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朝ドラ制作が決定した“人気脚本家” 6年前に生んだ至高ドラマに→「完成度が異常に高い」「とんでもなく面白いな…」止まない絶賛

  • 2026.2.19

ドラマの世界には、放送から年月が経っても色褪せることなく語り継がれる作品があります。派手な話題性だけでなく、脚本、演出、キャストの演技、音楽、映像美――あらゆる要素が高い水準で噛み合い、“完成度”という言葉がこれほどふさわしい作品はないと感じさせてくれる名作たちです。

本シリーズでは、そんな“高い完成度を誇る名作ドラマ”を5作品セレクト。なぜ今も評価され続けているのか、その魅力を改めて紐解いていきます。

今回取り上げるドラマ『殺意の道程』(WOWOW)は、一見シンプルな設定でありながら、卓越した脚本と演出によって観る者を魅了してやまない高い完成度を誇る名作ドラマです。復讐という重いテーマを扱いながらも、バカリズムさん独特の視点で殺人計画の打ち合わせや買い出しといった通常は省略される過程を丁寧に描き、シリアスとコメディが絶妙に交差する世界観を作り上げました。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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【芸能 カルティエ銀座4丁目ブティックオープニングイベント】撮影に応じる堀田真由(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『殺意の道程』(WOWOW)
  • 放送期間:2020年11月10日~12月22日
  • 出演:バカリズム(吾妻満 役)、井浦新(窪田一馬 役)、堀田真由(このは 役)ほか

    小さな金属加工会社を営んでいる窪田貴樹(日野陽仁)。しかし、取引先の社長・室岡義之(鶴見辰吾)の甘言に乗せられ、多額の負債を背負うことになってしまいます。経営は行き詰まり、会社は倒産。貴樹は深い絶望の末に自ら命を絶つという悲劇的な結末を迎えました。

父を死へと追い込んだ室岡に報いを受けさせる。息子の一馬(井浦新)は、そう心に誓いました。そこへ、いとこの吾妻満(バカリズム)が「力を貸そう」と名乗り出たことで、二人は人生で初めての殺害計画に足を踏み入れていきます。

しかし、二人とも殺人どころか犯罪の経験すらない素人。まずは“打ち合わせ”から始まり、“買い出し”“張り込み”“占い”と、通常のサスペンスドラマでは省略される過程を、様々な人々の協力を得ながら一つひとつ実行していきます。キャバクラ嬢のこのは(堀田真由)や同僚のゆずき(佐久間由衣)、一馬の親友・重盛(河相我聞)といった協力者たちを巻き込みながら、彼らの悪戦苦闘の道程が描かれていくのです。

無駄がない、作品としての異常な完成度

ドラマ『殺意の道程』最大の魅力は、その作品としての完成度の高さにあります。全7話、各話約30分という短尺ながら、一切の無駄がなく緻密に計算された構成が光ります。

SNSでは、「完成度が異常に高い」「とんでもなく面白いな…」というコメントが寄せられました。この言葉が示す通り、本作は事件という非日常を描きながらも、その中にある日常のおかしさを逃さず捉えています。

「シリアスとコメディのバランスが秀逸」「バカリズムと井浦新の組み合わせが良い」といった声も多く、視聴者を一気に引き込む吸引力が本作の大きな魅力となっています。

バカリズムさんは本作の着想について、従来のサスペンスでは描かれない些細な過程にこそ面白さがあると考え、それを丁寧に映像化することを目指したと明かしています。まさにその狙い通り、“打ち合わせ”というタイトルの第1話から、二人が真剣に、しかしどこかズレた視点で計画を練る姿が描かれ、シリアスな状況なのになぜか笑ってしまう――そんな独特の世界観が作品全体を貫いています。

堀田真由の快演が光るキャバクラ嬢・このは

本作でひときわ印象的なのが、堀田真由さん演じるキャバクラ嬢・このはの存在です。一馬と満の殺人計画に協力することになるこのはは、妙に犯罪に詳しく的確なアドバイスを次々と提供していきます。SNSでは「堀田真由の演技が上手い」といった声が相次ぎました。

堀田さんは、シリアスな場面でも軽やかさを失わず、かといって軽薄にもならない絶妙なバランスで演技を披露。ミステリアスでありながら親しみやすい、このはというキャラクターに血を通わせています。主人公二人の不器用さを引き立てつつ、物語を前に進める重要な役割を担い、本作に欠かせない存在感を放ちました。

堀田さんのこうした脇を固めながらも光る演技力は、青春恋愛映画などでも高く評価されてきましたが、本作ではコメディとサスペンスが交差する難しい世界観の中で、その実力を遺憾なく発揮しています。

バカリズム脚本作品の魅力

バカリズムさんといえば、お笑い芸人としてだけでなく、脚本家としても高い評価を得ています。初の連続ドラマ脚本となったドラマ『素敵な選TAXI』(2014年、フジテレビ系)に始まり、ドラマ『架空OL日記』(2017年)では第36回向田邦子賞を受賞。ドラマ『住住』シリーズ(2017年~)、そして2023年にはドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)が大きな話題となり、数々の賞を受賞しました。

バカリズムさんが手がける脚本のいちばんの魅力は、ありふれた日常のやりとりや小さな出来事を丹念にすくい取り、その中に独自の笑いと温もりをにじませているところにあると言えるでしょう。ドラマ『殺意の道程』も、まさにその持ち味が発揮された一作です。物語の軸は殺人計画という重たいテーマですが、その合間に占いに立ち寄ったり、必要なものを買いに出かけたりといった何気ない場面が差し込まれます。その対比によって、非日常的な出来事がいつもの生活の延長線上にあるかのように感じられる、不思議な味わいが生まれています。

そして2027年度前期、バカリズムさんは遂にNHK連続テレビ小説『巡るスワン』の脚本を担当することが決定しました。主演は森田望智さんが務め、警察官を主人公とした物語が展開される予定です。朝ドラという国民的な枠で、バカリズムワールドがどのように花開くのか、期待が高まります。

作品の功績と視聴者の声

ドラマ『殺意の道程』はテレビ放送終了後、再編集を経て劇場版として2021年2月5日に公開されました。同日より、動画配信サービス“auスマートパスプレミアム”や“TELASA”でも配信がスタート。その後はNetflixでも視聴できるようになり、配信プラットフォームを通じて新たなファン層を広げています。

SNSでは、「唯一無二のシュールさ」「とにかく面白い」「大好物」といった声が続々と寄せられました。

また、「バカリズム脚本間違いなさすぎる」と、バカリズム作品のファンからも高い評価を得ています。井浦新さんは撮影を振り返り、シリアスな物語でありながら予測不可能な展開へと転がっていく面白さ、そしてバカリズムさん特有のリズムを一馬という役を通じてどう表現するかに醍醐味を感じていたと語っています。その演技が示す通り、本作は重厚なテーマとユーモアが調和した素晴らしい一作となりました。

ドラマ『殺意の道程』は、作品としての完成度の高さに加え、バカリズムさんならではのユニークな脚本センス、そして堀田真由さんをはじめとするキャスト陣の演技が見事にかみ合った一作です。全7話とコンパクトな構成で、週末の一気見にも最適なボリュームとなっています。

復讐というシリアスな題材を描きつつも、思わず笑みがこぼれる絶妙なユーモアが散りばめられている点も大きな魅力。重さと軽やかさが同居する、クオリティの高いドラマをぜひ味わってみてください。


※記事は執筆時点の情報です

 



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