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【ネタバレ解説】『ウィキッド 永遠の約束』の小ネタ&トリビア集

  • 2026.3.6
© Universal Studios. All Rights Reserved.

※この記事は映画『ウィキッド 永遠の約束』と『ウィキッド ふたりの魔女』、『オズの魔法使』、ミュージカル版『ウィキッド』のネタバレを含みます。

パート1『ウィキッド ふたりの魔女』からちょうど1年を経て、ついに2026年3月6日(金)より日本公開が始まったパート2『ウィキッド 永遠の約束』。下敷きにしているミュージカル版『ウィキッド』へのリスペクトや、1939年の映画『オズの魔法使』へのオマージュ、さらにパート1との繋がりがさまざまな場面に盛り込まれているため、初見では気付けないポイントもたくさんある。

そこでここでは、ジョン・M・チュウ監督が取り入れたファン必見の演出から、映画で追加された新曲、前作から繋がる細かい設定まで、劇中の小ネタやイースターエッグ、トリビアをネタバレとともに解説。リピート観賞する前にぜひ読んでみて!

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Translation: Joji Inoue From TOWN&COUNTRY

Karwai Tang / Getty Images

そもそも、なぜ2部作になったの?

前作『ウィキッド ふたりの魔女』が公開された際、「これってパート1なの!?」「続くの!?」と驚いた人も少なからずいたもよう。なぜ2本の映画に分割したのかを、ジョン・M・チュウ監督は2022年にXでこう明かしている。

「この1年間、製作の準備を進めるうち、『ウィキッド』のストーリーを1本の映画に収めることは、作品そのものを大きく損なわずには不可能だということがますます明白になってきました。楽曲をカットしたり、キャラクターを削除したりしようとするたびに、その判断は、長年私たちを楽しませてくれた原作への致命的な妥協のように感じられたのです」

「そこで私たちは、より大きなキャンバスを用意することにしました。映画を1本ではなく、2本製作するという選択です! より広いスペースがあれば、本来語られるべきかたちで『ウィキッド』の物語を描きつつ、愛されるキャラクターたちの旅路にさらなる深みとサプライズをもたらすことができると考えています」

Hearst Owned

なぜ原題は『パート2』ではないの?

パート1『ウィキッド ふたりの魔女』の原題が『Wicked: Part 1』だったのに対し、本作『ウィキッド 永遠の約束』の原題が『Wicked: For Good』と発表された際、海外ではちょっとした賛否両論を巻き起こした。シンプルに『Part 2』としなかったのには、何か理由があるのだろうか? チュウ監督はそのワケをこう明かしている。

「『Wicked: Part 2』なんてタイトルの映画、誰が観たいと思いますか?」「脚本にはずっと“For Good”と記されていました。ですから、『本当にこれを“パート2”と呼びたいのか?』というだけの話だったんです。誰もそんなタイトルは望んでいませんからね」

このタイトルは、原作ミュージカルの第2幕の終盤で歌われる楽曲『For Good(劇団四季版では『あなたを忘れない』)』に由来している。エルファバとグリンダが、いかに相手との絆が自身に影響を与えたかを歌い上げる、劇中でも最も印象的なナンバーのひとつだ。監督によると、これ以外のタイトル案は検討されなかったのだとか。

「つまり、それが目的地なんです。『For Good』とは、『この映画はどこへ向かうのか? さあ、物語を完結させよう』という意思表示のようなものなのです」

Ekaterina Chizhevskaya / Getty Images

ロゴ再び

マダム・モリブルの声をバックに最初に流れる「ユニバーサル・ピクチャーズ」のロゴは、パート1と同じく本作でも、映画『オズの魔法使』が公開された1939年当時の古いロゴを彷彿させるバージョンになっている。

また、チューリップ畑を背景に登場するタイトルロゴも、パート1に続き『オズの魔法使』のオープニングとほぼ同じフォントを用いたものであることがわかる。

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エルファバ初登場シーン

パート2で初めてエルファバがスクリーンに登場するのは、黄色いレンガの道の建設現場のシーン。ほうきに乗りながら右手を首の後ろに回し、長い髪を首の右側にかける彼女の姿を、背後からとらえたショットだ。

実はパート1のエルファバ初登場シーンでも、シズ大学にやって来た彼女がまったく同じ仕草をする姿が映し出されており、2作における彼女の一貫性を表していることが見てとれる。またパート1では舟から降りたところ、パート2では重力に逆らい自由に空を飛んでいるところで、彼女の成長・変化も同時にうかがえるようになっている。

黄色いレンガの道

パート1には、魔法使いがグリンダとエルファバにオズの未来を具現化したジオラマを見せ、グリンダがレンガの色は黄色がいいと提案するシーンが出てくるが、これはもちろんパート2へと、そして『オズの魔法使』へと続く大きな伏線だった。

その提案どおり、パート2の冒頭には、魔法使いの命令のもと、マンチキン国の住民がエメラルドシティへと続く黄色いレンガの道を建設している様子が映し出されるが、これこそ、後にドロシーがブリキ男、ライオン、カカシとともに魔法使いに会うために歩むことになる道だ。

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そして劇中の設定では、その黄色いレンガの染料になっているのが、マンチキン国に植えられているチューリップとされている(マンチキン国の住民は魔法使いの命令で黄色いレンガを作らされている)。

パート1の撮影のために900万本ものチューリップを育てて広大な虹色の花畑を完成させた英ノーフォーク州の農家が、パート2でも再び尽力し、マンチキンの村のセットを囲むように100万本の黄色いチューリップを植えたことを、プロダクション・デザイナーのネイサン・クロウリーが明かしている。

なお、タイトルが大きく表示される冒頭でチューリップ畑を走っている人物は、この農場の主であるマーク・イヴス本人だとか。

多彩なアレンジ&リプライズ

パート2では、パート1に登場したさまざまな楽曲が、ときにそのまま、ときに形やテンポ、歌い手を変えて登場する。

たとえば、パート1でエルファバが歌っていた『I'm Not That Girl』が、パート2ではグリンダによってリプライズされるのは、ブロードウェイ版と同じ展開。だがそのほかにも、ブロードウェイ版にはない映画ならではのアレンジや曲の再利用が巧みにあしらわれているので、耳でもしっかり注意しながら鑑賞してみよう。

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グリンダの服を着た猿がいる

パート1で、グリンダたちに襲いかかった空飛ぶ猿の群れのうちの1匹が、グリンダが着ていたジャケットを奪ったのを覚えているだろうか? パート2では、『Every Day More Wicked』のシークエンスで、そのジャケットを着ている猿がチラリと映し出される。

ピンクのダンサーたち

グリンダとフィエロの婚約が明らかになる『Thank Goodness』のシーンでは、ピンクの衣装をまとったダンサーたちが登場するが、これは、『オズの魔法使』に登場する3人組のバレリーナ風ダンサーへのオマージュ。

なおこのトリオは、「子守歌の会(ララバイ・リーグ/The Lullaby League)」と歌の中で名乗っている。

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グリンダのドレスとジュエリー

そして、このシーンをはじめいくつかの場面でグリンダが着ているピンクとブルーが混在しているドレスは、『オズの魔法使』のグリンダのピンクのドレスと、ブロードウェイ版グリンダのブルーのドレス、両方へのオマージュだそう。衣装デザインを担当したポール・タゼウェルが明かしている。

また、グリンダが劇中で身につけているティアラやイヤリングなどの小物にも、彼女が移動手段として使うシャボン玉を彷彿させるデザインが用いられている。

空に残すメッセージ

さらに続くシーンでは、ほうきに乗ったエルファバが雲に「OUR WIZARD LIES(魔法使いはウソつき)」というメッセージを記すが、このシーンも、『オズの魔法使』で西の魔女が「SURRENDER DOROTHY(ドロシーを引き渡せ)」と記すシーンへのオマージュ(この動画の3:49あたりから)。字体もどことなく似ている。

フィエロの馬

パート2でも活躍する主要キャラクター、ジョナサン・ベイリー演じるフィエロ。彼が劇中で乗っている立派な馬は、実は『ブリジャートン家』でジョナサンが乗っているのと同じ馬であることを、ジョナサンがトークショーに出演した際に明かしている。ちなみに、その馬の名前はジャックというそう。

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駅の警備員

駅に到着したボックを止める、屈強そうな警備員。演じるアダム・ピアースは、スティーヴン・シュワルツが手がけるミュージカルに何度か出演している舞台俳優だ。気付いた人は、かなりの演劇マニアに違いない。

エルファバが歌う新曲

パート2には、ブロードウェイ版にはない映画オリジナルの新曲がいくつか登場する。スティーヴン・シュワルツが書き下ろしたそのうちの1曲『No Place Like Home』は、『オズの魔法使』のラストでドロシーが発する有名なセリフ「やっぱり家が一番(There's No Place Like Home)」にちなんだもの。

シュワルツは、曲についてこう述べている。「私たちは、エルファバがオズをどれほど愛しているか、オズという故郷が彼女にとってどれほど大切か、オズをよりよい場所にしたいという思いがどれほど強いか、そしてオズのために戦う彼女がどれほど激しいか――を、頭ではなく心で感じ取ってもらうことが本当に重要だと考えていました」

「思い描いていた方法では目的を果たせず、大きな犠牲を払わなければならなくなったとき、彼女にとってそれがどれほどの代償だったのかが、観る人にも伝わるはずです」

いっぽうシンシアは、「『No Place Like Home』という言葉がエルファバの口から出る以上、そこにはちゃんと意味がなければならないと強く意識していました」と『エンパイア』誌に語っている。

また、このシーンで一瞬映し出される砂漠のような場所を歩いている人物は、エルファバとカカシになったフィエロの2人。このシーンはラストでも現実となって再登場する。

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ネッサローズの靴

パート1の序盤で、マリッサ・ボーディ演じるネッサローズ(エルファバの妹)に渡された、亡き母の形見である銀の靴。パート2の、エルファバがネッサローズに呪文を唱えるシーンで、彼女は宙に浮き、この靴が魔法の力により熱されたように赤く輝く。これは『オズの魔法使』のルビーの靴へのオマージュにほかならない。

また、ネッサローズのストライプの靴下ももちろん、『オズの魔法使』で家の下敷きになる東の魔女が履いていたストライプのタイツへのリンクだ。

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虹色の光

魔法使いの宮殿で流れる『Wonderful』のシーンでは、空間全体が虹色の光で包まれる。これは、『オズの魔法使』の『虹の彼方に』への目くばせ。

さらにここでのダンスシーンでは、グリンダとエルファバがパート1で何度か見せた、額の上に右手の甲を付け指をひらひらさせるポーズを再現し、2人の友情と絆の深さを示している。

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ポピー(ケシ)の花

『オズの魔法使』でもパート1でも、ポピーの花がキーアイテムとなっていたが、パート2でもこのアイテムは地味に健在。魔法使いの服の刺しゅうなどに使われているのが確認できるほか、ラストシーンの背景にも登場する。

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巨大な竜巻

ミシェル・ヨー演じるマダム・モリブルは、パート1を観た人ならご存じのとおり、天気を操る力の持ち主。エルファバをおびき出すために彼女は巨大な竜巻を発生させるが、これこそが『オズの魔法使』で描かれた、ドロシーの家をカンザスからオズへと飛ばし、東の悪い魔女(ネッサローズ)の上に落とした竜巻だ。

なお、落下したドロシーの家の窓からチラリとのぞくカーテンの柄が、『オズの魔法使』でドロシーが着用している服の柄と非常によく似た淡いブルーのギンガムチェックであることも、よく見ているとわかる。

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エルファバとグリンダのバトル

ネッサローズが命を落とした後、エルファバとグリンダはマンチキンランドで顔を合わせ、キャットファイトを展開。それぞれほうきと杖を武器にして戦うが、パート1の『What Is This Feeling』のシークエンスでも描かれていた学校内での2人の対立は、このバトルを予言していたとも言える。

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エルファバの笑い声

また、そのバトルシーンで宙返りしながら高笑いするエルファバの声は、まさに『オズの魔法使』での西の悪い魔女そのもの。そして、それを見たグリンダがエルファバを揶揄するかのように同じく高笑いを返し、「その笑い方、どこで覚えたの?」と尋ねるところは、原点『オズの魔法使』へのリスペクトだ。

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おなじみのメンツ1:ブリキ男

パート2では、『オズの魔法使』でおなじみのブリキ男、臆病なライオン、カカシのバックストーリーにも触れる。

まず、ネッサローズとエルファバの魔法によりボックが変身して誕生したブリキ男。その変身途中や変身後の体をよく見ると、暖炉の一部、水差し、トレイなど、ネッサローズの部屋にあったさまざまな金属からできているのがわかる。

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またポスターにもあるとおり、姿を変える前のボックの制服の左胸には、マンチキン国を意味する「M」のマークが刺しゅうされているが、どこかハートにも似ているこのマークは、のちに彼が心臓を失うことのヒントになっていると言えるだろう。

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おなじみのメンツ2:臆病なライオン

中盤で登場する臆病なライオンは、パート1でエルファバとフィエロが大学から助け出した仔ライオンの成長した姿。

声は、『ユーフォリア/EUPHORIA』や『シンシン/SING SING』などに出演するエミー賞俳優、コールマン・ドミンゴが担当している。

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おなじみのメンツ3:カカシ

ジョナサン・ベイリーがフィエロを演じる際はブルーのコンタクトレンズを装着しているが、劇中でカカシに変身したあとはレンズを外し、ジョナサン自身のナチュラルな瞳を披露している。

これはヘア&メイクアップを担当したフランシス・ハノンたちのアイデアで、よりカカシらしい土っぽい雰囲気を演出するためだったとか。

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なお、一部の海外ファンの間では、カカシに変身したジョナサンが「デッドプールに扮したライアン・レイノルズにそっくりすぎる」と話題にもなった。

ちなみに、カカシのジョナサンのボディダブルを担っていたのは、モデルでダンサーのオリヴァー・ウィーラー。彼は映画『バービー』にもダンサーとして出演している。

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おなじみのメンツ4:ドロシー

パート2の予告編が公開された際、ファンたちは「ついにドロシーも登場する!」と沸き立ったが、作中で確認できたのはわずかの間(画面に映ったのは合計69秒、発した言葉は6語と報じられている)、しかも足元や後ろ姿のみで、顔が映し出されることはなかった。彼女を意図的に目立たせなかった理由を、チュウ監督は『ピープル』のインタビューでこう語っている。

「観客がそれぞれ抱いている“ドロシー像”を壊したくなかったんです。ブロードウェイ版よりも多く登場してはいますが、ドロシーが物語を乗っ取るようなことはしません。この物語はあくまでエルファバとグリンダの旅であり、ドロシーはその物語の中に置かれた単なる駒にすぎないのです」

ドロシーを演じたのは、主に舞台で活躍する俳優でダンサー、振付師のベサニー・ウィーバー(写真)。

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今回のカメオ出演は…

パート2には、イギリス人として初めてウェストエンド版エルファバを演じたケリー・エリス(写真)をはじめ、英米どちらの舞台でもエルファバを演じたレイチェル・タッカーや、ダイアン・ピルキントン、エミリー・ティアニー、ルイーズ・ディアマンら“ウィキッド舞台版のOG”たちもカメオ出演を依頼され、撮影に実際に参加している。ただし最終的には本編からカットされてしまったそう(DVD・BDのボーナス映像として収録される可能性はあるかもしれない)。

なお、パート1にも出演した、2017年から2019年までウェストエンド版でエルファバを演じたアリス・ファーンは、グリンダの母親役で続投している。

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グリンダの新曲シーンが、今回の撮影における最大の挑戦に

撮影監督のアリス・ブルックスによると、本作のためにシュワルツが書き下ろしたもうひとつの新曲『The Girl in the Bubble』のシーンが、本作における“最大の難所”だったそう。

広いペントハウスを動き回るグリンダをカメラが追うこのシークエンスは、観客の視点を鏡の外から中へ、中から外へと何度も動かし、ボディダブルを使うことなく、計7つのショットを繋ぎ合わせて長いワンショットに見えるように編集している。緻密な計算のもと撮影し視覚効果をシームレスに組み合わせた、映画ならではの映像だ。

このインタビューでは、このシーンの撮影に丸2日かけたこと、5台のステディカムと2台のクレーンを用いたことなどが語られている。

そこに登場するグリンダの大きなクローゼットには、パート1の『Popular』のシーンでグリンダが着用していたドレスなど、過去に登場した衣装や小物が、わずかな時間ではあるが映し出される。

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シンシアとアリアナは、異なるレンズのカメラで撮影されている

またアリスは2作をとおして、シンシアを撮影するカメラには65ミリのレンズを、いっぽうアリアナには75ミリのレンズを用いて、使い分けていたそう。

「パート2でも、2人には基本的にそれぞれのレンズを使い続けましたが、最後だけは例外でした。グリンダはラストで、自らの真のパワーを見出し、“善”の本当の意味を悟ります。そこで私は、エルファバの一部がグリンダの中で生き続けていることの印として、あえてシンシア用の65ミリレンズでアリアナを撮影しました」と、彼女はインタビューで語っている。

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馬に乗っていたのは誰?

パート1のオープニングシークエンスでは、馬に乗って駆けてゆく「マント姿のある人物」の後ろ姿が映し出されるが、このシーンの真実がパート2で明らかに。正体不明だったこの人物は、(エルファバが身を寄せていた)キアモ・コ城から去るグリンダであることがわかる。シャボン玉に乗って移動したのでは人目についてしまうため、彼女は馬を選んだのだ。

なお、グリンダがこのときクローゼットから取り出して履いた黒いブーツは、エルファバが愛用していたもの。本編からは削除されたが、エルファバが彼女にそのブーツを渡すというシーンも撮影されている。

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真の「悪い魔女」は?

エルファバは「オズの平和を保つために必要な“悪者”」の立場を選ぶが、本作での真のヴィランはマダム・モリブルだった。演じたミシェル・ヨーも、モリブルのイニシャル「MM(Madame Morrible)」をひっくり返すと「WW(Wicked Witch)」になることに何度も言及しており、これをもとにSNSでは大量のミームも誕生している。

なおパート2では、モリブルのヘアスタイルにも注目を。パート1や本作の序盤では美しい雲のような整った状態だが、物語が進み彼女の正体が徐々に明らかになるにつれ、竜巻や嵐のようなモチーフは残しつつ、より乱暴で落ち着きを失った状態になってゆく。

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最後にエルファバとフィエロが向かった先は?

劇中で動物たちがトンネルを抜けて向かった場所であり、ラストでエルファバとフィエロが向かった場所である“オズの向こう側(the Land Beyond Oz)”とは、一体どんな所なのだろうか?

その真相に関する確かな情報はないものの、この場所は、1939年の映画とミュージカル『ウィキッド』の着想源であるライマン・フランク・ボームの原作小説『オズの魔法使い』の中では、「死の砂漠」として描写されている。外界から切り離すようにオズの国を四方から囲む、通行不能な砂の海だ。

だが、エルファバの予知のシーンやラストで登場するこの場所はキラキラと輝き、決して恐ろしい場所ではないように見える。このアレンジについてチュウ監督は、こうコメント。

「当初の脚本には、自身の恐れるものと向き合うような、もっとダークで怖いバージョンの砂漠もありましたが、最終的にはそこを死の空間ではなく、可能性を象徴する場所ととらえました」

そして、「怖がって、誰も実際にはそこを見ていないだけなんです」と結論付けている。

© Universal Studios. All Rights Reserved. / Getty Images

ラストショット

本作を締めくくる最後のショットにも、大きなイースターエッグが仕込まれている。ポピーが咲く草原で、エルファバとグリンダが寄り添い合って座り、エルファバの耳元でグリンダがそっと何かを囁くシーンだ。これは、ビルボードやポスター、プログラム冊子に使われているアートワークを再現したもので、ミュージカルファンに向けた製作陣からのラブレター。

実は、このシーンを撮影したことを、アリアナはパート1公開時のインタビューでうっかりネタバレしてしまっている。

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ポスターに隠されているもの

さらにポスターつながりでもうひとつ。この公式のポスター画像を上下逆さにすると、黒いシルエットが『オズの魔法使』の西の悪い魔女の横顔そっくりになっている。

『ウィキッド 永遠の約束』は2026年3月6日(金)より全国ロードショー

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