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『剣を持たない剣聖、貴族に支配された騎士学園で無双する』原作者・漫画家が共に語る、第1話ラストシーンに込めた“異質さ”

  • 2026.3.3

貴族中心主義がはびこる国の騎士学園に入学した平民の少年。見下す貴族たちを次々にブチのめす少年の正体は“剣を持たない剣聖”だった!?

『剣を持たない剣聖、貴族に支配された騎士学園で無双する』第1巻書影
『剣を持たない剣聖、貴族に支配された騎士学園で無双する』第1巻書影

『剣を持たない剣聖、貴族に支配された騎士学園で無双する』(原作:岸本 和葉 漫画:草葉)は、徒手空拳でも誰より強い剣聖を主人公に描く、爽快な学園剣術アクションだ。ウェルダリア王国・王立第一騎士学園に編入したフィートは、強くなりたいと信念を抱くレベッカ・ナコとともに鍛錬を続け、プライドの高い貴族をはねのけていく。

見下される平民の少年は“剣を持たない剣聖”だった!
見下される平民の少年は“剣を持たない剣聖”だった!

2026年2月19日にコミックス第2巻が発売された同作の舞台裏を、原作の岸本和葉さんと漫画を描く草葉さんにインタビュー。制作でのこだわりや本作にこめた想いを語ってもらった。

原作・漫画双方が「印象深い」と一致した第1話のラストシーン

――岸本先生は、本作を作るうえで最初に「これをやりたい」と思った要素は何でしたか?

【岸本和葉】剣聖なのに、剣を持たないというインパクトと、そんなチグハグな存在による無双劇です。

――草葉先生はこの企画をいただいてどういう部分を特に「描きたい」と思いましたか?

【草葉】魅力的なキャラクターたちです!最初は、年齢相応の可愛らしさや騎士の卵なので凛々しい部分など、キャラの表情が豊かで「そこが描きたい!」と思いました。

最初に企画をいただいた時は「この子はどんな生い立ちだったんだろう、どんな表情するんだろう」とワクワクしていましたし、進んでいくにつれて、それぞれのキャラが成長してきました。今も原作をいただくたびにワクワクしていますし、このキャラたちが立派な騎士として成長する様を作画で目一杯表現したいと思っています。

――主人公や登場キャラクターの設定において、執筆前から決めていたこと・執筆中に変わったことはありますか?

【岸本和葉】ナコというヒロインは、もともと一人称を「ボク」にするつもりだったのですが、草葉先生のキャラデザインがすごくかわいくて。「ボク」じゃ少し違和感があるなと考え「私」に変えました。今ではとても気に入っていて、正解だったと思います。

【草葉】主人公のフィートは“今を楽しむキャラ”だと思うので、学園生活を楽しんでいたり、と思えば戦場経験者から来る冷静な雰囲気だとか……。レベッカたちとは今までの経験の差を感じさせる雰囲気を出せるよう心がけています。

それぞれのキャラについても、成長を感じていただけるよう、表情などは大事にしています。あとはキャラを読者の方々にも覚えてもらうため、仕草や小物などキャラの特徴となりそうなものも相談しつつ入れるようにしています。

――ここまで描かれた中で、それぞれ「ここは特に印象深い」と思う箇所を教えてください。

【岸本和葉】1話の最後、笑顔の主人公が、自分の首に折れた剣を突きつけるシーンです。表情と言動がまったく合ってなくて、異質さが際立っていて、とても好きなシーンです。

【草葉】同じく、1話のラストシーンです!インパクトの強いセリフですが、フィートの目的を話す大事な場面なので、どんな表情やポーズがこの時のフィートの心情にふさわしいか考えながら描きました。

――本作に込めた、作家としての“挑戦”や“実験”があれば教えてください。

【岸本和葉】天真爛漫で戦闘狂な主人公という、これまで書いたことのないキャラを動かすことは、私としてはかなり挑戦のつもりです。その分、新鮮でとても楽しく書かせていただいています。

【草葉】毎話印象に残る画面づくりになるよう描いています。あとはバトルファンタジーな表現だけでなく、ほんわかした場面では少女漫画っぽく、怖いところはホラーやサスペンスっぽく……と、いろんな表現で挑戦中です!

――この作品を通じて、読者に伝えたい“感情”や“メッセージ”はありますか?

【岸本和葉】たとえ今すぐ報われなくても、きっかけひとつで環境は大きく変わるということを伝えたいです。

【草葉】向き合う勇気とお互いを認め合うことだと思っています。決められた常識に囚われすぎず、周りとも自分とも向き合っていけば、なりたい自分を見つけていく強さにつながるのではないかなと思います。貴族の常識に囚われていたレベッカや身分に引け目を感じていたナコなど、しがらみから一歩出て成長したキャラクターと共に、踏み出す勇気も感じていただければと思います!

――最後に、本作品をどんな人に読んで欲しいですか?

【岸本和葉】日常の中で、閉じ込められているような、鬱屈した気持ちを抱えている人が、この作品を読んで、少しでも開放的な気分になってもらえたらうれしいです。

【草葉】ファンタジーではありますが、現代でも共感できる魅力的なキャラクターたちが自分の目標のために頑張る今作。普段異世界ものを読まれる方もまだ読んでない方も、いろんな方々に楽しんで読んでいただけるととてもうれしいです!

原作:岸本 和葉 漫画:草葉

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