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インフルなのに「面倒くせえな」とマスクを拒否 → 一転、「車で待ってます」とソッコー逃げたワケ

  • 2026.2.2

感染症の原則は“うつらない & うつさない”。現在進行形でかかっている人も、元気な人も、お互いへの思いやりは必要不可欠です。しかし、誰もがそんな意識をもっているとは限らなくて……。薬局で働く友人が体験した、ちょっと笑える痛快なエピソードをご紹介します。

町の小さな病院と調剤薬局

私は田舎町の調剤薬局で働いています。感染症の流行シーズンは、毎日が目の回る忙しさに。門前の病院は、この地域では唯一の内科で、発熱症状がある人の多くが受診します。その病院との取り決めで、インフルエンザ・コロナの患者さんは、準備の間は車で待つことになっていました。

マスクと車待機を拒否

しかし、インフルエンザにかかった新規患者・吉岡さん(仮名・50代男性)は、「ええ? 病院と同じこと言うの? 一番遠いところに停めたんだよ。戻るの面倒くさいし、病人だからもう歩けない」と言って、車での待機を拒否。

さらに吉岡さんは発熱があるにも関わらず、マスクをしていませんでした。あわてて着用を促すも「口周りがもごもごするからイヤ」と、これも拒否。確かに、マスク着用は義務ではありません。けれど薬局には、乳幼児や高齢者など感染の影響を受けやすい人も多くいます。

表情と態度が一変

私の説明に聞く耳を持たず、次第にイライラし始めた吉岡さん。「面倒くせえな。もう他のところへ行くからいいよ」と外へ出ていこうとした、その時でした。

待合室の隅から、辻さん(仮名・60代男性)という患者さんが寄ってきました。「おめえ、よく見たら吉岡じゃねえか。こんなところでマスクもせずに何やってんだ」吉岡さんは、辻さんの顔を見るなり表情が一変。

「先輩……お久しぶりです! いやあマスク忘れちゃって、おすそ分けしてもらうところだったんです! じゃあ僕、車で待っていますね!」言い終わるが早いか、吉岡さんは病人とは思えないスピードで自分の車へ戻っていきました。

先輩という名の特効薬

一部始終を見ていた辻さんは、こう言いました。「あいつ、知り合いなんだよ。迷惑かけたね」聞けば、吉岡さんとは社会人クラブ(柔道)の先輩後輩の間柄だそう。無茶を通そうとしていた吉岡さんも、先輩の前では頭が上がらなかったようです。

小さな町にある薬局だからこそ、知り合いとの遭遇率も高いもの。思わぬ偶然に助けられた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:S.Takechi
調剤薬局に10年以上勤務。また小売業での接客職も経験。それらを通じて、多くの人の喜怒哀楽に触れ、そのコラム執筆からライター活動をスタート。現在は、様々な市井の人にインタビューし、情報を収集。リアルな実体験をもとにしたコラムを執筆中。

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