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「自分も当てはまるところがある」読者から届いた『被害者姫』への反応【著者インタビュー】

  • 2026.2.17

【漫画】本編を読む

「自分の意見を主張せず、争いごとが嫌いでニコニコしている」そんな“いい人”のアヤ。優しく気遣いのできる彼女は職場の愛されキャラだ。しかし彼女は無言で相手の罪悪感を刺激する「被害者姫」だった――。あらゆる手段を使って自分を被害者側に見せ、周囲の同情を集めて相手を加害者に仕立て上げる。一番かわいそうな立場を死守しようとするアヤに待っている結末は……?

攻撃的な言葉を発さずに、相手を追い詰めていく“受動的攻撃”をテーマに描かれた『被害者姫 彼女は受動的攻撃をしている』(水谷緑/竹書房)。昨年放送されたドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」の原作者であり、本書の著者でもある水谷緑さんに、本書を描いたきっかけやアヤが取る受動的攻撃について話を伺った。

――主人公のアヤは周囲を自然に加害者に仕立てていって、自分は被害者の立場になるようコントロールしており、「受動的攻撃」を常に行っていますね。読者の方からはどんな反応がありましたか?

水谷緑さん(以下、水谷):意外と「自分も当てはまるところがある」という意見が多かったですね。自己否定をする風潮って当たり前のようにあるんだなと思いました。さらに「自分にもこういうところがあるから治していこう」みたいにおっしゃる方が多かったのが意外でした。受動的攻撃をする人って人のせいにしがちなのかなと思っていたので。

――本作を読んでいる人はそもそも自分について内省的な人が多いのかもしれませんね。

水谷:もちろん「読んでいるうちに身の回りの人の顔が浮かびました」という声もありました。

――主人公のように受動的攻撃をする人に出会ったら、自分が被害を受けないためにはどうしたらいいのでしょうか?

水谷:私もそこはすごく考えたのですが、うまく距離を取るしかないのかなと思うんですよね。家族だったり距離を取るのが難しい場合もありますが……。

監修の石上友梨先生曰く、受動的攻撃をする人は人に興味があって、「人と繋がりたい」という思いがある人だそうです。1歳の小さな子どもでも相手に対して受動的攻撃をしていると言われていて、人間であれば受動的攻撃をすること自体は誰でもしていることなんです。ただ、程度が強いとアヤのようになってしまう。自分で気付いてカウンセリングを受けてくれればいいんですけどね。

取材・文=原智香

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