1. トップ
  2. 35年ぶり“令和に復活”を遂げた伝説アニメに→「鳥肌が凄い…」「全人類観て」“現代の技術”で蘇った至高の一作

35年ぶり“令和に復活”を遂げた伝説アニメに→「鳥肌が凄い…」「全人類観て」“現代の技術”で蘇った至高の一作

  • 2026.2.19

「まさか今、この作品が動くなんて」――数年の沈黙を破って帰ってきたアニメは、懐かしさだけでは終わらない新たな表情を見せています。今回は、そんな“数年ぶりにアニメ化され話題になった作品”を5本セレクトしました。

本記事ではその第3弾として、劇場アニメ『ベルサイユのばら』(TOHO NEXT、エイベックス・ピクチャーズ)をご紹介します。池田理代子先生による不朽の名作漫画を原作とし、35年ぶりに新作アニメとして令和によみがえった一作です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

undefined
※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名(配給):劇場アニメ『ベルサイユのばら』(TOHO NEXT/エイベックス・ピクチャーズ)
  • 公開日:2025年1月31日

将軍家の末娘でありながら、息子として育てられた男装の麗人、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ(CV:沢城みゆき)。隣国のオーストリアから嫁いできた気高く優美な王妃、マリー・アントワネット(CV:平野綾)。オスカルの従者で幼なじみの平民、アンドレ・グランディエ(CV:豊永利行)。容姿端麗で知性的なスウェーデンの伯爵、ハンス・アクセル・フォン・フォルゼン(CV:加藤和樹)。栄華を誇る18世紀後半のフランス・ベルサイユで出会い、時代に翻弄されながらも、それぞれの運命を美しく生きる彼らの人生を描いた作品です。

令和によみがえった愛と信念の物語

劇場アニメ『ベルサイユのばら』の見どころは、オスカルとアントワネットを軸とした愛と信念のドラマを、現代のアニメ表現によって濃密に描き直している点です。制作・MAPPA、監督・吉村愛氏、脚本・金春智子氏という布陣が、宮廷の華やかさと街の息苦しさを対照的に描き、一人ひとりの決意が歴史に呑み込まれていく切なさを感じさせます。

キャスト面では、沢城みゆきさんと平野綾さんの芯の強さと脆さが溶け合い、豊永利行さんと加藤和樹さんが“守りたいもの”の存在をいっそう際立たせています。そして、澤野弘之さんとKOHTA YAMAMOTOさんによる音楽が、悲劇へと向かう緊張と胸の高鳴りを演出し、観客の感情を大きく揺さぶるのです。

主題歌『Versailles - ベルサイユ-』を務めた絢香さんも、物語の“運命感”を強く後押し。113分という尺のなかで名場面を描きつつ、オスカルの生き方を通して「自分はどう在りたいか」を私たちに考えさせるような一作となっています。

オスカル役は“満場一致”で沢城みゆきさんに決定

池田理代子先生による漫画を原作とした『ベルサイユのばら』は、1979年10月10日から1980年9月3日までTVアニメとして放送されました。そして、1990年5月19日に映画『ベルサイユのばら 生命あるかぎり愛して』が公開され、35年ぶりに新作アニメとして本作が公開されたのです。約2時間の尺に収めるためにカットされた部分がある一方で、ストーリーは原作に沿っており、SNSでは「鳥肌が凄い…」「全人類観て」との声があがりました。

劇場アニメ『ベルサイユのばら』は、劇中歌やキャラクターによる歌唱など、さまざまな楽曲が使われました。そんななか、総合アニメニュースサイト“アニメ!アニメ!”のインタビューにて、本作のキャスティングについて吉村監督は以下のようにコメントしています。

オーディションには、原作の池田理代子プロダクションの方にも立ち会っていただき、オスカル役は満場一致で沢城みゆきさんでした。アントワネット役の平野綾さんは、池田プロから「王族としての気品を大切にしている」というお話があり、1番その気品を感じ取れた平野さんにお願いしました。歌唱力も必要になる作品なので、歌える方というのを前提にオーディションに来ていただき、歌唱も決める際に参考にしています。
出典:『劇場アニメ『ベルサイユのばら』監督・脚本・キャラクターデザインが語る原作愛―「オスカルやアントワネットが生きた当時のベルサイユを再現できた」【インタビュー】』アニメ!アニメ! 2025年1月31日

沢城さんは数々のアニメソングやキャラクターソングを歌唱しているほか、平野さんは歌手としてソロデビューしているため、2人は歌唱力においても『ベルサイユのばら』にぴったりのキャストだと言えるでしょう。妥協のない配役が、本作から感じられる原作へのリスペクトに繋がったのではないでしょうか。

美しさだけでなく、苦しさや迷いも含めて人がどう生きるのかをていねいに描き出した劇場アニメ『ベルサイユのばら』。オスカルたちの生き様は、時代を越えて多くの人々に届いているのです。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari