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薬物や交通違反は序の口。闇落ちした2世セレブとその理由

  • 2026.1.4
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映画界やファッション界を席巻するネポベイビーこと、2世セレブたち。でもすべてのネポたちが順調なキャリアを築いているわけでも、両親や家族と円満な関係を築いているわけではない。中には成功した親に反抗するように道を踏み外し、警察のお世話になってしまう問題児たちも。そこで今回は、警察沙汰を起こしたネポベイビーたちのトラブル事件簿を大公開。親たちとの複雑な関係にもクローズアップしてみたい。

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キャメロン・ダグラス(父:マイケル・ダグラス)

13歳でマリファナに手を出し、依存症まっしぐら

ネポベイビーたちの中でも、問題児として有名なのが俳優マイケル・ダグラスが最初の妻ディアンドラとの間にもうけた息子、キャメロン・ダグラス。現在48歳の彼の半生は薬物まみれ。13歳でマリファナ、15歳でコカイン、17歳でメタンフェタミン、26歳のときにはヘロインに手を染めていた。

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家族総出の映画に出演しても、効果なし

警察沙汰になったのも一度や二度ではない。ロサンゼルスのモーテルでレジ係の高齢女性にエアガンを突きつけ、レジの中の金を渡すように脅すという事件を起こしたことも。21歳のときにはコカイン所持で警察に捕まっている。父のマイケルと祖父で同じく俳優のカーク・ダグラスはそんな彼をネグレクトしていたわけではなかった。更生させようという一心で、2003年、25歳の彼をダグラス家総出演のコメディ映画『グロムバーグ家の人々』に出演させた。しかし効果はなかったよう。

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度々の逮捕、そして実刑判決

27歳のときに、車からヘロインとコカインを加工したクラックが見つかって再び逮捕された。29歳のときにはドライブ中に警察に車を停められ、車内から液体コカインの注射器が見つかりまた逮捕。その2年後には、ニューヨークのホテルで行われたおとり捜査のターゲットに。ヘロイン所持と麻薬密売共謀の容疑で警察に捕まった。このとき懲役5年の刑を言い渡されたキャメロン。さすがにこれで懲りるのではないかと周囲も世間も思っていたが、保釈中に密輸品を所持、それにコカインとヘロインが含まれていたことが発覚してさらに4年半の懲役刑が言い渡された。

(左から祖母ダイアナ、祖父カーク、父マイケル、そしてキャメロン)

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「自分と度胸試しをしたい」

この2回の懲役刑でようやくクリーンになったキャメロン。2019年にはマイケルと共にテレビ番組に出演し、薬物依存症や家族との関係について語った。彼は子どもの頃から薬物に手を出した理由について「みんなを混乱させるのが好きだから」と説明。「恵まれた環境で育った人間が、どうしてあんなにイカれたことをするんだとみんなを不思議がらせたいんだ」と話していた。また依存症に苦しんでいる間は「自分と度胸試しをしているような感じだった」とも。自分がどこまでできるのかを試したくて、肋骨や首にコカインを注射したこともあったと生々しく語った。

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父も「自分の父の影から抜け出したかった」

一方のマイケルは仕事ファーストで、家族を顧みなかったことがキャメロンの問題行動を引き起こしたと語っている。「キャリアが第一で、家族は後回しだった。結婚生活にも問題があった。だから仕事に没頭していたんだ」「もっと家庭に目を向けるべきだった。しかしキャリアを築いている真っ最中にそれを実行するのは難しい。父親の影から抜け出し、自分自身の生き方を確立させようとしているときにはね」。俳優として有名な父カークの存在に苦しみ、2世俳優として見られないようにと仕事に打ち込んでいたことを打ち明けた。

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残りの半生は穏やか……に?

ちなみにキャメロンはその後、薬物依存に苦しんだ半生を綴った回顧録を出版。今は俳優として順調に活動している。プライベートではパートナーもでき、継母のキャサリン・ゼタ=ジョーンズとも良好な関係をキープしている。残りの半生はクリーンかつ平和に過ごしてほしいもの。

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ホッパー・ペン(父:ショーン・ペン)

若くして薬物依存症に

元夫婦のショーン・ペン(写真左)とロビン・ライト(下写真左)を両親に持つホッパー・ペン。ティーン時代から俳優として活動していたが、彼も薬物依存症に苦しんでいた。2017年には雑誌のインタビューで覚醒剤依存症だったこと、リハビリで治療を受けたことを告白。「いろんな薬物をやったけれど、一番ひどかったのはメタンフェタミンだった。病院で目が覚めたとき、父に『リハビリか? それともバスのベンチで寝るか?』って言われたんだ。だから『ベッドがいい』って言ってリハビリに入ったんだ」。

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父から究極の選択を突きつけられても、依存症を再発

とはいえ、完全にクリーンになれなかった。このインタビューの翌年の2018年、25歳のとき薬物所持で逮捕されている。ネブラスカで当時付き合っていた恋人とドライブ中、交通違反で警察に呼び止められたところ、その言動からドラッグの使用を疑われた。車内を捜査された結果、14グラムのマリファナ、さらにアンフェタミンやマジックマッシュルームも見つかった。

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ネポベイビーとしてハリウッドにカムバック?

逮捕当時、父の監督作『ラスト・フェイス』の撮影をしていたホッパー。逮捕後、俳優活動を再開、2023年には母のロビンが出演しているスリラー映画『Devil's Peak(原題)』に出演するなど、相変わらずネポベイビーらしい活躍ぶりを見せていた。プライベートでは俳優のゾーイ・ブルー・シデル(写真左)と交際するように。公私ともども落ち着いているようにも見えるが、この数年、出演作が途絶え次回作も決まっていないのが気になるところ。

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レドモンド・オニール(父:ライアン・オニール)

売れっ子俳優の子どもが歩んだ壮絶人生

1960年代を代表するイケメン俳優で、恋愛映画『ある愛の詩』で知られるライアン・オニール(写真右)と人気女優ファラ・フォーセットを両親にもつレドモンド・オニール(写真左)。タレントとしてテレビ番組やリアリティ番組に出演していたが、悲劇的ともいえる問題児人生を歩んでいる。

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父は子どもたちに薬物を強要する毒親だった

若い頃から薬物依存症でリハビリ施設を出たり入ったりしていたレドモンド。しかしそれは彼1人の責任とは言い切れない。なんと父ライアンから薬物を与えられていた可能性が大。ライアンと最初の妻との間に生まれた女優のテイタム・オニール(写真右)は、回顧録で父から虐待を受けていたこと、父の影響で幼少時代から薬物に手を出していたことを暴露、その結果依存症になったと父を告発した。ライアンはテイタムの主張を否定したが、テイタムの弟グリフィンも父から虐待され、11歳のときに父からコカインを教えられ「服用するように強制された」と告白している。彼らの異母弟にあたるレドモンドも同じ目に遭っていたと見られている。

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父とともに覚醒剤所持で逮捕

2008年、ライアンはマリブの自宅でメタンフェタミンを所持していたとして逮捕されている。23歳だったレドモンドもこのとき一緒に逮捕された。ちなみにこの前年にも、ライアンは息子(レドモンドにとっては異母兄)のグリフィン(写真右)に発砲したとして逮捕されている。報道によると、グリフィンはレドモンドの依存症を見るに見かね、彼を縛りつけるという強硬手段に出た。それを見てライアンは激怒。グリフィンに銃を向けたという。ライアンのトンデモぶりも伝わってくるが、この時点でレドモンドの薬物中毒がそこまで悪化していたことをうかがわせる。グリフィンは一命を取り留めている。(写真左はレドモンドとグリフィンの姉、テイタム。)

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母の遺産を相続、リッチになって事態は悪化

翌年、レドモンドの母ファラ・フォーセット(写真左)が亡くなったことでレドモンドの人生はさらに転落していく。ライアンとファラが法的に夫婦ではなかったため、ファラの約450万ドルの遺産をレドモンドが1人で相続、それをきっかけに薬物にさらに溺れていってしまう。2018年にはロサンゼルスのコンビニで強盗を働き、その後5人の男性たちを刺し、2人に重傷を負わせたとして逮捕された。

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メンタルを病む結果に

現在レドモンドは精神病棟で暮らしていることがわかっている。関係者曰く「レドモンドは統合失調症、双極性障害、社会性人格障害と診断されている」。長年治療を受けているが、ほとんど症状に改善は見られず、認識能力を「ほんの束の間」取り戻しても「そのときには泣き出してしまう」という。2023年にライアンが亡くなったときも葬儀やお別れの会には出席しなかった。

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「家族が自分をだめにした」

関係者によるとレドモンドは両親が亡くなった今も、自分の人生が台無しになったのは薬物依存が理由ではなく有名だった両親のせいだと責めているという。また異母姉兄のテイタムやグリフィン、そしてライアンと2人目の妻との間に生まれた異母弟でパトリックが見舞いに来ても面会を拒んでいるとも。関係者は「レドモンドは家族が自分をだめにしたと考えている」と話している。成人してからの人生のほとんどを刑務所とリハビリ施設、精神病棟で過ごしてきたというレドモンド。残りの人生も病棟から出られないだろうと関係者は語る。その人生が、子どもたちに薬物を与えていたと見られる毒親ライアンの罪深さを物語っている。

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チェット・ハンクス(父:トム・ハンクス)

高校生で薬物依存症に

「アメリカの父」と呼ばれる名優トム・ハンクス(写真左)とプロデューサーで女優のリタ・ウィルソン(写真中央)というハリウッドのゴールデンカップルを両親にもつチェット(写真右)。トムの監督作『幸せの教室』に出演するなど、子役として活動をスタート。当時ネポベイビーという言葉はなかったものの、そのまま順調に2世セレブとして成功すると見られていた。しかし16歳のとき薬物に手を出したことで、人生が狂い始める。薬物の量がだんだん増えていき、高校生にしてすっかり依存症に。本人は当時を「俺はそれまでずっと、本当にいい子だった。それが突然マリファナを吸ったり、酔っ払ったりするようになった」と振り返っている。

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ドラッグ代のために売人に

トムとリタは高校生だった彼を更生施設に送る。原野や原生林の中で過ごし心身を癒すというプログラムを受けさせるが、チェットは出てきた途端に薬物を再開。当時彼はラッパーを目指して活動していたが、ドラッグ代を稼ぐために薬物の売買にも手を染めるように。当時を振り返り「俺は完全なコカイン中毒だった。全然飽きなかった」と話している。

Jeff Kravitz / Getty Images

ホテルの部屋で大暴れ

25歳のときには、滞在していたロンドンのホテルで部屋を壊すほど暴れて警察沙汰に。近くのナイトクラブでシャンパンとウォッカを浴びるほど飲んだチェットは、ホテルに帰ってくるとテレビを壁から引き剥がし、床に投げつけて壊したという。ナイトクラブでの様子について関係者は「彼は一度酒を飲み始めるとかなり迷惑な存在だった。VIPエリアで『俺が誰だか知ってるか?』と周囲の客にしつこく尋ねていた」とコメント、彼が両親のネームバリューを意識した上でお騒がせな行動をとっていたことを匂わせている。

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父親になって「新たな章」に進んだはずが……

翌年、当時の恋人との間に娘(写真左から2人目)が生まれたチェット。これが自分の人生の転機になったと話している。「頭の一部では変化が必要だとわかっていても、扉を閉ざして新しい章に進めないんだ」とコメント、「新しい章に進むには、俺にとっては父親になるという劇的な出来事が必要だった」と語っていた。それにも関わらず、チェットは依存症を再発。2018年、31歳のときに3日間にわたってコカインを摂取し続けるという騒ぎを起こしている。その後、再び施設に入ったチェット。新聞「サン」の報道によると、この3年は薬物からきっぱり手を切っている。今年初めからNetflixで配信されているコメディシリーズ「ランニング・ポイント」では問題児のバスケットボール選手を演じ、好評を博している。

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自称、白い羊の中の黒い羊

これだけ色々あればチェットと両親の関係は最悪な状態に陥っていてもおかしくないのだが、チェットは公の場所で両親への愛を激白。「CNN」の報道によると「両親のことをものすごく愛している。2人は素晴らしい子育てをした。いい父親だし、いい母親だ。それ以上言うことはない。俺はあんなに素晴らしい両親がいて幸せだ」。とはいえ彼の所属事務所のホームページのプロフィールを見てみると「自称、家族の中の黒い羊」。ハリウッドで大成功を収めた両親、俳優として順調に活躍する異母兄コリン・ハンクス、ジャーナリストの異母姉など、優秀な「白い羊」たちの間で疎外感を感じていたことも匂わせている。

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プレスリー・ガーバー(母:シンディ・クロフォード)

美しき一家のはみ出し問題児に

チェットと同じ道を歩んでしまうのではないかと心配されていたのが、スーパーモデルのシンディ・クロフォードと有名実業家ランディ・ガーバーの息子プレスリー・ガーバー。妹のカイア・ガーバーとともに美しきセレブキッズとして注目を集め、プレスリーもモデルとしてデビューしたが、2019年に薬物及びアルコールの影響下での運転で逮捕されてしまう。

Kevork Djansezian / Getty Images

心の問題を解消して、復帰に成功 ?

2020年初めには顔に「Misunderstood(誤解されている)」とタトゥーを入れ、ファンを嘆かせたプレスリー。問題行動もタトゥーもメンタルの問題を抱えていたからのよう。その後彼はメンタルヘルスのケアを受けたことを告白、顔のタトゥーも除去しメンタルヘルスの啓発に務めている。インタビューで精神疾患やうつ病などに苦しんでいたことを告白、「僕と同じ状況に苦しんでいる人を1人でも100人でもいいから助けたい。それが僕にとって必要なことだ」と話している。シンディとランディも息子をサポート、カイアも兄と仲がいいという。しかしどんなに家族から支えられていても、エリート一家の中で1人だけの問題児となってしまったネポベイビーが負のスパイラルに陥っていってしまうことがあるのはチェットの例からも明らか。プレスリーがこれからどんな道を歩んでいくのか、見守りたい。

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モンタナ・フィッシュバーン(父:ローレンス・フィッシュバーン)

18歳でポルノデビュー

映画『マトリックス』で知られる俳優のローレンス・フィッシュバーンと女優のハイナ・O・モスを両親に持つモンタナ・フィッシュバーン。16年前、18歳のときにポルノ映画界に進むと決意したところからトラブル人生が始まった。モンタナによると16歳頃からポルノ女優になることを考え始め、父に内緒で業界入り。モンタナ自身はインタビューで「父とはポルノ女優になることについて話し合っていないのだけれど、怒り狂っているって聞いた」とコメント。「でも父との問題は解決できると自信を持っている。彼は私のやることはなんでも応援してくれる。今はポルノ業界入りを否定的に見ていても、時間が経てば前向きに見てくれるはずだ」。

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父から勘当、トラブル人生の幕開け

しかし、この見方は甘かった。ローレンスは娘の進路に激怒、彼女を勘当する。体を張ってポルノ業界に飛び込んだもののブレイクできなかったモンタナはそのうち、アルコールや薬物の問題を抱えるように。飲酒運転で度々捕まり、2022年1月には警察官への暴行容疑で逮捕されてしまう。モンタナは元恋人からストーキングと脅迫を受けたと警察に通報、駆けつけた警察官に「誰も助けてくれない」と喚き、彼の顔を引っ叩いたという。起訴されたが実刑は免れ、24か月の保護観察処分に。その間にアンガーマネージメントのクラスを受けるよう命じられた。

(左から兄のラングストン、モンタナ、ローレンス、彼の2人目の妻で女優のジーナ・トーレス)

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父とは和解か

ローレンスに勘当されてからも「父は私に、人が人に与えうる最高の贈り物をくれました。彼はこれまでも今も私を信じてくれています」とインスタグラムに父への愛を激白していたモンタナ。その言葉が届いたのか、2022年6月にはレッドカーペットで2ショットを披露。それ以降、モンタナは警察沙汰を起こしていない。親子の縁が復活したことで落ち着いたのだとしたら、それまでの荒れた生活は父から勘当されたことが一因。娘を見放したローレンスの罪はなかなか重い。

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