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音の自由さと表現の豊かさを実感。いま聴きたい新作アルバム3選。

  • 2026.3.17

エクスペリメンタルな衝動がポップへと着地するMandy, Indiana(マンディ、インディアナ)、声とハープが神秘のテクスチャーを紡ぐJulianna Barwick & Mary Lattimore(ジュリアナ・バーウィック&メアリー・ラティモア)、そしてフォークの柔らかさと実直さを磨き上げたMumford & Sons(マムフォード&サンズ)。ジャンルを越えながらそれぞれの現在地を響かせる3作をご紹介。

エクスペリメンタルと、ポップセンスが融合。

『URGH』マンディ、インディアナ

ビッグ・ナッシング¥2,750

心をかき乱すほど強烈なノイズにまみれたビートと、エモーショナルでエキセントリックなボーカル。3年前に登場して以来、各国のメディアで大絶賛された英仏混合4人組バンドが新たなアプローチで戻ってきた。大胆にテクノやパンクを取り入れたハードコアなナンバーが並ぶが、ラップを取り入れるなどその表情は驚くほどバラエティに富んでいる。90年代のレイブカルチャーを彷彿とさせながら、しっかりと現在進行形の音楽として成立しているのも見事で、ライブを体感してみたいと思わせてくれる。

ハープの爪弾きと重なるヒーリングボイス。

『トラジック・マジック』ジュリアナ・バーウィック&メアリー・ラティモア

アートユニオン¥2,530

天に昇る時に耳にするのは、こんな音楽かもしれない。そう思わせてしまうほどの崇高な調べを奏でるのは、神秘的な声を持つサウンドクリエイターと先鋭的な作品を作り続けているハープ奏者のデュオ。ふたりは以前より共演してきたが、本格的にタッグを組んで生み出した本作は、アンビエントという言葉で片付けられないきめ細かで表情豊かな音のタペストリーだ。何百年も前の古い讃美歌のように聞こえたかと思えば、宇宙から届いた未来の音色にも感じられる。そして聴く者の心を浄化させてくれるのだ。

手工芸のような手触りの、フォーキーなポップ作。

『プライズファイター』マムフォード&サンズ

ユニバーサル¥3,300

精力的な活動を通して進化し続けるUKネオフォークの雄。1年にも満たないうちに作り上げた新作は、テイラー・スウィフトなどを手がけてきたアーロン・デスナーとの約10年ぶりのコラボレーションだ。アイルランドのシンガーソングライター、ホージアをゲストに迎えるなど彼ららしい話題性もあるが、全体的に実直に作られたという印象が強い。ギターやバンジョーといった楽器を絶妙に配置し、アコースティックな質感を生かしながら心地いい歌を聴かせる。勢いを感じさせつつも完成度の高さは文句なし。

*「フィガロジャポン」2026年4月号より抜粋

 

 

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