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「外に出よう」退職後の孤独を救ったのは、元同僚だった。食の好みはバラバラ、なのに『毎週会いたくなるワケ』

  • 2026.2.16

筆者の体験談です。
毎週金曜の夕食会は、友人の「外に出ようよ」から始まりました。
好みが合うわけじゃないのに、当たり前のように続いてきた習慣。最近になって、その『本当の意味』を感じています。

画像: 「外に出よう」退職後の孤独を救ったのは、元同僚だった。食の好みはバラバラ、なのに『毎週会いたくなるワケ』

きっかけの金曜日

毎週金曜日は、友人と夕食に出かける日です。
彼女とは、元々は同じ会社で働く同僚でした。
部署はまったく違うのに、ひょんなことから食事を共にするようになり、それが合図のように距離が縮まりました。

仕事で嫌なことがあったり、聞いてほしいことができたりすると、気づけば彼女に連絡して食事に行くのが当たり前に。
同じ建物の中に彼女がいるだけで、どこか心が軽くなるような存在でした。

落ち込んでいた頃

ところが、私の退職をきっかけにその習慣は一度途切れました。
会社で会わなくなると、思っていた以上に心細さが募り、気持ちも沈みがちになっていきます。
そんな様子を感じ取ったのか、彼女が「外に出ようよ。日にち決めてご飯食べよう!」と声をかけてくれました。
軽い気持ちで行った久しぶりの金曜日の夕食が、気づけばまた毎週の予定になっていたのです。

彼女の仕事が終わると迎えに来てくれて、車に乗ると必ず「何食べる?」から会話が始まります。
たわいないやりとりなのに、どこか胸の奥がふっと温かくなる時間でした。

合わないのに続く理由

実は、私たちは食の好みがぴったり一致するわけではありません。
辛いものが苦手な私と、激辛大好きな彼女。
食べたいものも大体真逆で、行きつけのお店をいくつも並べながら、最終的には『その日お互い気分の折り合いがつく場所』に落ち着くこともしばしばです。
それなのに、どうしてこんなに長く続いてきたのか──そう思う瞬間が最近になって増えてきました。

時間そのものが宝物

答えは、ようやくはっきりと分かりました。
食べたいものがあるから行くのではなく、友人と過ごす『時間そのもの』が大切だったのだと。

毎週の近況報告に笑い、時に励まされながら、気づけば金曜日がいちばんの癒しになっていました。
好みが違っても、向いている方向がちょっとずつ違っていても、続いてきたこの時間。
それは、料理ではなく『人』が理由だったのだと、ようやく胸の奥でしっくりきています。
今の私にとって、金曜日は小さなご褒美のような時間になっています。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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