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「あまりに生々しい」「かなりエグかった」“大胆な濃密シーン”に騒然…名女優の“全身全霊の熱演”が光る至高映画

  • 2026.2.12

観終わった後も心に残り続ける――。人と人との関係性や、内面に渦巻く感情が、時間を超えて心を揺さぶる映画があります。
そこで今回は、〝過激な描写が話題になった作品〟5選をセレクトしました。

本記事で第1弾としてご紹介するのは、Netflixで独占配信中の映画『彼女』です。本作は、中村珍さんのコミック『羣青』を原作に、廣木隆一監督が実写化した衝撃のラブストーリー。水原希子さんとさとうほなみさんのW主演により、加害者と被害者という極限の状況に置かれた女性二人の逃避行を描いています。

※本記事には作品の内容に関する言及が含まれます
※一部、ストーリーや演出に関するネタバレを含みます

あらすじ

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「モエ・エ・シャンドン ”EFFERVESCENCE”」フォトコールセレモニー 水原希子(C)SANKEI
  • 作品名(配信):映画『彼女』(Netflix)
  • 配信開始日: 2021年4月15日
  • 出演:水原希子、さとうほなみ

裕福な家庭に生まれ育ち、何不自由ない生活を送ってきた美容整形外科医の永澤レイ(水原希子)。彼女は高校時代に思いを寄せていた篠田七恵(さとうほなみ)から10年ぶりに連絡を受けます。再会の喜びも束の間、夫からの暴力で全身あざだらけになった七恵の姿に愕然とします。

追い詰められ、自ら命を絶つことを口にする七恵に「それならば夫が消えるべきだ」と諭すレイ。そして「だったら……」と呟く七恵。彼女が生きるためにレイは、七恵の夫の命を奪いました。

行くあても、戻る場所もないふたりは共に逃避行に出る――。それは単なる逃走劇ではなく、過去のトラウマ、消えない痣、そして犯してしまった罪の重さが複雑に絡み合う旅路となります。逃げ続ける中で、二人の関係はときに激しくぶつかり、ときに寄り添い、歪みながらも深まっていくのです。

二人の「戦友」としての絆

本作は2021年4月15日よりNetflixで全世界同時独占配信され、大きな反響を呼びました。“映画ナタリー”の配信直前イベントレポートでは、さとうほなみさんが撮影を振り返り、物語の進行とともに役同士の関係性が変化していく過程について言及しています。

関係性が変化していく中で、私(七恵)にはレイが必要なんだと感じるところが多々あって。順撮りできたからこそ、私自身も希子ちゃんがいないと成り立たない精神状態までいけた
出典:『水原希子とさとうほなみ、「彼女」撮影中は「ずっと抱き合ってた」』映画ナタリー 2021年4月13日配信

さとうさんは、順撮りで撮影が行われたことに触れながら、七恵という人物がレイという存在を必要としていく感覚を、自身の心身でも段階的に積み重ねていけたと語りました。この撮影方法によって、共演する水原希子さんとの距離感や信頼関係も自然に深まっていったことがうかがえます。

こうした制作背景から、本作における二人の関係性は、作り込まれた演出というよりも、撮影過程そのものが反映された結果として立ち上がっていると言えるでしょう。

水原希子の体当たり演技――俳優としての覚悟

本作で最も大きな注目を集めたのが、水原希子さんの圧倒的な存在感です。 これまでトップモデルとして、そして俳優として華やかなキャリアを築いてきた水原希子さん。しかし本作では、そのアイコン的な美しさを脱ぎ捨て、“俳優・水原希子”としての底力を見せています。

水原さんは“映画ナタリー”のイベントで、役作りについて以下のように語りました。

好きな人のために罪を犯す役ということで、自分にとってチャレンジになるなと思いました
出典:『水原希子とさとうほなみ、「彼女」撮影中は「ずっと抱き合ってた」』映画ナタリー 2021年4月13日配信

緊迫した事件のシーンや、感情を爆発させて関係を持ったシーン。DVに苦しむ親友を救いたい一心で、自らの人生を壊していくレイの危うさと純粋さを、水原さんは凄まじい説得力で演じ切りました。

その覚悟が、本作に息が詰まるようなリアリティをもたらしています。

「因縁」の生々しさ――心に刻まれる対話

本作が多くの人の心を掴んで離さないもう一つの理由は、二人の間に流れる“言葉にできない因縁”の描写です。

10年ぶりの再会、取り返しのつかない事態、そして社会から隔絶された場所への逃避。劇中で交わされる言葉は、綺麗事ではありません。愛しているからこそ相手を傷つけ、守りたいからこそ突き放す。そんな人間の業(ごう)が、生々しくスクリーンに焼き付けられています。

刺激的な描写の向こう側にあるもの

本作には、SNSで「あまりに生々しい」「かなりエグかった」などの声が見られるほどに、目を背けたくなるような暴力や大胆な濃密なシーンが含まれています。しかし、それは決して表面的な刺激を狙ったものではありません。

暴力という支配構造、そこから逃れるための出来事、そして共依存とも取れる歪んだ愛。これらを描くためには、綺麗事ではない“肉体のぶつかり合い”が必要不可欠だったのです。

特筆すべきは、水原希子さん自身の提案により、浅田智穂氏が日本人初のインティマシー・コーディネーターとして本作に参加し、俳優が安心して演技に集中できる環境が整えられました。

SNSの声|観客のリアルな反響

映画『彼女』は、配信開始直後からSNS上でも強い余韻を語る声が相次ぎました。「観てよかったと思える一本だった」という声があがるなど、刺激的な描写以上に、登場人物たちの関係性や言葉の重さに心を掴まれたという感想が多く見られました。

過激さだけが先行しがちな本作ですが、実際の視聴者からは“人と人との関係性の痛み”や“感情のリアリティ”にこそ心を揺さぶられたという声が多く見受けられます。こうした反応は、本作が単なる刺激作ではなく、観る者自身の感情や価値観を深くえぐる作品であることを物語っていると言えるでしょう。

極限の愛と憎しみの物語

映画『彼女』は、救済と破滅、愛と憎しみが表裏一体となった物語です。

水原希子さんとさとうほなみさんという二人の表現者が、文字通り心身を捧げて挑んだこのドラマは、廣木隆一監督が「始めと最後の表情が全然違う」と語るように、二人がどんどん変わっていく姿を順撮りで捉えた作品です。

強い描写の奥底に流れる、震えるような孤独と、一筋の希望。本作は、観終わった後もあなたの心に深い余韻を残し続けるはずです。


※記事は執筆時点の情報です