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インフルエンザA型とB型は何が違う?症状や流行のポイントをクリニック院長頴川先生にお伺いしました

  • 2026.3.26

インフルエンザでよく聞く「A型」「B型」の違いってなに?期間や症状の違いはあるの?両方かかったりする?そんな疑問について、浅草橋西口クリニックMo院長の頴川博芸先生にお話をお伺いしました。

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インフルエンザウイルスは、その抗原性の違いによって大きくA型、B型、C型に分類されますが、人間社会で大きな流行を引き起こし、私たちが特に注意すべきなのはA型とB型の2種類です。これら2つのウイルスは、感染した際に現れる症状の激しさや流行する時期、そしてウイルスとしての生存戦略において、それぞれ独自の個性を持っています。

パンデミックを起こしやすい「A型インフルエンザ」

まず、冬の訪れとともに真っ先に猛威を振るうのがA型インフルエンザです。
A型は、ウイルスの表面にあるタンパク質の組み合わせによって「H1N1型」や「H3N2型」といった無数の亜型が存在するのが最大の特徴です。このウイルスは非常に変異しやすく、毎年のように少しずつ形を変えて襲ってくるため、一度獲得した免疫が通用しにくいという厄介な性質を持っています。

また、ヒトだけでなく鳥やブタといった動物にも感染するため、異なる種の間でウイルスが混ざり合い、全く新しい「新型」が誕生するリスクを常に孕んでいます。

そのため、A型は短期間で爆発的に感染が広がる「パンデミック」の原因となりやすく、38度から40度に達する急激な高熱や、激しい関節痛、筋肉痛といった全身症状を伴うことが多いのが特徴です。

流行が長引きがちな「B型インフルエンザ」

一方で、A型の流行が少し落ち着きを見せ始める2月から3月頃、いわば「春先の居残り組」として現れるのがB型インフルエンザです。 B型はA型とは対照的に、感染対象がほぼヒトに限定されており、ウイルスの変異スピードも比較的緩やかです。そのため、A型のような世界規模の大流行を引き起こすことは稀ですが、地域単位で長い期間流行を続ける傾向があります。

症状については、A型ほどの超高熱には至らないケースもありますが、B型特有の特徴として、腹痛や下痢、嘔吐といった消化器系の症状が出やすい点が挙げられます。熱がそれほど高くなくても、お腹の風邪のような症状が長引く場合はB型を疑う必要があります。

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ピークにズレがあるため、A型とB型、両方かかることも

これら二つの型には流行のピークにズレがあるため、最悪の場合、ひと冬の間にA型に感染し、回復した直後に今度はB型に感染するという「二度手間」の事態も起こり得ます。

現在のワクチンは、A型の代表的な2系統とB型の2系統、計4種類のウイルスに対応した「4価ワクチン」が主流となっており、一度の接種で両方の型に対する備えができるよう設計されています。

結局のところ、A型とB型のどちらがより危険であるかと一概に決めることはできません。A型はその爆発力による社会的な影響が大きく、B型は消化器症状を伴う特有の苦しさがあります。どちらの型であっても、高齢者や乳幼児にとっては肺炎や脳症といった重篤な合併症を招く恐れがあることに変わりはありません。

日頃の手洗いや加湿といった基本的な予防を徹底し、流行の波に合わせた柔軟な対策を講じることが、健康を守るための最も確実な手段といえるでしょう。

執筆者

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頴川博芸
頴川博芸

静岡県沼津市出身。
日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。
順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。
資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。


浅草橋西口クリニックMo

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