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母「弟のほうが勉強するから、譲って」幼い頃、自分の部屋を奪われ、物置を部屋にした私が『誓ったこと』

  • 2026.1.24

筆者の話です。
中学に上がるとき、必死に片付けて手に入れた「自分の部屋」がありました。
けれど数年後、その場所をめぐって、心に残る出来事が起こります。

画像: 母「弟のほうが勉強するから、譲って」幼い頃、自分の部屋を奪われ、物置を部屋にした私が『誓ったこと』

空いた一室

中学に進学するタイミングで、どうしても自分の部屋が欲しくなりました。
それまでは個室がなく、リビングで勉強したり、本を読んだりしていました。
家の2階には長く物置として使われていた一室があり、私はそこに目をつけたのです。

親に許可を取り、使わなくなった家具や段ボールを一つずつ運び出し、雑巾を持って掃除を始めました。
埃をかぶった床が見え、窓から光が入り、部屋として使えるようになったとき「ここが自分の城だ」とうれしく思ったのです。
自分の手で場所を作った達成感もありました。

違和感

それから数年、その部屋を自分の部屋として過ごしていました。
机を置き、本を並べ、静かに過ごす場所として、生活の一部になっていったのです。

ところが、弟が中学生になるという話が出た頃から、家の空気が少しずつ変わりました。
進学や勉強の話題が増え、家族の視線が、ふと私の部屋に向く場面が増えた気がしたのです。
廊下で立ち止まった親が、部屋の中を一瞬だけ確かめるように見ることもありました。
言葉にはならない違和感が、胸に溜まっていきました。

譲って

そして、ある日、親から言われました。
「その部屋、弟に譲って」
理由ははっきり説明されませんでした。
ただ、「弟のほうが勉強するから」という空気だけが残りました。

片付けたのは私なのに。
私の努力で空いた部屋なのに。
そう思いながらも、私は何も言えず、その部屋を譲ることにしたのです。

自分の場所

私は、別の物置を片付けることに。
三畳ほどの空間でしたが、そこを自分の部屋に決め、置いてあったものを1週間かけて片付け自分の部屋を作ったのでした。

あの出来事をきっかけに、家族であっても「自分の場所は自分で守る」という意識が芽生えた気がします。
今振り返っても少し苦い思い出です。
それでも、私の中に静かな軸を残した、大切な出来事でした。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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