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「特売じゃないの!?」レジ前を占拠して怒鳴り散らす客。だが、店員が指し示したチラシの隅を見て、思わず赤面

  • 2026.3.2

混雑するレジで、一歩も動かない「壁」

平日の夕暮れ時、疲れ果てて立ち寄ったスーパー。

片手にずっしりと重い買い物カゴを下げ、私は今か今かと会計の順番を待っていました。

目の前には、ちょうど精算を終えたばかりの女性客。

しかし、彼女は一向にその場を動こうとしません。

レジの真ん前で立ち止まり、まるで間違い探しでもするかのようにレシートを凝視しています。

(……後ろ、詰まってるんだけどな)

そう心の中で呟いても、彼女は我関せず。

財布をカバンにしまう動作すら、わざとやっているのかと思うほどスローモーションです。

後方にはイライラした様子の長い列。

店員さんも困ったように視線を泳がせていましたが、ついにその女性客が牙を剥きました。

響き渡る怒声と、静かな反撃

「ちょっと店員さん!これ、詐欺じゃないの!?」

静かな店内に、彼女の金切声が響き渡りました。

「この卵、広告の品で安くなってるから買ったのに、レシートには定価で打たれてるわよ!ちゃんと仕事してちょうだい!」

周囲の視線が一斉に集まり、ピリついた緊張感が走ります。

しかし、詰め寄られた若手の店員さんは、驚くほど冷静でした。

彼女は手元にあったチラシをサッと広げると、ある一点を指差して穏やかに告げたのです。

「恐れ入ります、お客様。こちらの『卵 158円』の特売ですが……」

店員さんは一拍置いて、トドメの一句を放ちました。

「明日から開催の『月曜セール』の対象商品でございます。本日は日曜日ですので、あいにく通常価格となっております」

赤面、そして逃走

その言葉を聞いた瞬間、女性客の動きがピタリと止まりました。

彼女が握りしめていたチラシをよく見れば、確かに「○月○日(月)より」と、これ以上ないほどはっきりと書かれています。

「え……あ、そうなの?明日……?」

さっきまでの剣幕はどこへやら。彼女の顔はみるみるうちに真っ赤に染まり、耳まで火照っているのが遠目にも分かりました。

周囲の客からは「日付も見てないのか」「恥ずかしいわね……」と小さな失笑が漏れ始めます。

耐えきれなくなった彼女は、ひったくるようにレシートを掴むと、振り返りもせず脱兎のごとく店外へ逃げていきました。

「大変お待たせいたしました、次の方どうぞ!」

嵐が去った後のレジに、ようやく自分のカゴを置くことができました。

「お疲れ様でした。災難でしたね」

私がそっと声をかけると、店員さんは深々と頭を下げ、「ありがとうございます! お気遣い嬉しいです」と、太陽のような明るい笑顔で応えてくれました。

あの女性の振る舞いは、まさに「人の振り見て我が振り直せ」。

どれだけ急いでいても、まずは一呼吸置いて状況を確認する冷静さを持ちたいものです。

腕に残っていたカゴの重みも、店員さんの笑顔とスカッとした結末のおかげで、いつの間にか消えていました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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