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おてんばな私に母が無理して買った【高価なミシン】数十年後 → 私にとって『何倍もの価値を生んだワケ』

  • 2026.1.27

子供の頃活発だった知人は、よくお母さんに心配されていたそう。ですが娘の長所を見逃さず、将来を見据えて“ある贈り物”をしてくれました。知人から聞いたエピソードを紹介します。

画像: おてんばな私に母が無理して買った【高価なミシン】数十年後 → 私にとって『何倍もの価値を生んだワケ』

活発な女の子だった私

私は50代の主婦です。
今こそ落ち着いていますが、子供時代はかなり活発な女の子でした。

2歳上の兄について近所をかけ回り、男の子たちに負けじとケンカまでする日々。
そんな私は、母の悩みの種でした。

当時は、今よりもずっと女の子におしとやかさが求められていた時代。
「女らしさとは正反対なこの子は、ちゃんとお嫁にいけるのかしら?」
母はそう心配していたようです。

母が買ってくれたもの

活発だった私ですが、ひとつだけ母が満足する取り柄がありました。
それが裁縫好きだということ。

普段は走り回ってばかりいた私ですが、裁縫をするときだけは大人しく座っていられました。

「あなたには色々心配なところがあるけれど、裁縫好きなのは長所ね」
母にはよくそう言われました。

そんなある日、何やら大きな箱を抱えて母が帰宅。
開けてみると、中には電子ミシンが入っていました。

「お母さん、これどうしたの?」
そう聞く私に母は、「あなたに買ったの。ミシンを覚えれば、いつか自分の力で生きていく助けになる。今から好きなだけ練習すればいいわ」とにっこり。

しかし、当時の電子ミシンはかなり高価なもの。
裕福ではない家庭だったので、母が一生懸命にお金の工面をして買ってくれたのだと、子供ながらにわかりました。

服飾の道に

母が贈ってくれたミシンに、私は熱中。
兄と走り回ることも続けていましたが、家で静かにミシンに向き合う時間も増えていきました。

そして数年後、服飾の専門学校に入学し本格的に洋裁の勉強を開始。
結婚後は専業主婦をしていましたが、夫婦喧嘩をして落ち込んだときや、将来に不安を感じたとき、「私にはミシンがある。いざとなれば自分の腕一本で子供を育てていける!」という確固たる自信が、私の心を支えてくれました。

そして子育てを終えた今、私は「あること」を始めたのです。

自分の教室を開く

私は洋裁教室を開きました。

昨今のハンドメイドブームもあってか、教室は盛況。
10人以上の生徒さんを抱え、好きな仕事で収入を得ています。

経済的にも自立できていますし、これからの人生も楽しみで仕方ありません。

母はすでにいませんが、
「あのとき、母が無理してミシンを買ってくれたから今の私がある」
そう思っています。

【体験者:50代・女性自営業者、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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