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自然派ママ「アンパンマンを好きにさせたくない」主張にモヤッ →「思わず笑いをこらえた」子供の行動

  • 2026.2.4

子育ての考え方は、同じ月齢でも本当にさまざまです。相手は悪気がなく、むしろ子どものことを思っているからこそ、余計に気を遣ってしまうこともあります。これは、私自身がママ友との会話で感じた、小さなすれ違いの話です。

話しやすいママとの出会い

私は、地域の子育てサロンで出会ったママさんと、自然と話すようになりました。同じくらいの月齢、1歳前後の赤ちゃんを育てていて、見た目も可愛らしく、話し方も柔らかい人でした。育児のちょっとした悩みや日常の話ができる、話しやすい存在だと感じていました。

ある日、育児の話題になったとき、そのママが早い段階でこう言いました。「アンパンマンは、できれば好きにさせたくないんだよね」

悪気がないからこそ残る違和感

理由を聞くと、そのママはにこやかに説明してくれました。「キャラクターに頼りすぎると、自分で考えなくなる気がして」「できれば、なるべく自然なものだけで育てたくて」

さらに、「アンパンマンを好きになると、どうしてもお菓子やジュースも欲しがるようになるでしょ?」「でも、お菓子って、正直あんまり体によくないから……」と、少し心配そうな表情で続けました。

どれも、子どものことを思っての考えだと分かります。ただ、その言い方がどこか「知っている私が教えてあげている」という雰囲気に感じられて、内心ひっかかりました。うちの子はすでにアンパンマンが大好きだったので、なぜか自分の育児を試されているような気持ちになったのです。

「うちはアンパンマン好きで…」と正直に言うのを、自然とためらってしまった自分にもモヤモヤしました。そのママは悪気なく、「まあ、家庭ごとに考え方は違うもんね」と笑っていましたが、なぜか私だけが少し疲れていました。

新年会での小さな出来事

後日、地域の新年会があり、子どもたちにお菓子が配られる場面がありました。机の上にはたくさんのお菓子が並び、「好きなものを1つ選んでいいよ」という流れになりました。その中にアンパンマンのお菓子を見つけた瞬間、私は内心「これはちょっと気まずいかも」と身構えました。

例のママはすぐに子どもの隣に行き、「こっちのお菓子もあるよ」「これ、体にやさしそうじゃない?」と、別のお菓子に目が向くよう、やさしく声をかけていました。私は何も言わず、その様子を静かに見ていました。

一番強かったもの

すると、そのママの子どもは、一瞬だけ他のお菓子を見たあと、迷いなくアンパンマンのお菓子を手に取りました。「これがいい!」と満面の笑みで掲げる姿に、思わず笑いそうになりました。どれだけ大人が考えても、どれだけ丁寧に誘導しても、子どもの「好き」はごまかせません。

その光景を見て、「ああ、もういいや」と、私の肩の力はすっと抜けました。育児の正解を決めることより、今この瞬間に子どもが笑っていることのほうが大事。そう素直に思えた出来事でした。

結局、あの場で一番強かったのは、理論でも価値観でもなく――アンパンマン様だったのです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務。育休をきっかけに、女性のライフステージと社会生活のバランスに興味関心を持ち、ライター活動を開始。スポーツ、育児、ライフスタイルが得意テーマ。

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