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石川遼の“ワザありスイング”を解説!左手の掌屈の仕方に注目

  • 2026.3.11

狙った目標を正確にとらえるアイアンのスイングは、どんなところにポイントがあるのか?世界のトッププロが集結した「ベイカレントクラシック」に出場した3選手のスイング写真から学ぼう!

センスと技術が盛り込まれたワザありスイング

石川遼の“ワザありスイング”を解説!左手の掌屈の仕方に注目
Pointこのタイミングから頭は下がりはじめる(左から3番目の画像)

アドレス~バックスイング(左の2枚の画像)
ボールの位置はやや右足寄りになっています。右足寄りにボールをセットすると、インサイド・アウト軌道でインパクトするので球がつかまりやすいですが、それを計算に入れてほんのわずかにフェースを開いている。これはプロのセンスならではの調整力です。バックスイングでは腕のなかの三角形の形はきれいに保たれています。シャフトが地面に対して垂直になったとき、腕やクラブは引き続きトップポジションへ向かいながらも体幹部分はすでに切り返し方向に動いており、頭が下がりはじめています。

トップ~切り返し(右の2枚の画像)
クラブが1番高いポジションにくるのはこのコマですが、本人の感覚では切り返しはひとつ前のコマくらいのタイミングではじまっているはず。オーバースイングで悩んでいる人はトップの場所で意識するのではなく、石川選手のように切り返しのタイミングを早めることでも改善することがあるので試してみてください。切り返しではヒザがガニ股のようになり、骨盤全体もやや下がる。これはジャンプの予備動作のようなもので、ダウンスイングでクラブを地面方向に振るための力を蓄えています。

石川遼の“ワザありスイング”を解説!左手の掌屈の仕方に注目
Point体幹部の傾きが少なくタメも少ない(1番左の画像)、Point左手が掌屈している(左から2番目の画像)

ダウンスイング~インパクト(左の2枚の画像)
上半身の軸は傾かず、タメもキツすぎないので入射角はゆるやか。ターフを削りすぎないあっさりとした当て方でスピンが適正(増えすぎない)になり、飛距離も大きく出るはず。左手の掌屈(手の平側に折る)によって、手首のキャストを防ぎ、ロフトを立てているのも、スピンが増えすぎないようにする工夫です。以前は上体を少し右に倒しながらキツめのタメでインサイドから打っていく印象でしたが、ここまで大きく進化できるのは石川選手の“ゴルフセンス”が高いことの象徴でしょう。

フォロースルー~フィニッシュ(右の2枚の画像)
フォローではグローブをしている左手が右手の下からよく見えているので、腕のローテーションは比較的多めに行なわれています。フィニッシュはほかのトッププロと共通、腕をそのまま下ろしたらアドレスの形に戻りそうなほど、両腕が胸の幅にきれいに収まっています。また、このアングルで左側のお尻が少し見える男子プロはツアーのなかでも稀有。股関節の柔軟性が非常に高くないとこのお尻の向きは難しいので、一般アマチュアはここまで回らなくてもOKです。

神ワザPoint:ゆるやかな入射角で打とうとすると、ダウンスイングでクラブのリリースが早まってしまうことがある。 結果的にインパクト時のロフトが大きくなり、過度に高打ち出し、ハイスピンの球筋に。 しかし石川選手は、インパクトで左手の掌屈を入れることで、ロフトを立てて打ち抜いている。 掌屈は左右のフェースアングルにも影響するので、方向性を保つのが難しいがうまくコントロールしているのもポイントだ。

いかがでしたか? 左手の掌屈を入れましょう。

解説=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。"アッキー”の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。

石川遼RyoIshikawa●いしかわ・りょう/1991年生まれ、埼玉県出身。175cm、75kg。2007年に史上最年少(15歳)でツアー優勝を果たし、その後に積み重ねた優勝は通算20回。2025年シーズン後半戦では3度のトップ5入りをしており、そのゴルフは円熟味を増しつつある。CASIO所属。

写真=田中宏幸
撮影トーナメント=ベイカレントクラシック
※選手の成績やデータは12月13日現在

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