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時計とスタイル:〈YS〉オーナー・須山誉志雄のケーススタディ

  • 2026.2.21
〈グリュエン〉の時計

モチーフは1 9 2 0~50年代の紳士。クラシカルな空間と服との掛け算

バーバーショップ〈YS〉のオーナー須山誉志雄さんの定番は1920年代から50年代に流行した欧米のクラシックなスタイル。和洋折衷な家具が並ぶ部屋にオブジェのようにアンティークウォッチが佇んでいる。

「映画『有頂天時代』などのフレッド・アステアが出演する30年代や40年代の映画にありそうなワンシーンをテーマに、腕時計を置いています。例えば、主人公が帰宅後に腕時計をサッと机に置くようなシーンを再現したり。時計と近しい年代のものを並べて、ムードを作ることもこだわり。そうすることで、その一本の魅力をさらに引き出せます」

〈グリュエン〉の時計
〈グリュエン〉の周囲には1950年代のタイバーや70年代のカフリンクス、さらには10年代のスティックピンといった着こなしの仕上げとなるアイテムが並ぶ。

クラシックなコーディネートを完成させるうえで、腕時計の選択にもこだわりがあるようだ。

「タキシードやスリーピースのスーツといった20年代のドレススタイルの時は、フォーマル感を演出するために10年代の懐中時計を携えます。40年代のカジュアルなスーツを着るのならば、アメリカの〈グリュエン〉の30年代の腕時計を巻きます。

10年代から30年代にかけて欧州で流行した直線や幾何学模様で描かれるデザイン様式、アールデコさながらのフェイスが当時の佇まいを引き立たせてくれる。おまけに、ハットにスーツなどのエレガントな着こなしとも相性が良いんです。そんな自分の好きなスタイルを腕時計を通じて表現することが、僕のアンティークウォッチの楽しみ方です」

〈グリュエン〉の時計
「映画『華麗なるギャツビー』に登場する金の小物を身に着ける大富豪に影響を受けて、〈グリュエン〉もゴールドの一本を選びました」と須山さん。
ヴィンテージの懐中時計
「懐中時計は、読書で使うヴィンテージの拡大鏡の横に配置します」と須山さん。そんなアンティークワールドは、1920年代の〈ルイ・ヴィトン〉の画材バッグなどが鎮座する部屋にも広がっている。

profile

須山誉志雄(〈YS〉オーナー)

すやま・よしお/1990年山梨県生まれ。20歳で渡英し、ロンドンでバーバー文化に出会う。帰国後〈フリーマンズスポーティングクラブ〉での勤務を経て、2021年に自身のバーバーショップを東京・元浅草にオープン。

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