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“旬の味覚”を表す「初鰹」なんと読む?

  • 2026.5.4

日本は漁業が盛んな国。刺身やお寿司など、生でさまざまな魚を楽しめるのは、日本の誇るべき食文化ですよね。

今回は、そんな生で食べて美味しい魚の中から「初鰹」という言葉をご紹介します。みなさんは正しく読むことができますか?

問題

「初鰹」はなんと読む?
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一年で二度美味しいとされる鰹

「初鰹」の正しい読み方は「はつがつお」です。初夏の頃、市場に出回る走りの鰹のことを指します。

鰹は暖かい海域に生息し、群れで動き回る回遊魚です。春頃になると黒潮に乗って、餌を求めて日本の太平洋沿岸を北上します。この時期に水揚げされる鰹のことを「初鰹」と呼ぶのです。引き締まった身質とさっぱりとした味わいが特徴で、鰹特有の臭みも少ないと言われています。

また、北上した鰹は、水温が低下する秋頃になると、暖かい海域を求めて再び南下します。この時期の鰹は「戻り鰹」と呼ばれ、もっちりとした身質と、たっぷりのった脂が特徴です。

俳句にも用いられる「初鰹」

「初鰹」は夏の季語としても用いられる言葉で、有名な俳句もいくつか残されています。

松尾芭蕉とも親交が深かった江戸時代の俳人・山口素堂は、「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」という有名な句を残しました。目に鮮やかな青葉、山から聞こえるほととぎすの美しい声、そして食べて美味しい初鰹。江戸の人々が好んだ、初夏の風物詩を並べた句です。

視覚、聴覚、味覚を使って、この季節を存分に味わう様子が伝わってきますよね。


参考文献:大辞林、明鏡国語辞典


文(編集):そこさん
元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!