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強烈な爪痕を残した「人生、チョロかった!」衝撃的な“悪女”でブレイクした『大河女優』の快進撃

  • 2026.4.26

芸能界には、地道な努力を重ねた末、圧倒的な輝きを放つスターがいます。今回は、そんな中から「躍進を続ける芸能人」を5名セレクトしました。本記事ではその第5弾として、女優の吉岡里帆さんをご紹介します。エキストラからスタートした無名時代の屈辱を乗り越え、持ち前のハングリー精神で大河ドラマのヒロインにまで駆け上がった吉岡さんの魅力とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

エキストラから始まった女優への道

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2015年ごろ撮影 吉岡里帆(C)SANKEI

京都府出身の吉岡里帆さんが女優を志したきっかけは、高校3年の時に映画のエキストラに参加したことでした。熱気あふれる撮影現場を目の当たりにして心を動かされ、自分もこの世界で生きていきたいという思いが芽生えたといいます。

しかし、プロの女優としてブレイクするまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。高校卒業後は大学に通いながら、居酒屋や歯科助手など複数のアルバイトを掛け持ちして深夜バスで東京へ通い、オーディションや演劇のワークショップに参加する日々を送ります。

無名時代には、ロケ先で地元の人から「君は関係ないから」と集合写真の撮影から外され、「ああ、君じゃない、君じゃないって」と言われる屈辱を味わったこともあったそうです。

そんな苦しい日々を乗り越え、吉岡さんに大きな転機をもたらしたのがドラマ『カルテット』への出演です。劇中で「人生、チョロかった!」と言い放つ悪女を見事に演じきり、可愛らしい見た目としたたかさのギャップが視聴者に強烈な印象を残しました。この振り切った演技が大きな話題を呼び、吉岡さんはブレイクを果たします。

「悔しかったです。みんな敵ですから」―“じぇ”だけで押し通した大失敗エピソード

吉岡里帆さんの下積み時代を語る上で欠かせないのが、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のオーディションでのエピソードです。驚きを表現する方言「じぇじぇじぇ」を使うという課題が出されたのですが、当時の吉岡さんはその意味を正しく理解しておらず、すべての受け答えを「じぇ」だけで押し通してしまい落選。

2016年11月18日放送のフジテレビ系番組『ダウンタウンなう』に出演した際、吉岡さんは当時の心境を赤裸々に語っています。

悔しかったです。みんな敵ですから。仲間であり敵ですから
出典先:「ダウンタウンなう」(フジテレビ系 ./ 2016年11月18日放送回)

この言葉からは、吉岡さんの内に秘めた強いハングリー精神と女優業への熱い思いがうかがえます。

そんな負けん気の強さを持つ一方で、吉岡さんには非常に真面目な一面もあります。

同番組内で、手応えを感じていたのに落ちてしまったという映画『バケモノの子』のオーディションに話題が及んだ際のことです。ダウンタウンの松本人志さんから「その時どう思った?」と絶好のフリを受けた吉岡さんは、とっさに 「えっ!死んだ!って…」と答えてしまいます。

直前の『あまちゃん』の失敗エピソードを踏まえて「じぇじぇじぇ」とボケるべき場面で、あまりにも真面目な本音を返してしまった吉岡さん。すかさず松本さんから「そこは『じぇじぇじぇ』やろ!」と激しいツッコミを受けることに――。

SNSでも「このエピソード何回聞いても笑う」「オーディションの『じぇじぇじぇ』を聞いてみたかった」「松本さんの絶好のフリをスルーしちゃう里帆ちゃんの生真面目さが好き」といったコメントが寄せられています。

お笑いの場でもつい真剣に答えてしまう生真面目さが、どんな役にも全力でぶつかっていく吉岡さんらしさにつながっているのかもしれません。

オーディション連敗からの大逆転

どんな役柄にも真摯に向き合う姿勢は、女優としての確かな実績につながっています。

2022年公開の主演映画『ハケンアニメ!』では、憧れの天才監督・王子千晴(中村倫也)と「覇権」を争いながら、「最高のアニメを届けたい!」と奮闘する新人アニメ監督・斎藤瞳を熱演。

2024年の映画『正体』では、死刑判決を受けて脱走し日本各地に潜伏する主人公・鏑木(横浜流星)と出会う女性・安藤沙耶香役を好演しました。この演技が高く評価され、第49回報知映画賞の助演女優賞、さらに第48回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞しています。

吉岡さんの躍進は、近年さらに加速しています。

2025年公開の映画『九龍ジェネリックロマンス』では、懐かしさあふれる街・九龍の不動産屋で働き、先輩社員の工藤(水上恒司)に恋をしながらも過去の記憶を持たない会社員・鯨井令子役でW主演を務めました。

現在放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟!』では、主人公・小一郎(仲野太賀)の正妻である慶役で出演し、ミステリアスな存在感で視聴者に強い印象を残しています。

さらに、年内公開予定の映画『シャドウワーク』では奈緒さんとのW主演が決定。吉岡さんが演じるのは、夫に心身ともに支配されて人生を諦めかけていたものの、配偶者や親から暴力を受けた女性たちを匿うシェルター「おうち」での暮らしを通じて、本当の自分を取り戻していく女性・紀子役です。

そのほか、約4年ぶりに「どん兵衛」のCMに黒いドレス姿の「どんぎつね」として復活するなど、多方面で話題を集めています。

厳しい下積みやオーディションでの挫折を経験しながらも、持ち前のハングリー精神と真面目さで役に向き合い続けてきた吉岡さん。常に自分をアップデートし、新たな表現に挑み続ける吉岡さんの今後の活躍から、ますます目が離せません!


※記事は執筆時点の情報です