1. トップ
  2. ファッション
  3. 【加賀まりこさん×沢村一樹さん】実はおしゃれが苦手。人気俳優沢村一樹さんの素顔に加賀まりこさんが迫ります!【まりこサロン 後編】

【加賀まりこさん×沢村一樹さん】実はおしゃれが苦手。人気俳優沢村一樹さんの素顔に加賀まりこさんが迫ります!【まりこサロン 後編】

  • 2026.3.25

不定期連載『まりこサロン』では、加賀まりこさんが「じっくりお話ししたい!」と思う素敵な大人と対談。今回は沢村一樹さんとの対談の後編をお届けします。まりこさんとはドラマ『南くんが恋人⁉』で共演。まりこさんは、NHKの連続テレビ小説『虎に翼』での沢村さんの演技を観て、改めてじっくり話をしてみたいと思ったそうで、今回の対談が実現しました!

転機となった作品は 『希望ヶ丘の人びと』

加賀さん(以下敬称略) 『偽装の夫婦』(15年)もいいなと思ったよ。

沢村さん(以下敬称略) 天海祐希さんとの共演はこのとき初めてでしたが、余計なことを考えなかったです。ふたりの台詞のかけ合いで、アドリブを言うとすぐ返してくれる。どう返ってくるかなって、お互い探り合いながらの本番も楽しかったですね。

加賀 そういうもんだよね。

沢村 40代後半に出演した深川監督の『希望ヶ丘の人びと』(16年)はひとつの転機でした。こういう風にやったら受けて面白いかな、ジーンとくるかなという演技を監督に見透かされ、なににもしないで空っぽにしてカメラの前に立つことを要求されました。

加賀 いいアドバイス!空っぽにして立つって、大事なことなの。いい出会いね。

沢村 僕は最初に言われたときはストレスだったけど、終わってみたらすごく楽しかったです。

加賀 私も若いころは絵的に映ればいいと思ったけど、ある日突然、浅利慶太さんから舞台『オンディーヌ』(1965年)に出ないかって。で、舞台に立ったら手も足も出ない。声の出し方もわからない。相手役は北大路欣也さんで、朗々とやってんのよ。同い年なのにできてる。それで初めて女優になりたいと思った。それからレッスンして。

沢村 僕なんかなにもしてないからな(笑)。

加賀 それがいい場合も研鑽を積んだからいい場合もあるし、わからない。監督と同じ感性だったらいいけど、違ったらね。こっちがどんだけへこもうが、監督は言ってくる。

沢村 加賀さん、へこんだことあるんですか?

加賀 ありますよ。蜷川幸雄さんを殺してやろうかと思ったよ、何度も(笑)。稽古の帰りに蜷川さんの車、足で蹴って(笑)

沢村 蜷川さんとの経験は役に立ちましたか?

加賀 立った。舞台『にごり江』(98年)で「もうひとつひねってから振り返れよ」って言われて。私は「すぐ振り向いたっていいじゃない」って思っちゃう(笑)。執着ないから。

沢村 そのことがわかるときがありましたか?

加賀 映像で舞台全体を引きで見て、〝間〟の問題だって腑に落ちた。

「ここ最近、すごく演技が上手くなったと思った。ひと皮剝けた?」

加賀まりこさん ジャケット¥228,800、ワンピース¥140,800/ともにヨウジヤマモト(ヨウジヤマモト プレス)、その他/加賀まりこさん私物

年を重ねるとおしゃれも必要

沢村 『浅見光彦』シリーズで加藤治子さんが僕の母親・雪江役でした。

加賀 治子ちゃん、毒舌だから好きだった。面白い方でした。

沢村 毒舌には見えませんが。観察力がある方だからですね。

加賀 あるね。

沢村 地方ロケのとき、飛行機に乗るのにとてもおしゃれしていらっしゃる。僕なんかゆっくりしたいからジャージみたいな格好でした。いまだに飛行機に乗るたびに加藤さんのことを思い出します。加賀さんも私服おしゃれですよね。

加賀 父親が自分の月給はたいてトレンチコート買ってくるような人だった。母は着物だったけど、かっこいい夫婦でしたよ。

沢村 うちにはそういう遺伝子がなかったです(笑)。

加賀 あなたは現場でかっこよくなるから普段は嫌なのかな。

沢村 仕事だとスーツ着ても違和感ありませんが、プライベートでジャケットを着ると、普段の僕じゃないみたいで。

加賀 年を重ねるとおしゃれは必要でしょう?

沢村 そうなんです!おしゃれが苦手で(笑)。

加賀 不思議よね、モデルだった人がおしゃれに興味ないって。

沢村 役者になる道を探しているときにご縁をいただいたから。

加賀 あなたはあなたのスタイルを持ったらどうなの?

沢村 センスがないんです(笑)。センスは磨いても限界があるんですよ。

「加賀さんにそう言ってもらえてすごく嬉しいです。でも、手応えはありません(笑)」

沢村一樹さん ジャケット[参考商品]/麻布テーラー、パンツ[参考商品]、その他/スタイリスト私物

大好きなお酒はほどほどに素敵なおじさんになって!

加賀 お酒、好きでしょう。

沢村 はい。でもいまは控えてます。

加賀 命、早いんですよ。私はお酒飲まないから。

沢村 最初に加賀さんがお酒を召し上がらないって聞いたときはびっくりしました。

加賀 見た目は飲みそうだからね。芸能人お酒番付で大関とか書かれたこともある。コーヒー飲んでるけど、その場にいるのは嫌ではないの。

沢村 僕はお酒が飲めるようになったのは30歳ぐらいです。

加賀 悔しいことでもあった?

沢村 カミさんと一緒に飲んでて楽しかったんでついつい。

加賀 嗜好が同じって大事かもしれない。うちの連れ合いは飲まないから私は気楽です。

沢村 以前、2か月は飲まないという期間を作ってて、最長で8か月やめました。禁酒すると決めた期間はひと口も飲まないんです!

加賀 意思は強いのね。体のために、お酒はほどほどに(笑)。あなた、いま58歳でしょう。60歳がもう目の前だなって思う?

沢村 考えます。60になったら、見える景色が変わるかなって。

加賀 変わんないけどね(笑)。これからもどんどん素敵なおじさんになってくださいね!

Profile 加賀まりこさん

俳優。1943年東京・神田生まれ。高校生のときにスカウトされ、映画デビュー。類のない美しさと高い演技力で、映画、テレビ、舞台などで俳優として活躍。映画『泥の河』や『麻雀放浪記』、NHK大河ドラマ『毛利元就』『江~姫たちの戦国~』など出演作多数。近年も映画やドラマ、バラエティーのゲストなどオファーが絶えない人気ぶり。

Profile 沢村一樹さん

俳優。1967年生まれ、鹿児島県出身。ファッションモデルとして活躍し、1996年俳優デビュー。TBS系「浅見光彦シリーズ」、NHK大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語』、連続テレビ小説『ひよっこ』など、ドラマ、映画、CMと多方面で活躍。最近でもTBS系日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」などドラマのほか、バラエティー番組でも引っ張りだこ。

撮影/下村一喜 スタイリスト/鬼塚美代子〔アンジュ〕(沢村一樹さん)、飯田聡子(加賀まりこさん) ヘア&メイク/ INOMATA[&’s management](沢村一樹さん)、 野村博史(加賀まりこさん) 文/小西恵美子

※素敵なあの人2026年4月号『まりこサロン Vol.16 俳優:沢村一樹さん×加賀まりこさん』より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

元記事で読む
の記事をもっとみる