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「勉強だから」と同行させた部下がメモも取らない。しかも、帰り際に放った一言に耳を疑った【短編小説】

  • 2026.3.16

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

「勉強のための同行」と完全なるお地蔵様

「今後の勉強のために」と、私は新人の部下を取引先との重要な打ち合わせに同行させました。

しかし、彼女の態度は私の予想をはるかに下回るものでした。

取引先の会議室に通されても、彼女は自分から挨拶をしようともしません。

それどころか、打ち合わせが始まっても鞄からメモ帳すら出さず、ただ背筋を伸ばして座り、時々出されたお茶を飲むだけ。

先方が重要な要望を話している時でさえ、彼女はまるで関係のない話を聞いているかのように、ぼんやりと宙を見つめていました。

まさに「完全なお地蔵様」状態です。

私が一人で懸命にメモを取り、先方とやり取りをしている横で、彼女はただ置物のように一時間を過ごしたのです。

的外れな感想と、突きつけられた現実

無事に打ち合わせを終え、会社に向かう帰り道でのことです。

彼女は悪びれる様子もなく、信じられない一言を放ちました。

「なんか先方、細かい人たちでしたね」

自分が何もしていなかったくせに、上から目線の的外れな感想を言う彼女に、私の我慢は限界に達しました。

「細かい?あのね、先方が細かく指摘していたあの数字のズレ、あなたが先週作成した事前資料のデータが間違っていたからだよ」

「えっ……」

彼女の足がピタッと止まりました。

「必死にフォローして訂正していたのに、当の本人はメモも取らずにお茶を飲んでただ座っていただけ。しかも『細かい人たち』と批判するとは、本当にいいご身分だ」

私は冷ややかな声で続けました。

「今日の打ち合わせの内容、メモも取っていないあなたには議事録も書けないよね。自分のミスの尻拭いもできず、勉強する気もないなら、もう次からは同行しなくて結構です」

自分の致命的なミスと、それをカバーしていた私の苦労に気づいた彼女は、みるみるうちに顔面蒼白になりました。

「す、すみません! 今すぐ戻って資料を確認します!」

それ以来、彼女は打ち合わせに同行する際、誰よりも大きな声で挨拶をし、必死にメモ帳へペンを走らせるようになりました。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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