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谷崎潤一郎、生誕140周年 舞台『春琴抄』が主演・茅島みずきで上演決定 公演ビジュアルも解禁に

  • 2026.2.3
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舞台『春琴抄』、キービジュアル(茅島みずきver)

茅島みずきが主演を務める舞台『春琴抄』が、4月29日より新国立劇場・小劇場にて上演されることが決定。あわせて、公演ビジュアルも解禁された。

【写真】『春琴抄』キービジュアルの小栗基裕ver

1886年生まれの谷崎潤一郎は今年、生誕140年を迎える。『痴人の愛』『陰翳礼讃』『細雪』など数々の名作を残したが、なかでも『春琴抄』は、今なお根強い支持を集め、多くの名俳優たちによって映像化・舞台化されてきた。盲目の琴三絃奏者・春琴と、丁稚だった佐助が師弟関係を結んだことをきっかけに、やがて秘めた関係へと変化していく姿を描いた本作は、谷崎特有のマゾヒズムと、関東大震災後の関西移住を経て深まった日本の伝統美が交錯する中期の傑作として、耽美主義文学の金字塔と評され、世代を超えて読み継がれている。

そんな『春琴抄』を戯曲化し、演出するのは、劇団papercraft主宰の海路。第29回劇作家協会新人戯曲賞を受賞し、以降も立て続けに話題作を発表し続けてきた。近年は彩の国さいたま芸術劇場、KAAT神奈川芸術劇場と確実にステップアップを重ね、ついに新国立劇場に初進出を果たす。93年前に発表された『春琴抄』を、26歳の海路が令和の今、どのように立ち上げるのか。注目したい。

主演には、ドラマ・映画を中心にモデルや音楽アーティストとしても活躍する茅島みずきを春琴役に迎える。佐助役には、世界的ダンスパフォーマンスグループ・s**t kingzのメンバーで、俳優としても活動の幅を広げる小栗基裕が出演する。

また、ミュージカルとストレートプレイの両輪で数々の舞台で観客を魅了してきた水田航生が「私」役、小劇場での活動を中心に確かな演技力に定評のある永井秀樹が晩年の佐助役を務めることも決定した。

さらに、俳優のみならずフォトグラファー、映像クリエイターとしても多彩な才能を発揮している古屋呂敏が鴫沢役、本作が本格的なデビューとなる中山敬悟が門弟役として出演。2名が初の舞台出演を果たすことも発表された。

このたび公開されたビジュアルでは、茅島と小栗がそれぞれ目を閉じて正対する姿と、目を開いて横を向き、何かを見つめる姿が、一度のシャッターの中に切り取られている。何かが見えているのか、それとも見えていないのか。瞳のその先にあるものとは――。公演への期待が高まる1枚となっている。

この写真は、ドイツ・デュッセルドルフ在住の日本人フォトグラファー、JUMPEITAINAKAが撮影した。ドイツと日本を中心に世界で活躍する彼が常に意識しているという“光と影”は、『陰翳礼讃』をはじめとする谷崎文学にも通じるものがあり、本公演のビジュアル撮影を担当することになった。

チケットは3月13日より一般発売される。それに先駆けて明日2月4日より下記にて先行受付が開始される。

・アミューズ公式デジタルファンサービス「Amuse+(アミューズプラス)」

・s**t kingzオフィシャルファンクラブ「062」

舞台『春琴抄』は、新国立劇場・小劇場にて4月29日〜5月6日公演。

※キャストのコメント全文は以下の通り。

■茅島みずき

16歳の時に初めて舞台に立ってから約5年ぶりとなります。久しぶりの舞台、そして『春琴抄』という名作に足が震えております。舞台の良さはやっぱり、生のお芝居の空気や迫力を身体いっぱいで感じて観ていただけるところだと思います。こんな素敵な機会をいただいたからには全力でぶつかっていきたいと思います。稽古はこれからですが、海路さんをはじめとする、キャスト・スタッフの皆さんと共に、観に来てくださった方々に沢山のエネルギーを届けられるように頑張ります。

■小栗基裕(s**t kingz)

2024年の『空夢』以来、海路さんとご一緒するのは二度目になります。いつもの海路さんの作品とはかなり毛色の違うこの『春琴抄』がどのように料理されるのか、自分はどんな味付けとして舞台に立つことになるのだろうか。想像がつかなすぎてワクワクニヤニヤしてしまいます。素晴らしい出演者の皆様と共に美味しい人間の匂いをプンプン香らせたいと思います。

■水田航生

「私」を演じます水田航生です。「私」は物語へ導いていく語り手でもあり、春琴に魅了され、畏怖の念すら抱いている存在であるとも思います。日本文学を代表する、谷崎潤一郎さんの美に存分に呑み込まれ、若き才能の海路さんの舵取りのもと本作を創り上げるのが楽しみでなりません。ぜひ劇場に『春琴抄』の描く美を体験しにきてください。

■古屋呂敏

今回、舞台『春琴抄』にて鴫沢役を演じます、古屋呂敏です。本作が初舞台となりますが谷崎潤一郎の濃密な世界を、てるという人物を通して体感できることを光栄に思います。丁寧に役と向き合い、一公演一公演を大切に演じてまいります。よろしくお願いいたします。

■中山敬悟

初めまして、中山敬悟と申します。出演できる喜びと同時に、どっしりとした重みを強く感じ、背筋が伸びております。出演が決まったとき、正直「え、あの春琴抄に?」と驚きました。しかも初舞台が新国立劇場。海路さんの描く世界観の中でこの作品にどう向き合うのか、そして俳優の諸先輩方とご一緒できることに身が引き締まる思いです。不安もありますが、それ以上に、この舞台で役として生きられることへの期待で胸が高鳴っています。

■永井秀樹

海路さんとは、初めてご一緒します。一度お話した時に「なんと頭のいい人なんだろう。こんな浅い自分で大丈夫なのか?」と一瞬不安がよぎったのを憶えています。とはいえ「なにか勝算があって呼んでくれたのだし、お任せすればいいか」と大船に乗った気持ちで参加することにしました。谷崎作品も初めて、共演者の方も初めて。「初めてづくし」あとは期待しかございません。

■演出家:海路

谷崎作品を読んでいると、不思議なことに、すぐ隣の出来事なのでは。なんて思い違いを起こしそうになる時があります。今と谷崎が生きた時代とでは、時間も景色も、そして世界もきっと違ったことでしょう。でも、果たしてその思い違いは思い違いだったのか。今回の創作を通して、その答え合わせをしようと思っています。隣かもしれない、そんな場所で。お待ちしております。

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