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【ミラノ五輪】なぜ村瀬心椛の得点は伸びなかったのか……海外専門メディアは「混乱の1日、判定に一貫性がなかった」と苦言

  • 2026.2.19
深田茉莉、村瀬心椛(C)Getty Images
SPREAD : 深田茉莉、村瀬心椛(C)Getty Images

ミラノ・コルティナ冬季五輪は、スノーボード女子スロープスタイルの決勝が18日、リビーニョ・スノーパークで行われ、深田茉莉が87.83点で金メダルを獲得した。ゾイ・サドフスキシノット(ニュージーランド)が87.48点で銀メダル、ビッグエア金の村瀬心椛が85.80点で銅メダルとなった。祝福の声が寄せられる一方、採点については疑問が噴出する事態となった。

■明暗が分かれた「ジブセクション」

スロープスタイルは、コース前半に形状の異なるレールなどが設置される「ジブセクション」、後半に3連続でジャンプトリックを披露する「キッカーセクション」に分かれる。選手はそれぞれ3本のランを行い、ベストスコアが採用される。
金メダルを獲得した深田は2本目で85.70点をマークして首位に立つと、最終3本目にはスイッチバックサイド1260を決めるなど、さらに得点を伸ばして87.83点を記録。後続がこれを上回ることができず、19歳が五輪初出場で頂点に立った。
銅メダルとなった村瀬も最終3本目に圧巻のラン。ジャンプではフロントサイドトリプルコーク1260インディを完璧にメイクし、満点評価。さらにキャブダブルコーク900ミュート、バックサイドダブルコーク1080ミュートも成功させた。
村瀬本人もトップに立つことを確信し、ガッツポーズ。しかし、スコアは85.8点と予想を下回り、不服を示す観客からはブーイングもあがった。
まさかの伸び悩みとなった理由は、前半「ジブセクション」でのわずかなミス。レールに最後まで乗っていないように映り、減点につながった。一方の深田はレール上で正確な滑りを披露しており、これが明暗を分けた。

■「史上最もクレイジーなジャッジ」

ただ、海外専門誌『Snowboarder Magazine』は、この採点に疑問を投げ掛けた。「観客やコーチ、実況のアナウンサー、そして何より選手たちにとって、この日は(男子も含めて)混乱の1日となった。判定は1日を通して一貫性がなかったように映った」と指摘。その上で、「『NBC(米放送局)』で解説を務めたトッド・リチャーズの言葉が的を射ている」とした。
スノーボード界の重鎮であるリチャーズは、中継内で「理解できない。史上最もクレイジーなジャッジだ」とし、村瀬をはじめ銀メダルとなったサドフスキシノットらに対す“低評価”に怒りを隠さなかった。
『Snowboarder Magazine』は今回の採点について、「長年にわたり、レールセクションでの滑りが、審判に十分評価されていないという不満があったことは事実。ただ、今年はその流れが、逆方向へ完全に振れ過ぎてしまったように見える」と伝えた。“ジャンプ偏重”という指摘を受け、逆に競技前半の「ジブセクション」が重視され過ぎたのだろうか。しばらく議論は続きそうだ。

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