1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「連れて行きなさいよ!」遅刻寸前の私に、道案内を強要し、腕を離さないマダム。続く“まさかの一言”に絶句

「連れて行きなさいよ!」遅刻寸前の私に、道案内を強要し、腕を離さないマダム。続く“まさかの一言”に絶句

  • 2026.1.14

今回は、知人のB子さんにお聞きしたエピソードをご紹介します。
ある朝、大事な会議があるのにも関わらず、寝坊をしてしまって大慌てのB子さん。
急いで会社に向かう中、駅の階段で、思いがけず年配の女性に呼び止められてしまいます。
道案内を求められ、急いで説明しようとするも、事態はまさかの方向へ──。

画像: 「連れて行きなさいよ!」遅刻寸前の私に、道案内を強要し、腕を離さないマダム。続く“まさかの一言”に絶句

「ヤバい、寝坊した!!」

先日、久しぶりにやらかしてしまいました。大寝坊です。

朝起きて時計を見た瞬間、サーっと血の気が引きました。
「まずい!」
よりにもよって、その日は朝イチから大事な会議が入っていたのです。

慌てて家を飛び出した私。
駅まで全力で走り、改札を抜け、ホームへと続く階段を駆け上がります。

「よかった、次の電車に乗れば、ギリギリ間に合う!」
もう大丈夫、そう思って胸をなでおろしたそのとき──。

予期せぬ呼び止めに、足止めされ!?

「ちょっとアナタ!」
突然、後ろからガッと肩をつかまれ、私は急停止させられました。

「えっ、なに!?」

振り返ると、60代くらいの威厳のある女性が、困ったような、それでいて堂々とした様子で立っていました。
上品な帽子に、整った服装。
その風貌は、いかにも「マダム」といった様子です。

「〇〇駅に行くには、どの電車に乗ればいいのかしら?」
マダムは私を見据え、唐突に尋ねてきました。

電車がくるまで、あと1分。

一刻も早く向かいたいところですが、無視するわけにもいきません。
そう思った私は、口早にルートを説明し始めました。
「ええっと、でしたらこの線じゃなくて、△△線ですよ。この階段を降りたら左に行って……」

「もう、そんなの覚えられないわよ! その線まで連れて行ってちょうだい!」
マダムは私に強く訴えてきました。
かなりの剣幕に、私は圧倒されてしまいます。

そうこうしているうちに、電車がきてしまったようです。

もう、付き合っていられない!

走り去る電車

「すみません、本当に急いでいるので。駅員さんに聞いてください!」
私はそう言って頭を下げ、再び階段を駆け上がろうとしました。

すると──。

「あなた、ずいぶん不親切ね! 連れて行ってと言っているでしょう!」
マダムは、焦る私の腕を再びぎゅっと掴んで離しません。

「ちょ、ちょっと」
事情を説明しようとするも、なかなか聞き入れてもらえず、離してくれないマダム。

その間に、無情にも電車はホームを離れていきました。

「あぁっ、電車が……!」
走り去る車両を見つめながら、私は呆然と立ち尽くしました。

「あの電車に乗らなきゃいけなかったのに。どうしてくれるんですか!」
「あら、そうなの。悪かったわね。それなら最初からそう言えばよかったのに」
マダムは、落胆する私に悪びれる様子もなく言い、その場を立ち去っていきました。

「もう、なんなのよ~(涙)」

そもそも悪かったのは……?

結局、私は遅刻しました。
言い訳などもってのほかだとは思いつつ、つい半ば愚痴のように上司に事情を話したところ──。

「えっ、俺もその人に声をかけられたことあるよ」
「本当ですか!?」

なんとびっくり。
あの方は、その駅でよく道に迷われている有名人(?)だったのかもしれません。

「ああ、災難だったな」
上司に同情され、強く叱られずに済んだのは幸いでした。

とはいえ、そもそも遅刻の原因は、自分の寝坊。
マダムの強引さに戸惑ってしまいましたが、彼女も本当に道がわからず必死だったのでしょう。

もし私に時間の余裕があったなら、慌てることなく、笑顔で駅員さんのところまで案内できたはずです。誰かを責める前に、まずは自分の生活を整えることが、自分も周囲も幸せにする近道なのだと痛感しました。
反省した私は、次の日から目覚まし時計を一つ増やし「余裕を持った朝」を心がけるようにしています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

元記事で読む
の記事をもっとみる