発展。不眠症に陥った三人が毎晩交代で「刑事」と「容疑者」になりきり、怪しげな尋問ゲームを繰り返すという、異常でシュールな結末を迎えるのでした。

大胆な表現を含む役どころでありながら、奔放さの裏に一触即発の危うさをはらんだ光子の「若さゆえの魅力と脆さ」を、樋口さんは見事に表現。デビューから約5年というキャリアで谷崎文学の禁忌に真正面から飛び込んだその胆力こそ、のちに国際的な評価を受ける女優へと成長していく出発点になったのかもしれません。

SNSでは「小悪魔な演技が可愛い」「美しすぎて衝撃うけた」といったコメントが続出。「あまりに過激…」演技に見えないほどリアル」という驚きの声とともに、「色気が限界突破」「妖艶な佇まいに圧倒される」といった称賛が今も後を絶ちません。

国際映画祭での最優秀女優賞と“女神回”

1980年代から90年代にかけて衝撃的な表現で世間を驚かせてきた樋口さんですが、新たな挑戦を続ける姿勢はその後も変わりません。映画、ドラマ、声優と活躍の場を広げながら存在感を放ち続ける、その歩みをご紹介します。

  • 映画愛を積むひと』(2015年):
    佐藤浩市さんと夫婦役で共演。北海道・美瑛を舞台に心臓の病を抱えながらも夫を支える心優しい妻・良子を演じた本作は、ベルギーの第40回ブリュッセル国際映画祭外国映画コンペティション部門に出品され、樋口さんが最優秀女優賞を受賞するという快挙を成し遂げました。

  • 映画『ドクター・ストレンジ』(2016年 / 2017年日本公開):
    マーベル映画『ドクター・ストレンジ』の日本語吹き替え版で声優に初挑戦。ティルダ・スウィントンが演じた、主人公ドクター・ストレンジを魔術の世界へ導く師匠「エンシェント・ワン」を担当しました。

  • ドラマコタキ兄弟と四苦八苦』(2020年):
    テレビ東京系ドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』第4話にゲスト出演。CM以外の映像作品としては5年ぶりの出演となったこの回は、山下敦弘監督に「女神回」と絶賛されました。

今の穏やかなイメージからは想像できない『卍』での禁忌の演技、篠山紀信さんとの挑戦的な写真集、そして声優への初挑戦など、常に新しい表現に挑んできた樋口可南子さん。
どんな役にも全力でぶつかってきたその姿は、まさに「衝撃の"体当たり演技"で魅せた女優」そのものです。


※記事は執筆時点の情報で