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「チーズバーガーのチーズ抜き」ハンバーガーを勧めても拒否 →「僕は」意外な答えが「勉強になった」

  • 2026.1.23

接客の仕事をしていると、ときどき「え?」と驚くような注文や出来事に出会うことがあります。これは、学生時代にファストフード店でアルバイトをしていた私の友人・りさちゃん(仮名)が経験した、今でも印象に残っている「価値観が変わった」という出来事です。

初めて聞いた不思議なオーダーに戸惑い

学生の頃、私は某ファストフード店でアルバイトをしていました。ある日、レジに来られたお客様が、迷いなくこう注文されたのです。「チーズバーガーの、チーズ抜きでお願いします」

その言葉を聞いた瞬間、私は思わず頭の中で「?」が浮かびました。チーズを抜くなら、普通のハンバーガーでいいのでは……と考えてしまったのです。

親切心からの提案、しかし返事は変わらず

初めてのケースだった私は、「そ、それでしたら、お値段が安いハンバーガーに変更されますか?」と確認しました。しかしお客様は首を横に振り、「いえ、チーズバーガーのチーズ抜きで」と穏やかに答えます。

私も本当にお客様の言うままに注文を受けて良いものか迷ってしまい、「具材は同じなのですが……」と繰り返し説明してみても、「それで大丈夫です」と返ってくるだけ。これ以上こちらの考えを押し付けるのは違うかもしれないと思い、「かしこまりました」と、そのまま注文を受けることにしました。

受け渡しの瞬間に聞いた意外な理由

商品をお渡しするとき、お客様はにこっと笑ってこう言いました。「ありがとうございます。僕は、チーズを抜いて、少しチーズの風味が残っている感じが好きなんです」

その一言を聞いて、私ははっとしました。ただ「チーズがいらない」のではなく、その人なりの細かい好みやこだわりが、そこにはあったのです。

接客を通して気づいた、大切な視点

この出来事を通して、「自分ならこうする」という感覚が、すべての人に当てはまるわけではないのだと実感しました。

一見すると不思議に思える注文にも、その人にしかわからない理由や好みがあるのかもしれません。「チーズが入っていないなら、ハンバーガーでいい」という考えだけでは測れない価値観がある。接客の奥深さと、人それぞれの違いを学ばせてもらった、忘れられない経験でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2015年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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