1. トップ
  2. 実は“難関大学”出身!「高学歴だったんだ」「ビックリ」鮮烈に輝く“国民的バイプレイヤー(63)”止まらない快進撃

実は“難関大学”出身!「高学歴だったんだ」「ビックリ」鮮烈に輝く“国民的バイプレイヤー(63)”止まらない快進撃

  • 2026.5.24

ドラマや映画の中には、派手な言葉よりも、そこに立っているだけで物語の温度を変える人がいます。今回は、“異彩を放つ名優”をテーマに5名をセレクトしました。本記事ではその第3弾として、松重豊さんをご紹介します。 

俳優として主演も脇役も、さらには監督や脚本まで担う松重さんの魅力とはーー?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です 
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

転校を重ねた少年時代から、蜷川幸雄さんのもとで俳優の道へ

undefined
2008年ごろ撮影 松重豊(C)SANKEI

現在63歳の松重豊さんを語るうえでまず印象的なのは、落ち着いた雰囲気の裏にある、転校を重ねた少年時代と長い下積みです。松重さんは1963年1月19日に長崎県長崎市で生まれ、すぐに福岡県福岡市へ移りました。

小学校で3回、中学校で2回転校したため、故郷の感覚を失ってしまったそうです。 その後、明治大学文学部に入学して上京し、卒業と同時に蜷川幸雄さん主宰のGEKI-SYA NINAGAWA STUDIOへ入団しました。

まさに大学卒業後すぐ、演劇の現場に身を置いた俳優です。 デビュー初期を象徴する出来事も強烈です。

松重さんは映画のオーディションで、ゴヤの絵「我が子を食らうサトゥルヌス」を見せられ、監督から「こういうことですがお解りになりますか」と問われました。そこで松重さんは「はい」と答え、嘘をつきます。

その結果、1992年の黒沢清監督作映画『地獄の警備員』の警備員役に合格しました。分かったふりをしてでも現場へ飛び込んだ一歩が、映画出演の入口になったのです。 

明治大学文学部出身…学生時代から抱いていた“物語のつくり手”への思い

松重さんは、明治大学文学部出身の高学歴俳優でもあります。受験生にとってかなり高い学力が求められる大学です。松重さんの入学当時と現在とでは入試制度が異なりますが、現在の難易度から見ても、明治大学文学部が簡単に入れる場所ではないことは伝わります。 

松重さんの知性を感じさせる発言として印象的なのが、著書『空洞のなかみ』に関するインタビューで語った言葉です。

学生時代に映画監督を目指していたこともあって、「物語のつくり手になりたい」という思いが自分の出発点としてありました
出典:『松重豊さん「空洞のなかみ」インタビュー 自分の役割を疑い、“空っぽ”の器がちょうどいい」』 (好書好日 2020.11.22配信)

俳優として演じるだけでなく、物語そのものを作りたいという視点を学生時代から持っていたことが分かります。 そんな松重さんにSNSでは「高学歴だったんだ」「ビックリ」と驚きの声が見られました。

ドラマ『孤独のグルメ』で14年愛される存在に…“食べる芝居”で築いた代表作

松重さんの功績を語るうえで欠かせないのが、2012年に始まった主演ドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)です。同作は輸入雑貨商の井之頭五郎が営業先で見つけた食事処に立ち寄り、食べたいものを自由に食べるグルメドキュメンタリードラマです。

松重さんは、派手な事件が起きない物語の中で、無言の食べっぷりと心の声だけで視聴者の空腹を刺激してきました。 この作品の面白さは、松重さんが「食べるだけ」に見える芝居を、きちんとドラマにしている点です。

たとえば五郎が店に入り壁のメニューを見つめ、迷った末に料理を注文し、ひと口食べて表情をゆるめる。その小さな変化だけで、視聴者も湯気や香りを想像できます。 

シリーズは2026年4月3日から『Season11』が放送されるまでに発展しました。2012年開始から14年を経て第11弾まで届いたことは、松重さんの存在感と作品の持続力を示しています。さらに2025年には松重さんが自ら監督や共同脚本、主演を務めた『劇映画 孤独のグルメ』が公開され、国内興行収入10億円突破の大ヒットを記録しました。 

SNSでは「松重豊さん大好きホント好き」「相変わらず面白い」「松重豊さんだから好き」といった感想が寄せられていました。

63歳で主演・監督・脚本まで…国民的バイプレイヤーから作り手へ

直近の松重さんは、国民的バイプレイヤーでありながら、主演俳優としても作り手としても存在感を増しています。2025年1月10日公開の『劇映画 孤独のグルメ』では、主演だけでなく、監督や共同脚本も務めました。

一方で、2026年春には『孤独のグルメ Season11』もスタートしました。63歳になっても、深夜ドラマの顔として新シーズンを背負い続けているのです。 

松重さんの魅力は主役として前に出ても、脇役として物語を支えても、作品全体の空気になじみながら印象を残せるところです。主役級の存在感を持ちながら、周囲の俳優を引き立てる。この両方を自然にできる点が、松重さんが長く求められる理由でしょう。 

ここで、松重さんの軌跡をたどる“今観るべき代表作”を時系列でご紹介します。

1.映画『地獄の警備員』(1992年) 

松重さんの映画キャリアを語るうえで外せない作品です。オーディションでゴヤの絵を見せられ、理解したふりをして合格し、警備員役を演じることになりました。長身で無機質な存在感が、作品の不気味さと結びついた一本です。

2.映画『しゃべれども しゃべれども』(2007年) 

本作で松重さんは、第62回毎日映画コンクール男優助演賞を受賞しました。脇にいながら作品の印象を深める松重さんの力が、映画賞という具体的な評価につながった代表作です。

3.ドラマ『孤独のグルメ』(2012年〜) 

松重さんを幅広い世代に知らしめた代表作です。五郎が店で黙々と食べ、心の中で料理を味わうだけなのに、視聴者までお腹がすいてくる。2012年の開始から2026年のSeason11まで続いたこと自体が、松重さんの芝居の説得力を物語っています。 

作品ごとに役柄を受け止める空っぽの器のような松重さん。これからも、画面の片隅から真ん中まで、静かに心をつかんでくれるはずです!

※記事は執筆時点の情報です

の記事をもっとみる