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「今じゃ信じられない」「再放送は絶対に無理」想像を絶する“過激シーン”に騒然…41年前“攻めたテーマ”に挑んだ傑作ドラマ

  • 2026.2.28

「面白いと聞いたけれど、最後まで観られるかな?」と不安になるほど、過激なシーンが話題になるドラマがあります。 そうした描写は、物語のリアリティやキャラクターの感情を表現するために必要な演出であることも多いですが、やはり初見では驚いてしまうものです。 今回は、描写がハードなことで知られる作品をいくつかピックアップしました。

1985年、TBS系列で放送されたドラマ『毎度おさわがせします』。思春期をど真ん中に据えたこのドラマ、当時はかなり話題になりました。放送枠は火曜21時のゴールデンタイム。成長期特有の揺れや、親子のあいだに生まれる価値観のズレを正面から描くというのは、あの時代でも相当に攻めた企画だったはずです。第1シリーズ最終回は高視聴率を記録。数字がそのまま、当時の注目度を物語っています。
今振り返ると、「この内容をゴールデンで?」と驚く人もいるかもしれません。実際、近年では表現やテーマについて「今の基準だと議論になりそう」という声も見かけます。しかし、それも含めてあの時代の空気がぎゅっと詰まっている作品です。その魅力を、あらためて振り返ってみましょう。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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2018年ごろ撮影 中山美穂(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『毎度おさわがせします』(TBS)
  • 放送期間:第1シリーズ:1985年1月8日~3月26日/第2シリーズ:1985年12月10日~1986年3月25日 /第3シリーズ:1987年1月27日~5月26日
  • 出演:小野寺昭(大沢周一 役)、篠ひろ子(大沢朝子 役)、木村一八(大沢徹 役)、堀江しのぶ(大沢理恵 役)、中山美穂(森のどか 役)※第1シリーズのみ記載

物語の中心にいるのは、思春期真っ只中の大沢徹(木村一八)とその家族。父・周一(小野寺昭)、母・朝子(篠ひろ子)のもとで育つ徹は、成長期の男の子らしい戸惑いや好奇心を持て余しながら毎日を過ごしています。

徹の暮らす大沢家と、隣家の森家。大沢家の長女・大沢理恵(堀江しのぶ)と、森家の長女・森のどか(故・中山美穂さん)ら同世代の面々も、それぞれに揺れています。思春期特有の誤解やすれ違い、親世代との「なんでわかってくれないの」がぶつかり合って、気づけば家庭どころかご近所まで巻き込んだ騒動に発展していくのです。
笑えるのに、どこか覚えがある。誰もが通ってきたはずの心の揺れを、ホームコメディとして描き、多くの視聴者の関心を集めた作品です。

「絶対に地上波では放送できない」と振り返られる過激描写

1985年に放送されたドラマ『毎度おさわがせします』。思春期をど真ん中に据えたホームコメディとして、当時かなりの話題を呼びました。ゴールデンタイムといえば、家族そろってテレビを観る時間帯。その中で思春期の戸惑いや好奇心親世代との価値観のズレを遠慮なく描いてみせました。

物語の軸は、思春期の子どもたちとその家族の日常。成長の過程で誰もがぶつかる心や体の変化、親子のすれ違いをコメディとして見せていく構成は、当時としてはかなり斬新でした。家庭の中でなかなか話題にしづらいことを、あえて笑いに乗せて扱う。その振り切り方に、このドラマの個性があります。いまの感覚で振り返ると、あまりの過激さに「今じゃ信じられない」「再放送は絶対に無理」と驚く部分はあるかもしれません。実際、「今の基準だと議論になりそう」という声を見かけることもあります。

しかし、第1シリーズ最終回は26.2%という高視聴率を記録し(関東地区・ビデオリサーチ調べ)、家族で観る時間帯にこの数字であることから、お茶の間の関心がどれほどであったか想像がつきます。思春期という誰にでも覚えのあるテーマを、あの時代の空気ごとドラマにしてしまった。そこに多くの人が引き寄せられました。

表現やテーマに時代を感じる部分はありますが、そこが1980年代のテレビの空気を感じさせます。今のドラマにはない、むき出しの勢いが本作からは、感じ取れるのではないでしょうか。

“ただの新人ではなかった”中山美穂さんの存在感

ドラマ『毎度おさわがせします』を語るうえで、中山美穂さんの話は外せません。出演当時はまだキャリアの初期でしたが、画面の中での存在感は新人離れしていました。

思春期を描く本作で中山美穂さんが見せたのは、等身大の若者そのものの姿です。揺れる感情や戸惑いを、変に作り込まず自然体で出してくる。コミカルな場面では軽やかに動き、繊細な場面ではふっと表情を静かにして心情をにじませる。

若さゆえの不安や好奇心を誇張しなかったこと。大人びた空気とあどけなさが自然に同居していて、それが役柄とぴったり重なっていました。観ていて「この子、ただの新人じゃないな」と感じた人は多かったのではないでしょうか。

本作で見せた瑞々しさは、その後の活躍をはっきり予感させるものでした。歌手としても俳優としても第一線に立ち続けた中山美穂さん。そのキャリアの原点のひとつが、間違いなくこの作品にあります。

ドラマ『毎度おさわがせします』が思春期ドラマとして記憶に残っている理由はいくつもありますが、そのひとつは確実に、中山美穂さんがあの場所にいたこと。それだけで十分な理由になります。

80年代テレビの“挑戦”を象徴する一作

1985年放送のドラマ『毎度おさわがせします』。思春期という繊細なテーマに正面からぶつかっていったこのドラマは、当時のお茶の間をざわつかせました。最終回は高視聴率を記録し、あの頃の熱をそのまま伝えています。今観ると、「この時代だからできたんだな」と感じる部分はありますが、それは裏を返せば、あの頃のテレビにはそれだけの自由さと勢いがあったということです。

当時リアルタイムで観ていた人は、あの頃の自分ごととして思い出すかもしれません。まだ触れたことがない人は、「ゴールデンタイムにこれを放送していたのか」と驚くはず。どちらの人にも、いま一度観てみてほしい一作です。


※記事は執筆時点の情報です