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都会の中の静寂へ。心を落ち着かせられる自転車の休憩スポット6選

  • 2026.2.12
ソラムナード羽田緑地、日本橋〈小網神社〉、有明〈夢の大橋〉
BRUTUS

24時間無料で、街の騒がしさから離れて心を落ち着かせられる自転車の休憩スポット

自転車に乗って進んでいくとさまざまなタイプの街や自然が日々変化し続けながら目の前に立ち現れて、普段の生活圏から景色が次々に変化していくのを体感できる。血の巡りや考えが滞らないように、移動して違う景色の中にいるように心がける。

自転車の構造は車のように自分を守る屋根や壁がなく体が剥き出しの状態なので、東京の車社会の直中で速く走れば走るほど、自分の五感を鋭敏にフル回転させ周囲の状況を瞬時にキャッチしながら危険から身を守り、または加害しないようにしなければならない。そのように体を使い続けていると、現代的なこの社会の渦中にいながらにして自分を解き放ってくれるようなプリミティブな感覚の状態になってくる。

そんなせっかく普段と異なった視点でいる時に、コンクリートで覆われた密閉空間にすっかり腰を下ろしてしまったらまた外に出るのがおっくうになったり、駐輪場で100円払った瞬間に資本主義的な世界に引き戻されたりしてしまう。

いったんブレーキをかけて一息つくのであれば、マーケティングされすぎた効率的で窮屈に感じるデザインをされた場所ではなく、ある人にとっては無駄とも考えられるような、こちら側にも余白のある、縛りがないところに魅力を感じる。

貨幣経済の概念や街の喧騒からできるだけかけ離れて、誰に指図されるわけでもなく自分でハンドルを握り、普段と視点が変わっている状態で見ていれば都会の中に擬態化している静寂の景色が顔を出してくる。

ソラムナード羽田緑地
ソラムナード羽田緑地   サイクリングロードの終着点にある展望テラスから、東京湾アクアラインや対岸の方まで見渡すことができ、離着陸する飛行機が目の前を通過するので迫力があるスポット。自転車を止めて、川と空に囲まれた2kmの散策路を野鳥や流木を観察しながら散歩するのも気持ちがいい。住所:大田区羽田空港2-8-1
青山墓地 中央交差点
青山墓地 中央交差点   青山霊園の真ん中にある交差点は歩道部分が広々としていて、トイレと自動販売機もあり、六本木や青山通りが近いことを忘れられるような静寂が流れる。メッセンジャーの中にはここに親しみを込めて“ぼちまん”と呼び、休憩ポイントとしている人も。春は桜並木が満開。住所:港区南青山2-32付近
日本橋〈小網神社〉
小網神社   第二次世界大戦の空襲による被害を免れ、現存する木造神社建築となっており、お守りを授かった兵士が全員生還したなどの逸話から、強運厄除の神様と人々から呼ばれている。某メッセンジャー会社の有志でお祓(はら)いを受けたところ、自転車の盗難に遭ったり事故に遭ったりしなくなったという逸話も。住所:中央区日本橋小網町16-23
佃公園 公衆トイレ 外観
佃一丁目   銀座から2kmほど。江戸時代の漁師町の面影が残っている佃島に行くと、その昔流れていたであろう穏やかな時間の感覚が訪れて一呼吸置けるような雰囲気に。自転車を押して老舗の佃煮屋や住吉神社を訪れたり、駄菓子屋で購入したものを隅田川沿いのベンチで食べたりしながらゆっくりできる場所。住所:中央区佃1
有明〈夢の大橋〉
夢の大橋   全長360m、最大幅約60mと日本一幅が広い歩道橋。グループライドのゴール地点にも使われたことのあるスポット。駅から遠くて人通りも少なく車両通行も禁止されているせいかとても静か。周りにビルや観覧車があって橋もライトアップされているので、夜でも見通しが良くおすすめ。住所:江東区有明3-1付近
若洲海浜公園
若洲海浜公園   全周約6kmのサイクリングコースやキャンプ場、無料の釣りスポットなどがあり、昼間は自転車の貸し出しもある。車の通行は禁止されているので、のびのびと自転車に乗ったり芝生で日向ぼっこしたりしてくつろげる。自転車で走ると東京ゲートブリッジが見えてきたり、景色も大らか。住所:江東区若洲3-1-2

profile

YUKI(YUKHINX)(メッセンジャー)

ゆき/武蔵野美術大学卒業後、世界各国のメッセンジャーレースにて上位入賞やヨーロッパ3,000km走破などを経て、現在は培ったことを作品に落とし込んで発表している。

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