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「私に任せてください!」といつも自信満々の後輩。だが、イレギュラーのトラブルが起きた結果【短編小説】

  • 2026.3.16

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

自信に溢れた後輩

私の職場に新しく入ってきた後輩は、非常に意欲的で、初日から「私に任せてください!」と満面の笑みで宣言していました。

その自信に満ちた姿に、教育係の私は心強さを感じたものです。彼女のデスクには、付箋やマーカーでびっしりと書き込まれた業務マニュアルが常に置かれていました。

確かに、手順が決まっている定型業務において、彼女は完璧でした。

その正確さとスピードは目を見張るものがあり、周囲からも将来のホープとして期待されていたのです。

マニュアルが通用しないトラブル

しかし、ある嵐のような忙しさに見舞われた日のこと。

複数の案件が重なり、オフィス中の電話が鳴り止みません。

そんな最中、彼女が担当するお客様から、過去に例のない特殊なトラブルの報告が入りました。

完全なイレギュラー事態です。

彼女は必死にマニュアルをめくり、ページを何度も行き来していましたが、次第に表情から余裕が消えていきました。

私が隣で電話を耳に挟み、必死にメモを取りながら応対している間、彼女は突然、パソコンの前で彫像のように固まってしまったのです。

時計が午後五時を少しすぎた時、彼女はおもむろに立ち上がりました。

そして、混乱する私を冷めた目で見つめると、感情を排した声で淡々と告げたのです。

「これ、マニュアルに書いていないんで、私には無理です。あとはお願いします」

唖然とする私を尻目に、彼女はデスクを片付けると、オフィスを去っていきました。

受話器の向こうで困り果てるお客様の声を聞きながら、私は彼女にとってマニュアルが絶対的なものであり、そこから一歩でも外れた世界は担当外なのだと痛感しました。

自信満々だったあの台詞が、今は酷く遠い出来事のように感じられます。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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