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「どうせ無理」海外赴任のチャンスを逃し、後輩の活躍に嫉妬。50代になった今『やっと気づいたこと』

  • 2026.3.18

「もしあのとき、ああしていれば……」そんな後悔を、心のどこかに抱えたまま生きている方も多いのではないでしょうか。失った時間は戻りませんが、その後悔をどう昇華させるかは自分次第です。今回は、筆者の知人の体験談をお届けします。

画像: 「どうせ無理」海外赴任のチャンスを逃し、後輩の活躍に嫉妬。50代になった今『やっと気づいたこと』

目の前に現れたチャンス

10年前、社内掲示板で海外プロジェクトの公募を見つけました。
これまでの自分のキャリアを活かせる、願ってもないポスト。
胸は高鳴ったのに、応募画面を前に私の指は止まりました。

「TOEICの点数が足りない」
「英語でプレゼンなんて無理」

挑戦したい気持ちよりも、失敗への恐怖が勝ってしまったのです。

何度も募集要項をスクロールしては、『どうせ無理だ』と自分に言い聞かせるための材料を探す日々。
そうこうしているうちに、応募期限は過ぎていました。

恐れず進む後輩の背中を見て……

結局そのポストに就いたのは、私よりずっとスキルの低い、けれど「挑戦したい!」と手を挙げた後輩でした。
言い訳ばかりで動こうとしなかった私とは対照的に、行動に移した彼女は意気揚々と海外へ。

『あんなに未熟な彼女に、何ができるの?』
そう思いたかったけれど、本当は、彼女が持っていて私が持っていなかった『無鉄砲な勇気』が、眩しくてたまらなかったのです。

その後も、彼女が活躍する姿を社内報で見るたび、嫉妬と後悔で胸の奥がチリチリと痛みました。

完璧に準備が整うのを待っていたら、好機は逃げてしまう。
英語力なんて、現地で必死に食らいつけば後からついてきたはずなのに……。

自分の可能性を信じきれなかった自分への苛立ちが、10年間ずっと消えることはありませんでした。

50歳からの再出発

自分の中の「情熱」を無視してしまったあの日。
後悔がなくなることはありませんが、50代になった今、やっと気づいたのです。
「遅すぎるなんてことはない、ここで諦めたらまた同じ後悔を繰り返すだけだ」と。

最近、私は重い腰を上げ、ついに英会話教室への入会を決めました。
年を重ねた今、ようやく無駄なプライドを捨て、自分の気持ちに正直になれたことで行動できたのだと思います。

完璧じゃなくていい、恥をかいてもいい。
今の私は、結果よりも自分の「やってみたい」という情熱を信じたいのです。

遅くても、今から

20代の若者に混じって、しどろもどろな英語で自己紹介をする。
かつての私なら、惨めな気持ちになったでしょう。
でも、その『恥』をかくたびに、10年前の自分が少しずつ浄化されていくのを感じます。

人生の後半戦、大切なのは「できるかどうか」ではなく「やりたいかどうか」。
過去の後悔は、未来の自分を動かすための強いエネルギーに変えられるはず。

今の私が踏み出したこの1歩が、いつか新しい景色を見せてくれると信じて、学び続けようと思います。

【体験者:50代・女性会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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