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産後10日の私を置いて夫は泊まりでライブ「ワンオペさせるな!」義母が激怒するも結局やめず…その後

  • 2025.12.27

これは、第1子である長男が生後10日のときの出来事です。当時私は、夫と2人で協力しながら子育てを頑張ろうと思っていました。しかし、産院からの退院後「休日は家族みんなでゆっくり過ごそう」と思っていた矢先、夫から予想外の予定を言い渡されたのです……。

第1子誕生直後に、泊まりで遊ぶ夫

結婚して1年後、待望の第1子の長男を出産し、1週間の入院を経て自宅に帰ることになった私。その日は平日で、夫が仕事を抜けて病院まで迎えに来てくれました。しかし、夫は仕事が忙しく、すぐ会社に戻らなければなりません。私は、「今日からは、病院の先生や助産師さんのサポートなしで過ごすのか……」と緊張していました。

「何かあったら連絡してね」と言い仕事に向かう夫の背中を見ながら「週末までの数日間を乗り切って、休日は夫と協力しながらゆっくり過ごそう」と考えていました。

ところが、仕事から帰ると夫は、「言い忘れてたんだけど、週末兄貴と泊まりでライブに行ってくるから」と悪びれもなく話します。私は驚きを隠せず「自宅に戻って初めての休日なのに、息子とゆっくり過ごしたくないの?」「私、毎日の緊張と疲労でボロボロなんだけど……」と伝えました。しかし、「俺だって仕事でヘトヘトだよ」「チケット代ももったいないし、これは俺たちの恒例行事だから!」と言います。

遠方に住む独身の義兄と一緒にライブに行くのを、毎年楽しみにしている夫。もちろん、仕事で疲れているのも知っています。しかし、夫はまだ、「父親になったこと」の実感が湧いていないようで、生後10日の息子と産後で疲弊している私を置いて、新幹線で3時間かけて泊まりで出かけることへの罪悪感も一切ないようでした。モヤモヤした気持ちは残りましたが、義兄との予定に対して強く言いづらい気持ちもあり、私は週末夫を送り出し、息子とワンオペで過ごすことになりました。

そして迎えたライブ当日。夫への不満と不安な気持ちを抱えながら、生後10日ほどの息子のお世話に奮闘していると、突然インターホンが鳴りました。歩いて10分の所に住む義母が「初めてのことばかりで大変でしょ」と、手作りの食事を作って来てくれたのです。そこで夫が不在なことに気づいた義母。事情を話すと「兄弟そろって何を考えているんだか! 信じられない!」と怒りをあらわにし「本当に申し訳ないわね……」と私に謝ってくれました。

その後、すぐに義母は夫に電話をしました。ちょうどライブが始まる直前だったようで、電話に出た夫。義母は「育児は夫婦で一緒にする時代よ! 産後間もないお嫁さんに赤ちゃんのお世話をひとりでさせるなんてあり得ない! いつまで独身気分なの!」とお説教してくれたのです。電話を切ったあと、「義理の家族だから気を使うと思うけど、なんでも頼ってね!」と励ましてくれる義母。その言葉に、うれしい気持ちでいっぱいになったのでした。

結局夫はそのままライブに参加しましたが、義母のお説教がきいたこともあり、2時間のライブが終わったあと義兄をホテルに残し、新幹線で即刻帰ってきました。私の顔を見るなり「ごめん、自分勝手なことして。父親の自覚が足りなかった、本当にごめん!」と謝罪してくれ、それ以来、夫は家事や育児にとても協力的なパパになりました。

あのとき義母が味方になってくれたおかげで、夫は「親」としての自覚、私は「頼れる人を持つ心強さ」を知ることができたと思います。自分たちだけで解決しようとせず、時には家族や周囲に助けを求めることも、大切だと実感しました。とはいえ、私も「言わなくても相手はわかってくれてるはず」という甘えがあったことは事実。しんどいときは限界が来る前に言葉で状況を詳しく伝え、夫婦お互い不満を溜めないよう、コミュニケーションをきちんと取ろうと心に決めるきっかけになった出来事でした。

著者:伊藤杏/ライター。わが道を行く7歳の息子と、ひょうきんな5歳の娘を育てる母。夫は理屈屋。「ていねいな暮らし」に憧れ、いつか自分も……と夢見ている。

作画:Pappayappa

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)

ベビーカレンダー編集部

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