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新年の入り口を、美しく。ハボタンの寄せ植えで玄関やベランダに静かな華やぎを

  • 2026.1.14
GardenStory (ガーデンストーリー)

お正月の飾りを外したあと、少し静けさが戻る1月の玄関やベランダ。でも、この場所の空気は、いつも整えておきたいもの。そんなときに活躍するのが、季節の寄せ植えです。重なる葉が「福」を象徴し、新年にぴったりのハボタンを使った寄せ植えを、ガーデンデザイナーでハンギングバスケット協会の理事も務める武島由美子さんにご紹介いただきます。どれも特別な庭がなくても、玄関やベランダで無理なく再現できるもの。1月の暮らしの入り口に、そっと“いい流れ”を迎え入れるような寄せ植えです。

1月の入り口を、美しく整えるということ

ハボタンのハンギングバスケット
ハボタンやスキミアなどで彩られた華やかなハンギングバスケットが出迎えてくれる武島邸。

玄関とベランダは、家の中と外をつなぐ暮らしの境目。その場所に、造形の美しいハボタンを飾れば、暮らしの流れが美しく整えられます。冬の植物を飾るだけで、お正月後の時間も、少し前向きに感じられるはず。丸く重なるロゼット状のハボタンは、「円満」「調和」「重なり合う福」といった意味合いもあり、1月にぴったりです。

ハボタンの「量感」と彫刻のような「造形力」で華やかさを

ハボタンのハンギングバスケット
ブルーグレーのハボタンとパンジー‘横浜セレクション フレアブルー’、ネメシア、シルバーリーフを組み合わせ、同系色でまとめたシックなハンギング。

ハボタンは1株でしっかりボリュームの出る冬の素材。花弁のように重なり合い、中心へ向かって巻き込むバラのようなロゼット形のフォルムは、葉ものでありながら豪華なインパクトを与えることができます。

ハボタン

ハボタンは造形美とともに、繊細なカラーも大きな魅力。淡いピンクやクリーム色、シックな黒葉やブルーグレーなど多彩な色幅があるので、パンジーやビオラ、ネメシア、シクラメンなどさまざまな冬の花と組み合わせて楽しめます。もちろん、ハボタンだけでも素敵な1鉢が作れますよ。

初心者でも失敗しない「ハボタンリース」

ハボタンリース
クリーム色のハボタンをメインに、ワイヤープランツを添えたリース形の寄せ植え。

ハボタンの最大の特徴は、株のシルエットがほぼ円形のまま保たれること。ですからリース形の容器との相性は抜群です。

  • 葉が横に広がりすぎない
  • 茎が伸びて飛び出さない
  • 色が面で効く

これらのハボタンの特徴により、リースの輪郭を乱すことなく、美しい円形を保つことができます。花のように「点」で色が配置されるのではなく、しっかりとした「面」で色が効くため、ハボタンは他の植物よりも圧倒的に美しく仕上がります。だから、初めてリース形の寄せ植えに挑戦する際にも、ハボタンは最適。ギュッと隙間なく植え込んで、土の表面を水ゴケで覆えば、立てかけても土こぼれの心配はありません。

ハンギングは難しそう? じつは「吊るす場所」は自分で作れます

ハンギング
スタンドを使えば、壁に穴を開けずにハンギングが飾れる。スリムで場所も取らないので玄関に最適。

玄関先やベランダなど、地面の庭がない場所では、吊るして飾るハンギングバスケットが活躍します。ハンギングバスケットと聞くと、「掛ける場所がない」「難しそう」と思われがちですが、吊るす場所がないという悩みも、スタンド1つでほとんど解消します。また、ガーデンチェアの背もたれも、ハンギングやリース植えを飾る場所として活躍してくれますよ。

ハンギングバスケット
GardenStory (ガーデンストーリー)

ハンギングバスケットの一番の利点は、花の彩りを“目線の高さ”に持ってこられることです。鉢植えはどうしても足元に置くことになりますが、ハンギングなら、自然と視線の先に花が入ります。だから玄関のような場所に、とても向いているんです。玄関は家に入るときも、外に出るときも、必ず目線が前を向く場所。その高さに花があるだけで、空間の印象はぐっと明るくなり、「迎える」「送り出す」という玄関本来の役割も、やさしく引き立ててくれます。

ベランダにはガーデンチェアもおすすめ

ガーデンチェアとハンギング
ガーデンチェアを使ってハンギングを飾って。足元にコンテナもプラスすると、よりフォーマルな雰囲気。

ガーデンチェアはベランダでも取り入れやすいアイテムです。背もたれはハンギングを掛けるのにちょうどいい高さで、室内からでも花の彩りがよく目に入ります。また、床に置くより日照が確保しやすく、風通しもいいので植物にとっても好環境です。

ハボタンのリース
ハボタンとパンジー、アイビーの3種を組み合わせたリースの寄せ植えをガーデンチェアに。

ハンギングバスケットにハボタンを使うときのコツ

ハンギングバスケット
GardenStory (ガーデンストーリー)

ハンギングバスケットはハンギング専用のスリットのある鉢を用います。苗を横にして、5つのスリットにスライドさせるように植え込んでいき、最上部の3段目はスリットだけでなく奥にもやや直立させて2〜3株を植え込み、丸い半円形の形を目指します。美しい丸い形を作るには、円の中心部となる2〜3段目中央を意識して高くするのがポイント。円の中心部は最も目が留まる箇所なので、主役となる植物を配置します。

GardenStory (ガーデンストーリー)

ハボタンを主役にする場合には、大きめのものや、茎が長く仕立てられたものを選ぶと立体感を出しやすくなります。ハボタンはサイズや仕立て方もさまざまなものがあり、ハンギングバスケットでも使い勝手がよい素材です。

ハボタンの苗
茎が長く仕立てられたハボタンの苗。

季節の花で、暮らしを穏やかに整えよう

ハボタンのリース
GardenStory (ガーデンストーリー)

玄関やベランダは、毎日必ず通る場所。だからこそ、そこにある景色は、暮らしのリズムに静かに影響します。ハボタンの寄せ植えは、派手に主張するのではなく、造形と量感で空間を整えてくれる存在。新年の飾りを外したあとの、少し静かな1月にこそ、その美しさがいっそう引き立ちます。

特別な庭がなくても、暮らしの入り口を美しく整えることは意外と簡単で、楽しい仕事です。目線の高さに花の彩りを迎え入れ、新しい一年の始まりを、穏やかな気持ちで過ごしてみませんか。

Credit
寄せ植え制作&アドバイス / 武島由美子
GardenStory (ガーデンストーリー)

愛知県Anne’s Garden主宰。一般社団法人日本ハンギングバスケット協会理事。日本フラワーデザイナー協会(NFD)1級フラワーデザイナー。個人邸や店舗、ショーガーデンなどのガーデンプランニングや植栽管理のほか、コンテナガーデンスクールや日本ハンギングバスケット協会認定試験スクール、フラワーアレンジメントスクールなど複数の教室を主催。地植えの庭からコンテナ、ハンギング、フラワーアレンジメントまで、屋内外あらゆるシーンを花で彩る美しい暮らしを提案。

まとめ・写真 / 3and garden
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!

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