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身も心も軽やかに!自分らしい冬のおしゃれの楽しみ方は?【石川三千花さん・エッセイ】

  • 2026.1.8

「おしゃれはガマン」は昔の話。冬のコートを購入する際、軽さはなによりのポイントです。
今回は、軽さが嬉しいおしゃれの話。身も心も軽やかに、自分らしくおしゃれを楽しんで!


やっと季節が変わって、冬物の衣服を出し揃えていて気がついた。去年はダウン以外のコートをほとんど着なかったと。

体力の衰えのせいか、〝おしゃれはガマン〟の精神が薄れたせいか、最近ではとにかく重いファッションアイテムを身につけるのが苦痛になってきた。ウールのロングコート、革のジャケット、大きな本革のバッグ。アクセサリーも天然石や金属の重いものは疲れるので極力したくない。相変わらず大ぶりなアクセサリーは大好きなのだが、軽い樹脂のものを選ぶようになった。

身につけるものだけでなく、食事もヘヴィーな洋食よりは和食を好むし、財布もスマホも布団も、あらゆるものに軽さを求めている私。この現象が老化の表れなのね。

シューズボックスを開けてみると、あれほど好きで買っていた素敵な革のパンプスやサンダル、ブーツはショートからロングまで、本格的なウエスタンブーツもほとんど新品同様で収納されている。メンズライクなシューズやローファーはかかとが高くはないのだから、いまでも履けるはずなのに、悲しいかな、すっかりスニーカーに慣れてしまった足では革の靴は窮屈というか痛くなるため、長い時間履くのが苦痛になってしまった。

ちょっと改まった席では、本革のバッグやシューズを身につけて気を使うけれど、実際の話、年を重ねてくると普段の場では、カジュアルなかっこうをしている方が若々しく見えるものだ。いまどき、ちょっと買い物に行くのに正統的なウールのロングコートを着るのは堅苦しすぎる。多くのシニアが軽くてしかも暖かいダウンコートを着ているのは当然といえるでしょう。

ただみんなが着ているものだからこそ、自分だけのおしゃれを楽しみたいもの。スカーフやサングラス、帽子やスニーカーなどの小物使いは、ぜひ遊び心を持って個性的なものにトライしてみてはどうだろう。定番のライトダウンのジャケットも、素敵な小物をプラスすれば、印象はグッと変わって見えるはず。ヒョウ柄アイテムも、フワッと軽い素材のマフラーなら取り入れやすいし、スニーカーは、カラフルで機能的にも履き心地のいいハイテクスニーカーをコーディネートすれば、若々しさ倍増だ。

こうして体を身軽にしたついでに付け加えたいのは、心も軽くありたいということ。特に人づき合いに関しては、約束事がなにかと面倒に感じることもたびたび。ストレスになるようなつき合いは、思い切ってお断りするのも一案だ。心身ともに健康に生きるには、身も心も軽くして笑って過ごしたいものです。

イラスト&文/石川三千花

※素敵なあの人2026年1月号「石川三千花の素敵とそれなりの間にはvol.66」より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人 石川三千花さん

映画、ファッションについて独自の観点からイラスト+エッセイを展開。著書に『石川三千花の勝手にオスカー』(集英社)、『勝手にシネマ・フィーバー』(文藝春秋)など多数。

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