1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「急がなくて大丈夫ですよ」レジで焦る客をスマホを見るふりをして待った。だが、去り際の一言に耳を疑った

「急がなくて大丈夫ですよ」レジで焦る客をスマホを見るふりをして待った。だが、去り際の一言に耳を疑った

  • 2026.3.18

焦らせないための「スマホという隠れみの」

仕事帰りの夜19時。

一日中パソコンと向き合い、心身ともにクタクタの状態。

「早く帰って、冷えたビールでも飲もう……」

そんなささやかな願いを胸に立ち寄ったスーパーのレジは、案の定、仕事終わりの人々で長い列。

ようやく私の番が次というところで、前に並んでいたおばちゃんの動きがピタリと止まりました。

小銭入れを覗き込み、指を細かく動かす彼女。

「あら、おかしいわね。あと10円あるはずなんだけど……」

焦っているのか、カバンの中までガサゴソと探し始めました。

後ろを振り返れば、さらに伸びる列。

イライラして時計を見る人もいれば、あからさまに大きなため息をつく人も。

ここで私がじっと手元を見つめれば、おばちゃんはもっと追い詰められてしまうはず。

そう判断した私は、そっとポケットからスマホを取り出しました。

「急がなくて大丈夫ですよ。私は全然気にしていませんから」

そんな無言のメッセージを込めて、あえて「画面に夢中な男」を演じることにしたのです。

画面をスクロールするふりをして、意識をあえておばちゃんから逸らしました。

報われない優しさと、帰り道のモヤモヤ

「ごめんなさいね、すぐ出すから……。ええと、これと、これで……」

「いいですよ、ゆっくりで」

心の中でそう答えながら、私は画面を見つめ続けました。

数分後、ようやく小銭が見つかった様子。

レジ袋を手にしたおばちゃんが、こちらに向き直りました。

ようやく私の番だ。スマホをしまおうとした、その瞬間です。

おばちゃんが私をじろりと見つめ、静かに、しかしはっきりとした口調で言い放ったのです。

「あなた、若いうちからずっとスマホばっかり見てちゃダメよ。もっと周りを見ないと」

……えっ?

あまりの衝撃に、思考がフリーズ。

「あ、いや、これは……」

言いかけたときには、彼女は徳を積んだと言わんばかりの満足げな顔で、出口へと歩き出していました。

「……私の気遣い、どこへいったんだろう」

レジ袋を提げて歩く夜道。やり場のないモヤモヤが胸に広がります。

焦らせないようにと、あえてスマホを見て時間を潰していた優しさが、まさか「スマホ依存の現代っ子」への説教に変わるなんて。

親切心が裏目に出ることもある。そんな苦い教訓を胸に、今日も私は、レジ待ちでスマホを出すべきかどうか、密かに葛藤しています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる