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介護現場で「え? 自分がやるんですか?」まるで他人事!【利用者】息子のひと言に「ウソでしょ」

  • 2026.2.9

介護施設で働く友人Kさんのお話です。新しい利用者の息子さんの態度から感じた、違和感についてのエピソードです。「支える気がない家族」と向き合う中で浮かびあがった、葛藤と課題についてご紹介します。

画像: 介護現場で「え? 自分がやるんですか?」まるで他人事!【利用者】息子のひと言に「ウソでしょ、、、」

新しい利用者とその家族

私はデイサービスで働いています。お風呂や昼食の提供、軽い運動補助が主な仕事で、利用者は70代から90代後半の方までさまざまです。

先日、新しく70代後半の女性が利用をはじめました。付き添って来たのは50代の男性。息子さんだと聞き、施設をご案内しながら説明を進めていきました。

私はその最中、少しずつ不安を感じました。

不安の理由

話を聞くと、つい最近まで女性が息子さんの身の回りのことをしていた、とのことでした。男性は長く実家で暮らし、母親に支えられる生活が当たり前になっていたようです。

ケアを担っていた親が高齢になり、子どもがケアをする側になる。実は高齢化が進む中で、当施設も「この組み合わせ」がとても増えているのです。

家事や介護などのお世話ができるのだろうか。この先、母親の変化を“自分ごと”として受け止められるのだろうか。そんな不安を抱きました。

その後自宅での過ごし方について説明し「無理のない運動」と「栄養のある食事」を勧めました。すると男性は目を見開き、驚きのひと言を発したのです。

嫌な予感が確信に変わった

「え? 自分がやるんですか?」
正直、この言葉に驚きました。介護がはじまったという自覚が、全くない証拠です。

嫌な予感は、すぐに現実になります。
後日お話を伺うと、「栄養がある食事を、と言われたので、肉をたくさん焼いた」「運動が必要と言われたので、筋トレを教えた」と話してきたのです。

入れ歯で歩くのも不安定な母親に、どう考えてもその内容はあっていません。

当然本人は食べられない、動けない。その様子を見た息子さんは「本人にやる気がないから、自分に世話は無理だ」と言うのです。

さらに「洗濯も掃除もしなくなった。自分は仕事があるのに」と不満を口にしました。

現場で、いちばん悩んでいること

最終的に彼が放った言葉は「お金を払っているのだから、施設でやってほしい」と言う無理難題でした。

こちらができることとできないことを丁寧に説明し、いったんは納得いただきました。それでも、介護が必要な状況であるにもかかわらず、事の重大性に気づけていない点が気がかりで仕方ありません。

この女性を守るために、何を、どう伝えるべきなのか。介護職として、いちばん頭を悩ませているのは、その部分でした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

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