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被害者のほうが強い立場になることも? パワハラ認定で上司が左遷。でもその実は…【著者インタビュー】

  • 2026.2.19

【漫画】本編を読む

「自分の意見を主張せず、争いごとが嫌いでニコニコしている」そんな“いい人”のアヤ。優しく気遣いのできる彼女は職場の愛されキャラだ。しかし彼女は無言で相手の罪悪感を刺激する「被害者姫」だった――。あらゆる手段を使って自分を被害者側に見せ、周囲の同情を集めて相手を加害者に仕立て上げる。一番かわいそうな立場を死守しようとするアヤに待っている結末は……?

攻撃的な言葉を発さずに、相手を追い詰めていく“受動的攻撃”をテーマに描かれた『被害者姫 彼女は受動的攻撃をしている』(水谷緑/竹書房)。昨年放送されたドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」の原作者であり、本書の著者でもある水谷緑さんに、本書を描いたきっかけやアヤが取る受動的攻撃について話を伺った。

――アヤは職場の上司・坂井から注意を受けただけなのに、坂井が自分を攻撃してきていて、自分は被害者だとでもいうような振る舞いをします。

水谷緑さん(以下、水谷):これは知人から聞いたエピソードを参考にしています。実際はそこまでのことはなかったのに「この人にパワハラされた」と訴えて上司を左遷させた人がいるという話を聞いて、本当にそんなことがあるんだ、と驚きました。「被害者が一番強い立場になることもあるんだな」と思ったことがエピソードの下地になっています。

――本当にそういう事例があるんですね。

水谷:もう数年前の話ですけどね。あと私も会社員として働いていたことがあるので、その時のことも思い出しながら描きました。私も知人も気が強いというか、どちらかというと坂井側なんですよ。だからこそよくわからない攻撃にあったり、会社の中でうまくいかなかったり。そういうエピソードを聞いたり、思い出したりしながら描きましたね。

――ご自身が坂井側の人間だとしたら、アヤの気持ちを描くのは難しくはなかったですか?

水谷:想像しづらかったですね。私は割と思ったことをそのまま行動に移す人間なので、窮地に立たされたアヤがどうするのかなかなか掴めなくて。監修を担当してくださった石上友梨先生は受動的攻撃を行う人のことをよくわかっていらっしゃるので、相談しながら描いていきました。

取材・文=原智香

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