1. トップ
  2. AKB48、新章開幕 21年目の決意 新センター・伊藤百花「1人が3枚くらいの壁を破る気持ちで」

AKB48、新章開幕 21年目の決意 新センター・伊藤百花「1人が3枚くらいの壁を破る気持ちで」

  • 2026.2.23
(左から)AKB48・花田藍衣、伊藤百花、八木愛月、川村結衣 クランクイン! 写真:山田健史 width=
(左から)AKB48・花田藍衣、伊藤百花、八木愛月、川村結衣 クランクイン! 写真:山田健史

レジェンドOGを迎えた活動で華やかに盛り上がった20周年イヤーを越え、AKB48は現役メンバーが新たな道へと進む21年目を迎えた。先輩たちと同じステージに立つ中で、グループの在り方を肌で感じ取った彼女たちがたどり着いたのは、「個性が集まったのがAKB48なんだ」という答え。「東京ドームはまだ手の届くところにはない」と現在地を冷静に見つめながらも、力強く前を向く新センターの伊藤百花と、2月25日発売の67枚目シングル「名残り桜」選抜メンバーの八木愛月、川村結衣、花田藍衣に、AKB48の未来や今のグループの強みについて語ってもらった。

【写真】かわいさあふれる4人の撮り下ろしフォト!(11枚)

■最新シングル「名残り桜」と初センターへの思い

――今作「名残り桜」の注目ポイントを教えてください。

伊藤百花(以下、伊藤):切ない雰囲気の歌詞なんですが、疾走感があって明るい曲調です。私、切ない歌詞とは裏腹に明るい曲調を笑顔で歌うAKB48の楽曲が、切なさをさらに助長させる感じがして一番好きなんです。この曲では特に「若さとは過ぎて行く季節に気づかぬこと」という歌詞が好きです。この曲で、AKB48をもっともっとたくさんの方に知っていただけたらいいなと思います。

――センターに決まった時の気持ちを聞かせてください。

伊藤:ずっと目標にしていた場所ですが、実際に「センター」と伝えられたときは「怖い」という感情しかなくなってしまって。選抜発表はOGの先輩方と一緒のステージだったので、「私のことを知ってくださっているファンの方はいるのか」とか、「誰も喜んでくれないんじゃないか」と、不安の方がすごく大きかったんです。けれど、センターとして活動していくなかで、ファンの方が一緒に喜んでくださったり、MV撮影では先輩方が「楽しくやっていたら支えるから大丈夫だよ」という言葉をかけてくださったりして、今はもうやるしかない! と思っています。自分らしさを出していけば、AKB48の魅力にまた気づいてくださる方が増えるんじゃないかなと思うので、今は楽しく頑張ろうという気持ちです。

――八木さんも加入後、早い段階でセンターを経験されていました。伊藤さんの気持ちに共感しますか。

八木愛月(以下、八木):ももちゃん(伊藤)は「次は私たち(現役メンバー)が作っていかなきゃいけない」というタイミングでのセンターという、私とはまた違う不安もあるのかなと思いますが、気持ちは本当に分かるので、いつでも頼ってほしいです。ももちゃんの明るさがこのグループ全体を引っ張ってくれるのが楽しみだし、私も楽しみたいです。

伊藤:私、選抜発表の日が本当に怖くて、真っ先に思い浮かんだのが、あづちゃん(八木)だったり、センターを経験されてる佐藤綺星さんだったりしたんです。近くでいつも笑わせてくださるので、そばにいてくださるだけで安心できる、大丈夫だなと思える存在です。

――川村さんは今回、初選抜となりましたね。

川村結衣(以下、川村):ずっと選抜に入りたいと思っていましたが、自分の名前が呼ばれるのを想像できたことはなかったので、驚きと同時にうれしいという気持ちが大きかったです。同期の伊藤百花ちゃんがセンターの時に初選抜として一緒に活動できることがうれしいです。

――19期生の昇格記念ソング「単!サイ!ボーグ」ではセンターポジションを務めていますね。

川村:19期生はファンの皆さんや先輩方にふわふわなイメージを持たれていると思うんですけど、この曲はイケイケな感じなんです。昇格のタイミングで、新しい私たちをお見せできるんじゃないかなと思っています。

――カップリング曲で注目している楽曲を教えてください。

八木:「セシル」です。この曲は番組の企画でAI版の秋元先生プロデュース曲「思い出スクロール」に負けてしまったのでカップリングに入るとは思っていなかったんですが、AKB48らしくて、いろんな年齢層の方から好きと言ってもらえる楽曲なので、いろんな縁があって収録されることになってすごくうれしいです。MVの完成もすごく楽しみだし、追加情報にも期待してもらいたいです(※取材後にアイドルの先輩・松本伊代が参加することが発表)。

花田藍衣(以下、花田):「向かい風」は向井地美音さんの卒業楽曲で、歌詞がとても刺さるんですよ。私は歌唱メンバーの中では一番後輩なので、不安な気持ちもあるんですが、選んでいただけてすごくうれしいです。ファンの皆さんにとっても、向井地美音さんご本人にとっても、メンバーみんなにとっても、すごく大切な曲になると思うので、「向かい風」を「追い風」にできるように全力で取り組んでいきたいです。

■武道館公演で危機感、たどり着いた答え

――2025年の20周年イヤーはどんな1年でしたか。

八木:初めてのことだらけでした。(OGが選抜メンバーとして加わったシングル)「Oh my pumpkin!」で先輩方と関わらせていただいて、私が好きだったキラキラAKB48を改めて味わうことができたんです。すぐに取り入れられるなと思ったのは、「ステージを楽しむ」ということ。劇場公演ではステージ慣れできているんですが、私たちはテレビ番組になるとどこか固くなりがちだったんです。でもOGのメンバーの皆さんと一緒に出演した時は、劇場のように笑って、ふざけて、見ている方に「AKB48って楽しい!」と思ってもらえる場面を何回も作れました。これからもそういう姿を出していきたいですし、いい意味で自由なAKB48でありたいです。

伊藤:特に印象に残っているのはやっぱり武道館公演で、私はすごく危機感を感じました。先輩方を目の当たりにして「先輩方のすごさってこうやって作られているんだな」と分かったんです。リハーサルから、毎回が本番じゃないかと思うくらいの熱量で「このままだったら先輩方だけでいいんじゃないか」と思って、私たちの力不足を感じて、悔しい思いもしました。そして「いろんな個性が集まったのがAKB48なんだ」ということを体感しました。一人ひとりが自然体の自分を前に出していくことで、それがAKB48という塊になるんじゃないかなという結論に私は行き着いたので、自分がこれからどうしたらいいのか、輪郭が少し見えてきた1年でした。

川村:先輩方が繋いできた20年間の歴史を改めて感じて、自分がAKB48の一員として活動させていただけていることに感謝の気持ちを持った1年でした。OGの方たちは、コンサートや歌番組の裏でもいつでも楽しそうにしていらして、ステージ上では輝いている。私たちが小さい頃に見ていた太陽みたいにキラキラしている笑顔は、こういうところから来ているんだなとすごく感じました。

花田:壁の大きさをすごく感じる1年でした。今まではその壁がどのぐらい厚いのか、高いのかを分からずに活動していたんですが、OGの先輩の皆さんと一緒に活動することで比較して、自分の表現の足りなさや自信のなさを感じてしまったんです。だけど、比較することで、自分の壁がどのぐらいなのか、どう対処していくかを知ることができました。先輩の高橋みなみさんに、「自分たちが今のAKB48のメンバーということに自信と誇りを持って活動してほしい」と言っていただいた時に、「これからのAKB48を作っていくのは私たちなんだから、もっと自信を持っていいんだ」と分かったんです。今のメンバー、一人ひとりが自分をさらけ出して、みんなの意志が一つになることでAKB48の今の良さが出ると思うので、この21年目も一歩一歩大切に過ごしていきたいです。

■お互いの“個性”を紹介!

――「個性が集まったのがAKB48」ということで、今、それぞれ右隣に座っている方の個性を紹介してもらいたいと思います。ではまず、花田さんから川村さんについていかがですか。

花田:結衣ちゃんは本当に19期生の軸になってくれるんです。わちゃわちゃしている空気の中でも、結衣ちゃんが何か話し出したらみんなが一気に集中する。19期生の流れをいい感じに進めてくれるのが結衣ちゃんなんです。もしもこの先、争い事とかギクシャクするようなことがあったら、結衣ちゃんがそこに入っていって、別に何かを言うわけじゃなくても、ただそこにいて自然に話していたら、すごくいい空気を作れるんじゃないかなって思います。結衣ちゃんはそういう、みんなが自然体でいられるような存在。不思議な存在感が個性なんです。

川村:そんな自覚は全くなくて、自分が思ってることをそのまましゃべって普通に生活しているだけなので(笑)、そう思ってもらえてうれしいです。

――ぜひそのまま生活してください(笑)。続いて、川村さんから見た伊藤さん。

川村:ももちゃんはパフォーマンスをしている時や真剣に真面目にお話している時は、本当にパーフェクトガールという感じで、すごく真面目で努力家で優等生なんです。そう思われている方も多いと思うし、それも本当の姿なんですけど、私たちといる時は、天然なおふざけキャラみたいな感じで、ももちゃんがいると絶対に笑いが絶えないんですよ。その完璧な姿と、普段のリラックスしている時の姿のギャップがすごくいい。

伊藤:天然というか、自分的には不器用なんです。自分でも思ってもみないことをやらかしちゃうんですよね。それが天然に見えてるのかなと思います(笑)。

――パーフェクトではない一面も楽しみです。伊藤さんから見た八木さんについてもお願いします。

伊藤:あづちゃんは、“面白おバカキャラ”が表に出ちゃうところがすごく素敵(笑)。本当にルックスがすごくて、お顔もちっちゃくてモデルさんみたいで、リカちゃん人形みたいな見た目で、最初、近寄りがたいかなと思ったりもするんですけど、お話したら本当に気さくで、後輩にも「こんな距離近くていいの」と思うくらい友達みたいに接してくださるし、本当に優しいんです。面白い方でもあるんですけど、内面の芯の強さは、誰にも負けないんじゃないかなと思います。メラメラ燃えているところがAKB48らしい方だなって思います。

八木:たしかに、ももちゃんとはよくAKB48について語り合います。綺星さんと3人でディズニーに行った時もAKB48の話をしましたし、プライベートでもよく話していますね。もっと私たちから頑張ろうねとか。私、先輩に対しては人見知りしてしまうんですが、後輩ちゃんって、話しかけたら無視しないで聞いてくれるじゃないですか(笑)。先輩が無視するというわけじゃないですけど(笑)、後輩ちゃんには遠慮せずにしゃべれるので、仲良くしたいと思っています。

――伊藤さんからは、あづちゃん呼びなんですね。

伊藤:入ってまだ半年も経ってないくらいの時に「あづちゃんって呼んで」と言ってくださったんです。その時はまだ呼べなかったんですが、すごく近づきやすい雰囲気を出してくれたので、呼べるようになりました。先輩だから、みたいな空気を本当に一切感じさせない方なので、素敵だなと思います。

――素敵ですね。最後に、八木さんから花田さんへ。

八木:裏でも表でも、いつも本当にニコニコしていて、愛嬌があってかわいいなと、とにかく思っています。気を遣える後輩ランキングNo.1なんじゃないかなというぐらい、ちゃんと周りを見ている。先輩のことも見ているし、後輩ちゃんに対しても面倒見がいいんです。それに、ちゃんと努力家で、いつ見てもレッスン場にいる。積み重ねの努力ができる子なんです。それがパフォーマンスにも出ているし、そういう努力家なところもかっこいい。

――花田さんは後輩力が高い印象でしたが、ご自身も先輩として後輩の面倒見もいいんですね。

花田:今まで特に17期さんや18期さんにすごくよくしてもらってきたので、私も先輩として、後輩ちゃんに優しくしたいし、あづさんみたいにみんなを見ながら、いっぱい声を掛けたいなと思っています。

――八木さんからの言葉はどうでしたか。

花田:うれしいです。65枚目シングルの「まさかのConfession」で初選抜になって不安だった時、あづさんも初センターで絶対にすごく不安なのに、私にも話しかけてくださった優しさを覚えています。そんなふうに思ってくださっていたんだなと知ることができたので、自信を持てます。

――では最後に、これからのAKBに注目してほしいというメッセージを、読者の皆さんにお願いします。

伊藤:20周年のお祭りの1年を終えて、私たちだけで新しい道へ進んでいく時が来ました。不安ももちろんありますが、私たちが目指す東京ドームは、まだ手の届くところではないかもしれませんが、そこにたどり着くためには一歩一歩進んでいかなくちゃいけない。その一歩一歩のストロークも大きくしていかないといけないと思っています。一人ひとりが、怖がることをなくし、1人が3枚くらいの壁を破っていくような気持ちで、全員で一丸となって支え合いながら、21周年でより多くの方をAKB48の沼にハマらせられるように頑張ります。

(取材・文・写真:山田健史)

AKB48の67thシングル「名残り桜」は2月25日発売。

AKB48 67th Single「名残り桜」Music Video

元記事で読む
の記事をもっとみる