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あの時の運転手さんたち、ありがとう!『ガシャーン!』買い物帰り、自転車で転んだ私。彼らの行動に感激

  • 2026.3.12

筆者の話です。
自転車で買い物帰り、日常の隙間に潜んでいた思わぬ場所で転んでしまいました。
そのとき、すぐそばから声がかかって——。

画像: ftnews.jp
ftnews.jp

駐輪スペースで転倒

スーパーでの買い物を終え、ずっしりと重いマイバッグを自転車のカゴに乗せた時のことです。
駐輪スペースから漕ぎ出そうとしたその場所は、少しだけ傾斜がある場所でしたが「このくらいなら大丈夫」と、毎日の慣れから油断していました。
片足で勢いよくペダルを踏み込んだ瞬間、ずるりと足が滑り、バランスを崩します。
『ガシャーン!!』
自転車が大きな音を立てて倒れ、買ったばかりの荷物ごと、地面に倒れ込んでしまいました。

倒れて混乱

ジリジリと膝に走る痛み。でもそれ以上に、人目のある場所で転んでしまった羞恥心で、頭の中は一瞬で真っ白になりました。
袋から転がり出たリンゴが、アスファルトの上を転がっていくのが見えました。
拾おうとして手を伸ばしましたが、足元に広がった荷物を見ると、その場で動けなくなりました。
通り過ぎる人の足音や遠くのエンジン音だけがやけに大きく聞こえ、立ち上がる判断もつかないまま、その場に座り込んでしまったのです。

アスファルトの冷たさが、じわりと膝に伝わってきました。

(ああ、恥ずかしい。早く立ち上がらなきゃ……)

そう思うのに、震える体に力が入らず、ただ荒い呼吸を整えることしかできませんでした。

駆け寄る人

そのときです。
「大丈夫ね!? 怪我はないね!?」
待機していたタクシーの運転手さんたちが、次々とこちらへ駆け寄ってきました。
私が転んだ場所はちょうどタクシーの待機場所の前だったのです。

一人は散らばった荷物を拾い集め、もう一人は倒れた自転車を起こします。
別の一人が、私の体を支えながら「ゆっくりでいいからね、立てるかな?」と声をかけてくれました。

特別なやりとりはありません。
けれど、誰に指示されるでもなく、声を掛け合いながら自然に動く姿に、ただただ驚いていました。

やさしい声かけ

気がつけば、あっという間に元の状態に戻してくれていました。
何事もなかったかのようにタクシーに戻っていく運転手さんたち。

「……あ、ありがとうございます。すみません、お騒がせして……」
ようやく立ち上がり、消え入りそうな声で言いながら頭を下げる私に、最後の一人が運転席に乗り込みながら、パッと手を振って明るい声をかけてくれました。
「気をつけて帰るんよ!」

温かく見送られながら、自転車を押してその場を離れました。
擦りむいた膝は少し痛みましたが、それ以上に、人のやさしさが心に残る帰り道でした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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