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インターコンチネンタル札幌|宿泊者限定の“特別な体験”「Insider Partnership」

  • 2025.12.31
intercontinental_sapporo

2025年10月、札幌・中島公園エリアに開業した札幌初の外資系ラグジュアリーホテル「インターコンチネンタル札幌」。
ホテルで過ごす時間が快適なのはもちろんなのですが、ここには、“ホテルの外”へとゲストを誘う魅力的な仕掛けが用意されています。

それが、宿泊者限定の体験ツアー「Insider Partnership(インサイダー パートナーシップ)」です(予約は2026年1月15日~

「Insider Partnership」とは、“土地の魅力を深く味わう”体験のこと

札幌から車で2時間の快適なドライブののち、ニセコ蒸溜所に到着。宿泊者限定の体験ツアー「Insider Partnership」では非公開の貯蔵庫にも足を踏み入れることができる。 intercontinental sapporo

インターコンチネンタルが長年大切にしてきたのは、旅先の文化やローカルの魅力を、ただ“見学”するのではなく、もう一段深く“触れる”こと。

「Insider Partnership」とは、コンシェルジュを中心に地域の企業や団体と連携しながら生まれる、宿泊者限定の特別体験ツアーやワークショップといった形で、普段はなかなか触れることのできない“その土地の舞台裏”へアクセスできるのです。

単なるツアーとは異なり、「宿泊者限定」であるため、いわばホテルの責任編集で“滞在の延長としての特別な体験”が味わえるのが特徴。
移動もスケジュールもスムーズに手配され、こちらはただ身を預ければいい。ラグジュアリーステイの延長としての、快適で質の高い体験を享受できるのが魅力です。

その第一弾は、クラフトスピリッツ好きなら一度は名前を聞いたことがあろう「ニセコ蒸溜所」への特別ツアーです。

その体験&ホテル滞在記をご紹介します。

ニセコ蒸溜所の一般非公開エリアへ

ニセコ蒸溜所の貯蔵庫。温度管理をしておらず、ニセコの厳しい寒暖差(冬はマイナス5℃、夏は30℃)を利用し、その温度変化がウイスキーの熟成を促進させる。 intercontinental sapporo

ニセコ蒸溜所とは、東に「蝦夷富士」⽺蹄⼭、北にニセコアンヌプリに囲まれたニセコ町に2021年に誕生した八海山醸造による蒸溜所。
札幌から車で2時間の場所にある、その冷涼な気候を生かし、ジャパニーズウイスキーやジンなどの蒸溜酒が製造されています。

豊かな自然の中にあるスタイリッシュな建物は観光スポットとしても人気なのですが、「インターコンチネンタル札幌×ニセコ蒸溜所」のInsider Partnershipツアーは、ただの蒸溜所見学ではありません。

・製造エリアの特別ツアー
・普段は非公開の貯蔵庫の見学
・参加者だけが入れるシークレットバーでの特別テイスティング
・ホテルからの往復送迎付き

というように、宿泊者のためにプランニングされた特別な体験となっています。

甘やかな発酵の香りで満ちる蒸溜エリア

〈右〉巨大な蒸溜器からは穀物が発酵する甘やかな匂いが香り立つ。〈左〉香草類を加えて香味付けする工程も垣間見える。 intercontinental_sapporo

通常は入れない2階のエリアには巨大な蒸溜器が並び、深く吸い込むと独特の甘く温かい発酵の香りが体内に満ちていきます、

ここで作られているのは、ニセコ蒸溜所を代表するクラフトジン「ohoro(オホロ)」。

アイヌ語で “続く” という意味で、ニセコアンヌプリの良質な伏流水(軟水)に、北海道産のヤチヤナギ、ニホンハッカをボタニカルとして使用したジンです。
ふわ~っと立ち上るような、爽やかさと華やかさが共存した豊かな芳香を叶えるため、レモンや柚子などの香りづけの柑橘は、蒸溜の直前にフレッシュなものを投入しているのだそうです。

八海山 ohoro GIN(オホロジン)。右から ニホンハッカ、スタンダード、ラベンダー。2024年には国際的なコンペティションで世界一の評価も得た。 intercontinental sapporo

ウイスキーの樽が並ぶ非公開の貯蔵庫へ

ウイスキーの木樽が整然と並ぶ貯蔵庫。ステンレス系の発酵タンクのほうが管理はしやすいのですが、木樽で発酵させるとウイスキーの味わいがより深まるのだそう。使われる木樽は新品以外にも、バーボンやワインに使われていた古いものも。その場合は、そのお酒の芳香を感じさせるウイスキーになるのだとか。

貯蔵に使う木樽の種類や気温、湿度でウイスキーの香りや味が大きく変わる、まさにその土地が育む味わいが生まれます。
蒸溜所という場所で作り手から話を直接聞いて、樽の匂い、温度や湿度の重みまで含めて体験することで、一本のボトルが突然、物語を持ち始めるから不思議です。

貯蔵庫に満ちるスパイシーで甘い香り。樽から揮発したアルコール成分が貯蔵庫内に充満し、長時間滞在すると酔っぱらってしまうことも。それを「天使の分け前(エンジェルズ・シェア)」と呼ぶというのも素敵。 intercontinental sapporo

シークレットバーでのテイスティングも

特別ツアーのクライマックスは、ツアー参加者だけが入れるシークレットバーでのテイスティング。
木樽が並ぶほの暗い貯蔵庫をカウンターの奥の窓から眺めながらいただけるという、お酒好きにとってたまらないシチュエーションです。
ウイスキーは熟成に時間がかかるためまだ未発売ではありますが、現在絶賛熟成中という試飲したウイスキーはとにかく美味で、何年後かはわかりませんが、近い未来に完成するであろうウイスキーへの期待が高まりました。

ウイスキーの貯蔵庫をカウンター越しに眺められるシークレットバー。Insider Partnershipツアーでは、非公開のこちらの場所でウイスキーの試飲ができる。 intercontinental sapporo

Insider Partnership(ニセコ蒸溜所ツアー)】

2026年1月15日より予約開始
予約:info.icsapporo@ihg.com(宿泊予約完了後)
所要時間:約6時間(往復送迎付き)

札幌初の外資系ラグジュアリーホテル

地下鉄南北線の中島公園駅1番出口から徒歩4分の場所に位置。すぐ横に豊平川が流れる。 intercontinental sapporo

インターコンチネンタル札幌のある場所は「すすきの・中島公園」エリア。豊平川を眼下に見下ろすロケーションで、都市の洗練と北海道の自然がゆるやかに溶け合う場所にあります。

ロビーは、フロント周りの「水」ラウンジ、焚き火の香りにリラックスする「火」ラウンジ、カフェのある「森」ラウンジと3つに分かれているのが特徴。雄大な北海道の自然をアートと空間で体感できるようになっています。

白樺の木を使ったアートが彩るロビーラウンジ。  intercontinental sapporo
ファイヤーラウンジでは薪の香りにほっとする。隆起が印象的な壁材には札幌軟石を使用。北海道の大地をイメージさせるアートがそこかしこにあり、モダンなインテリアでありながら北海道という土地を体感できる空間。  intercontinental sapporo

全室42平米以上という快適空間

客室は、スタンダードでも42㎡から。さらにスイートは160㎡まで幅広く用意されています。広めの客室と大きく取られた窓からの眺望が滞在の質をぐっと上げてくれます。

写真は最もスタンダードな「クラシック」。ほかに50平米の「プレミアム」、72平米以上の「スイート」と3タイプ。室内には北海道の大地を表現したアートやカラーコーディネーションで統一されている。 intercontinental sapporo
館内や室内には素敵なアートが。多忙な日々でクローズしていた五感が刺激されるという旅の醍醐味がホテル滞在でも叶うのは何とも魅力的。 intercontinental sapporo / Hearst Owned
すすきのから少し離れた中島公園エリアで、中心部でも静かで落ち着けるロケーション。都市型ホテルでありながら、日常から解き放たれてリラックスして過ごせる。 intercontinental sapporo

さらにプレミアム&スイート宿泊者は、最上階のクラブインターコンチネンタルへアクセス可能。7時~23時まで自由に利用が可能で、ソフトドリンクからアルコール、軽食がフリーで利用できます。ここは“ただのラウンジ”ではない、旅のテンポを整える場所。チェックイン・アウトもラウンジで行えるのも嬉しい。

最上階の14階にある専用ラウンジ。アフタヌーンティやイブニングカクテル、ナイトキャップなど時間に合わせて趣向を変えたプレゼンテーションでもてなしてくれるので、ゆっくりホテル滞在できる人にはプレミアム以上のグレードの部屋の予約がおすすめ。 intercontinental sapporo

札幌の食の“いま”を体感できるダイニング

館内には3つのレストラン&バーがあり、朝食は、「AuBlanc(オーブラン)」で。ビストロノミースタイルのオールデイダイニング。朝食からディナーまで、軽やかに“北海道の旬”が味わえます。

ブルーでまとめられた爽やかな空間。朝食のビュッフェでは、種類豊富なメニューとともに、スープカレーや札幌ラーメンなど北海道らしいメニューが日替わりで並ぶのも楽しみのひとつ。 intercontinental sapporo

ほかにも、炭火焼や低温調理で食材の魅力を引き出すコースがいただけるメインダイニングの「SAWAKA(サワカ)」も北海道内外の食通の間で評判を呼んでいるレストラン。

「SAWAKA」のコースから。ブラジルと日本にルーツをもつ料理長・日諸フェルナンドさんの腕が光る 。 intercontinental sapporo

「Norva Bar (ノーヴァ バー)」では、2026年1月15日〜3月31日、ニセコ蒸溜所とのパートナーシップに合わせて、限定カクテル「フォレストネグローニハイボール」(2,500円※税サ込)を提供。ニセコ蒸溜所のクラフトジン「ohoroジン スタンダード」をベースに、ネグローニをハイボールスタイルでアレンジした一杯がいただけます。

ホテル内のバー「Norva(ノーヴァ)」。「ohoroジン スタンダード」を使ったカクテル「フォレストネグローニハイボール」は、北海道の針葉樹林を表現した一杯。ローズマリーの爽やかな香りに包まれる。 intercontinental sapporo

ウェルネスも充実。山々を一望できる9階の温水プール

intercontinental sapporo

9階にある20メートルプールでは、朝の7時半から、宿泊客が参加できる無料のアクティビティを実施。プールサイドで行うヨガのほか、フローティングサウンドバスというマインドフルネスが叶うプログラムも。シンギングボウルが奏でる音に包まれながらプールの上をたゆたい、心地よい波動を感じて心身を整える興味深いアクティビティです。

クリスタルやチタニウムなどのシンギングボウルやチャイムなどの楽器が奏でる音を聴きながら、プールに浮かぶこと15分。 呼吸を意識しながら音に包まれると、ぎゅっと固くなっていた意識が解放されるような感覚に。頑丈なマットの上に横になるので、水着になる必要がないのもよい。 Hearst Owned

あなただけの特別なセレブレーションもプロデュース

世界各国のインターコンチネンタルでは、宿泊客のよりパーソナルで忘れられないひとときを叶える「Incredible Occasion(インクレディブル・オケージョン)」というプログラムも用意しています。

たとえば少人数でのプライベートなお祝いや集まりを特別なものにしたい、というとき、そんな人生の節目を、その土地の文化や季節感を織り込みながら空間を演出し、ゲストだけの特別なセレブレーションをプロデュースしてくれるのです。

今回の滞在においては、いまや入手困難といわれる北海道・余市のワイナリー「Domaine Takahiko(ドメーヌ・タカヒコ)」と、インターコンチネンタル札幌のメインダイニング「SAWAKA」のペアリングディナーという夢のテーブルをセッティング。
醸造家、曽我貴彦さんを招いて、今回セレクトしたワインについてのレクチャーやワイン造りへの思いを聞きながら、美食に舌鼓を打つ特別な宴を楽しみました。

余市のテロワールをワインに表現する「ドメーヌ・タカヒコ」の曽我貴彦さん。2020年にはデンマークの名店「ノーマ」のワインリストに採用されたことでも話題に。北海道の「実り」をイメージしたフレッシュなテーブルセッティングが宴を盛り上げる。 intercontinental sapporo

ホテルはいまやリラックスして過ごすだけではなく、細やかな気配りやパーソナライズされたおもてなしを提供してくれる場所として、その利用価値が広がっています。

「泊まる」から「体験する」へ。旅の価値観を変える滞在を

北海道は、少し足を伸ばせば、本州では味わえない幅広い体験の可能性が広がる場所。札幌という都市に滞在しながら、その地でしか体験できない記憶に残る時間を過ごし、戻ったあとは寛ぎのホテルステイもたっぷり楽しむ。
手配やスケジューリングに手間をかけず、特別な体験を享受できるステイこそ、いま私たちが求めている贅沢な時間なのかもしれません。

DATA
IN15時 OUT11時 全149室
tel. 011-562-7000
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札幌市中央区南10条西1丁目1-48

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