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【漫画】「娘にスカートを履かせたくない」。義父からの虐待、見知らぬ男の痴漢……。性的な視線に怯え続けた作者の葛藤

  • 2026.2.15

見知らぬ男性からの痴漢や、義理の父親による性的虐待。幼少期から積み重なった性被害の記憶は、大人になり結婚・出産を経てもなお、深い傷跡として残り続ける。漫画家・魚田コットンさん(@33kossan33)の作品『スカートの呪いが解けるまで』は、そんな「性的な視線」への恐怖や葛藤を赤裸々に描いたコミックエッセイだ。

※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。

幼少期から始まった「かわいい女の子像」への違和感

スカートの呪いが解けるまで_01 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_01 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_02 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_02 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_03 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ
スカートの呪いが解けるまで_03 画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ

魚田さんは園児の頃から、フリフリのワンピースやスカートに強い苦手意識を持っていた。周囲の大人が求める「かわいい女の子」という枠組みに苦しさを感じ、小学生になって短パンで登校すれば女子からからかわれる日々。さらに、低学年のときに健康ランドで遭遇した痴漢被害を母親に訴えるも、「ちょっと触られただけやろ」と一蹴されてしまう。自分の被害を恥じ、感情を抑え込む環境がこうして形作られていった。

癒えないトラウマと、言語化への苦闘

最も凄惨な記憶は、小学5年生の深夜、母親の再婚相手である義父が突然布団に入ってきたことだ。この経験は一生消えないトラウマとなり、現在の育児にも影を落としている。魚田さんは、今作を描くうえで当時の「心情」を思い出し、言語化することに最も苦労したという。赤裸々になりすぎる表現を抑えつつも、読者が主人公に共感できる構成にするため、何度もネーム(漫画の下書き)を練り直した。

「被害者は悪くない」というメッセージを届けたい

魚田さんが重くつらい体験をあえて発信し続けるのは、同じ思いをした人たちに「自分たちは全然悪くない」と伝えたいからだ。ブログへのコメントを通じて、自身の現在の生活が誰かの希望になっていると知ったことが、執筆の大きな原動力になった。「不意に性的に見られるストレスは、わかりやすい性被害と同じ根っこにある。こういう目に遭う子どもを減らしたい」と、作品に込めた強い思いを明かす。

魚田さんは現在、「スカートを履きたい」と言う娘に対し、つい強く拒絶反応を示してしまう自分とも向き合っている。たとえ神経質だと思われても、子どもを性的な目から守りたい。その切実な願いは、同じ痛みを抱える多くの読者の心に深く突き刺さっている。

取材協力:魚田コットン(@33kossan33)

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