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ザ・ロウ、1950年代オートクチュールを着想源にした全41ルックが公開【2026-27年秋冬 パリコレクション】

  • 2026.3.11

3月4日(現地時間)に行われたザ・ロウ(THE ROW)のショー、そして翌日の展示会では今季も写真撮影は禁止。ショーの5日後に、ようやくあまり鮮明ではない画像が公開された。

観客たちが必死に記憶に焼き付けようとしたコレクションは、1950年代のオートクチュールが着想源。刺繍をはじめとする手仕事が駆使され、高級素材が用いられている。フラワーモチーフの刺繍を施した後、糸を切らずにあえて裏返して使用したドレスも登場した。ジャケットに施された膨らみのある玉状のディテールは、1940年代のテクニックだという。

オーストリッチのフェザーがあしらわれ、ミンクのコートも登場したが、ミンクやシアリングをあえてライニングに用いたピースもラインナップ。

今季は切りっぱなしやほつれたような加工といった未完成のディテールも目立つ。しつけ糸や刺繍位置を示すタグを意図的に残したピースも。

新鮮なスタイリングもザ・ロウの特徴。端正なジャケットにあえて古いカーパンターパンツに着想を得たオーバーサイズのコーデュロイのパンツを合わせたり、薄い素材のトップからパールのネックレスを透けさせるというアイデアが目を引いた。

また、ノートを手にしたルックもあった。アイコンバッグ「マルゴー」はナッパレザーに洗いをかけ、使い込んだような風合いになっている。

このように先シーズンに引き続き、オートクチュールに着目して手の込んだものづくりを披露したが、未完成のディテールを採用したり、カジュアルなアイテムを合わせたり、使い込んだような風合いにするなど、決して肩肘張っていない。AIの活用が日常的となり、簡単で効率的なものづくりが可能な今だからこそ、クリエイターたちは細部にまでこだわり抜き膨大な時間を要する手仕事に惹かれ、価値を見出しているのか。ザ・ロウは、その志向を静かに提示したのだった。

※ザ・ロウ 2026-27年秋冬コレクションを全て見る。

Photos: Courtesy of The Row Text: Itoi Kuriyama

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