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「二度とやらないの…」「NHK様お願いだよ」放送から5年経てもなお“続編が切望”される至高ドラマ

  • 2026.2.20

映画やドラマの中でも続編制作が期待されている作品があります。今回はその中でも“続編が熱望されている作品”を5選セレクトしました。

本記事では、第3弾として特撮ドラマ『超速パラヒーロー ガンディーン』(NHK総合)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想のもとに作品選定・制作された記事です。
※一部ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

あらすじ

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ディオール アディクト キャンディ ショップ 小芝風花(C)SANKEI
  • 作品名(放送局): 特撮ドラマ『超速パラヒーロー ガンディーン』(NHK総合)
  • 放送期間:2021年6月26日~7月10日(全3回)
  • 出演(役名):奥野壮(森宮大志)、小芝風花(深井京)

主人公の森宮大志(奥野壮)は、車いす陸上のトップアスリートを目指す高校生。かつて陸上選手として活躍していた深井京(小芝風花)は、大志の可能性を信じ、コーチとしてトレーニングを引き受けます。周りの人々に支えられながら、大志は京と二人三脚で厳しい練習に挑み続けていきます。

そんなある日、町工場の近くに謎の物体が轟音とともに墜落します。正体は宇宙船の脱出ポッドで、中から現れたのは人間そっくりのイケメン宇宙人(林カラス)。彼は「グー」と名付けられ、人類を守る使命を背負って地球にやってきた存在でした。しかしそのグーを追って、巨大怪獣ラゲルトとそれを操る謎の異星人ラルー(水野美紀)が地球に飛来し、町工場を襲撃します。

絶体絶命の状況の中、グーから渡された装置「モードシフター」が光を放ち、大志の体を包み込みます。次の瞬間、大志は全身を特殊なプロテクターに覆われ、スーパーヒーロー“ガンディーン”へと変身。車いすのまま驚異的なスピードで走行し、怪獣に立ち向かう力を手に入れます。

陸上の練習を続けながらも、使命の重さに苦しむこともありました。しかし、大志は人類の抹殺を阻止するため、ガンディーンへ変身しラゲルトとの戦いに挑むのです。

特撮とパラスポーツへのこだわりが際立つ作品

特撮ドラマ『超速パラヒーロー ガンディーン』は、リアルなパラスポーツ描写と本格特撮へのこだわりを両立させた、NHKならではの完成度を誇る特撮ドラマです。本作は「社会性」と「エンタメ性」を同時に成立させている素晴らしい作品です。

まず、パラスポーツへの徹底したリアリティが目を引きます。日本パラ陸上競技連盟の花岡伸和さんが監修を務め、車いす陸上のフォームやトレーニング風景は実際の競技レベルに即して描かれています。主人公の森宮大志は「障害を克服する存在」ではなく、「強くなろうとするアスリート」として描かれ、障害を特別視しない姿勢がNHKらしい公共的視点を生み出しています。

さらに、特撮としてのクオリティも異例の本気度です。西川伸司さんによるキャラクターデザインや、辻本貴則さんによる演出など、日本特撮界の第一線が集結し、CGに頼りすぎず着ぐるみやミニチュアを活用した伝統的手法が貫かれています。スーツアクターによる車輪アクションも高い身体表現として成立しています。

本作は全3話という短編構成で、世界観やキャラクターが十分に魅力的であるにもかかわらず、物語の広がりが描き切れないまま終わったように感じられました。そのため「本編が始まる前の序章では?」という声すら生まれ、続編を熱望されています。

深井京がいたから単なる特撮ではなくなった

小芝風花さん演じる深井京の存在が、本作を単なる特撮ではなく、「本格青春スポーツドラマ」として成立させました。彼女の立ち位置が徹底して“ヒロインではなくコーチ”だったからです。

小芝さんは、撮影前からパラスポーツや車いす陸上の指導法を学び、現場でも本職の指導者のように厳しい視線とリアリティを持って大志に向き合う姿が、完全に「支える側のプロ」の表情でした。感情を抑えた演技で信頼関係を構築する手腕は、まさに女優としての進化を感じさせます。

さらに特筆すべきは、「叫び」と「応援」の演技力です。大志が限界に直面した瞬間に放つ「走れ!」という叫びは、作中キャラクターであると同時に、視聴者の感情を代弁する存在として強烈な説得力を持っていました。怪獣を前にしても一歩も引かず、言葉と視線だけで大志を支える姿は、まさに快演でした。

結果として彼女の「全力投球」の演技が、本作を“心に残る特撮”へと押し上げ、続編を熱望される作品へと導いた最大の原動力になったと言えるでしょう。

続編が熱望される名作

『超速パラヒーロー ガンディーン』は、リアルなパラスポーツ描写と本格特撮を融合させた、NHKならではの高い完成度を誇る特撮ドラマです。

日本パラ陸上競技連盟の監修による競技表現や、着ぐるみ・ミニチュアを重視した王道特撮演出により、社会性とエンタメ性を同時に成立させています。さらに、小芝風花さん演じる深井京の存在が物語を単なるヒーロー作品に留めず、青春スポーツドラマとしての深みを与えました。

全3話という短編構成ながら世界観の完成度は高く、だからこそ現在もSNSでは「続編絶対あるはず…」「NHK様お願いだよ」「ずっと待っている」「実は今でも続編を待ってる」「二度とやらないの…」などの続編を切望する声が絶えない、稀有なNHK特撮と言えるでしょう。


※記事は執筆時点の情報です