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【キレイ今昔物語】マリー・アントワネットも魅了された?チョコレートの歴史と込められた思いを紐解きます

  • 2026.2.13

チョコレート売り場が大人気のこの時季、自分用のチョコレートを探すのも楽しいですよね。
長く愛された歴史のあるチョコレート・・・あなたもマリー・アントワネットの食べたチョコレートを食べられるかも?!
チョコレートの歴史とそこに込められた思いについて、ひも解いてみました。
健康管理上級指導員でサプリメントアドバイザーの船木彩夏さんの解説です。

もともとは甘くなかった?チョコレートの歴史

チョコレートの原料となるカカオ豆は、とても貴重なものとされていました。
カカオ豆が貨幣のように使用されていたとの記録もあるそうです。
7世紀ごろのメキシコでは、マヤ文明のパカル王が、カカオドリンクを愛飲していた記録が残っています。
彼は、チョコレートの効果もあってか、とても長生きしたそうです。
当時飲まれていたのは、炒ったカカオ豆をすりつぶした、いわゆるホットチョコレートのようなもの。
ただ、甘味はほぼ加えられず、トウモロコシの粉やトウガラシなどを加え、不老長寿の薬として飲んでいたとのこと・・・おそらく、かなり苦かったと思われます。
チョコレートの語源も、当時の言葉(ナワトル語)のショコラトル(苦い水)からきているともいわれているそう(諸説あります)。
その後ヨーロッパに渡って、苦味を消すために砂糖やミルクが使われるようになり、17世紀後半にはイギリスで甘いチョコレートドリンクが開発され、当時の貴族たちの間で大流行しました。
お菓子用の固形のチョコレートができるのは、さらに時間を要し19世紀に入ってからになります。
実は、チョコレートは「滋養のある飲み物」として扱われてきた時代の方が長かったといえます。
日本に伝わってきたのは、江戸時代後期の長崎で、当時の目録などに「しょくらあと」「しょくらとを」などという記録が残っているそう。
初めてチョコレートを食べた日本人は、香りやくちどけ、おいしさにさぞびっくりしたんでしょうね。

チョコレートのおいしさに感動!マリー・アントワネットのピストルとは?

悲劇の王妃、ベルサイユ宮殿の花・・・マリー・アントワネット。
彼女も、チョコレートのおいしさに魅了された一人といえるかもしれません。
華やかな世界で生きてきた彼女ですが、プレッシャーやストレスなどから頭痛に悩まされていたそう。
ただ、当時の薬は苦く、王妃は飲むのに苦労していたのだとか。
そこで、王室専属の薬剤師であるドゥボーブが、薬をチョコレートに混ぜ、飲みやすくする工夫をしたといわれています[1]。
薬を混ぜ、薄い円形に固めたチョコレートは「ピストル(Pistoles):スペインで使用されていた金貨のフランス名」と名付けられました。
王妃が「パリパリしていて美味しい!」と評したとの逸話もあるとのこと。[2]
ドゥボーブ氏は1800年、パリに最古といわれるショコラトリー(チョコレート専門店)を開業。
なんと、現在でもドゥボーブ・エ・ガレ(Debauve & Gallais)として営業しており、『マリー・アントワネットのピストル(Les Pistoles de Marie-Antoinette)』を購入することができるそうです。
マリー・アントワネットも食べた(かもしれない)チョコレートを食べられるなんて素敵ですよね!

バレンタインにチョコレートを贈る意味を考えてみる

日本のバレンタイン文化は、大切な人に愛を伝えることがメインである海外とは少し違う形で広がってきました。
日本では、女性から男性へチョコレートをプレゼントすることが多いですが、1930年代に、お菓子メーカーが広告を掲載したことが始まりだといわれています。
チョコレートは古来より、健康のために食されるとても貴重なものでした。
マリー・アントワネットは、自身の心身を支えるための工夫に使用しました。
チョコレートは、ただの甘くておいしいプレゼントというだけではないのかもしれません。
誰かに贈るなら、
『あなたにずっと元気でいてほしい』『あなたの心身を支えていきたい』
自分に贈るなら、
『私のコンディション、今日も大事にしよう』
というような気持ちを込めて。
マリーの逸話に思いをはせながら選ぶチョコレートは、いつもより少しだけ『意味のある一粒』になるかもしれません。

参考文献:
1.Debauve & Gallais. The History of the House. Debauve & Gallais (official website). Available from: https://debauve-et-gallais.com/en/blogs/news/lhistoire-de-la-maison Accessed 2026 Feb 2.
2.増田ユリヤ. チョコレートで読み解く世界史. 株式会社ポプラ社, 2024.

[執筆者]


船木 彩夏
化粧品メーカー研究員

[出演情報]
2023.12.2 TBSラジオ:井上貴博 土曜日の「あ」

<資格>
・サプリメントアドバイザー
・健康管理士上級指導員
・健康管理能力検定1級
・日本化粧品検定 特級コスメコンシェルジュ

[監修]キレイ研究室編集部

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