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「NHKには感謝しかない」「夢みたい」放送から2年“待望の続編決定”に話題騒然…絶大な支持を得る“圧巻の作品力”

  • 2026.1.20

派手な宣伝や視聴率競争とは一線を画しながら、確かな作り込みで視聴者の心を掴んできたのがNHKドラマです。緻密に練り上げられた脚本、役柄に深みを与える俳優陣の演技、そして映像や音楽まで含めた総合的な完成度。これらすべてが高い次元で噛み合ったとき、作品は“ただのドラマ”を超え、強烈な余韻を残します。

今回は、放送当時から現在に至るまで高い評価を受け、「完成度の高さ」という一点で語り継がれてきたNHKドラマを5作品セレクトしました。静かに、しかし確実に心を揺さぶる名作の魅力を、あらためて振り返っていきます。

本記事の第1弾としてご紹介するのは、ドラマ『お別れホスピタル』(NHK総合)です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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「第77回毎日映画コンクール」の女優主演賞を受賞し、表彰式で喜びを語る岸井ゆきの(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):『お別れホスピタル』(NHK総合)
  • 放送期間:2024年2月3日〜2月24日

本作の舞台は、高齢化が進行する現代日本です。三大疾病の一つであるがんは、高齢化と相まって深刻な社会問題となっています。実に7割を超える人が、最期の時を病院のベッドで迎えている――。本作は、そんな物悲しくも目を背けることのできない現実を真正面から描いていきます。

病院の中でも、末期がんなど重度の症状を抱える患者には、その状態に見合った医療ケアが必要です。また、在宅医療が叶わない患者を受け入れる場として“療養病棟”が存在します。そこは、まさに医療のセーフティーネットとも言える場所です。

思うように意思表示ができない患者の、わずかな変化も見逃さず、その日できる最善を尽くす。医療技術だけでなく、“心遣い”も欠かせない過酷な現場で奮闘するのが、療養病棟の看護師たちです。

看護師たちは、患者の苦痛を和らげるだけでなく、「その人らしく生きてもらうにはどうすればいいのか」を常に考え、行動します。限りある生、そして消えかかっている命の灯火をどう支えていくのか。その問いと向き合いながら、日々懸命に患者と向き合っていきます。

主人公・辺見歩を演じるのは岸井ゆきのさん。歩をはじめとする看護師たちは、患者一人ひとりの“生き切った瞬間”を見届ける存在でもあるのです。

患者や家族、医師、看護師たちの葛藤や悲しみ、時には怒り。そんな厳しい現実の中にも、確かに小さな喜びや笑顔があります。本作は、“死を迎えること”と“生きること”を同時に問いかけてくる、稀有な名作ドラマです。

壮絶さの中に確かな愛が灯る『お別れホスピタル』は、すべての人に“生と死”を問いかける作品だと言えるでしょう。

2年の時を経て、続編制作が決定

2026年1月12日、続編となる『お別れホスピタル2』の制作が発表されました。放送は2026年春を予定しています。2年という比較的短いスパンでの続編発表は、それだけ前作への視聴者の熱量が高かったことの表れとも言えるでしょう。

岸井ゆきのさん、松山ケンイチさんをはじめ、前作から続投するキャストも多いようです。この春、再び“みさき総合病院”という命の現場で描かれる人間ドラマに、期待が高まります。

原作者・沖田×華さんは、NHK公式サイトにて以下のようにコメントしています。

死にゆく患者さん達と1人の人間として見送る看護師の日常を見た時、ほんの少しだけ死のイメージが変わるかもしれません。
出典:『ドラマ「お別れホスピタル2」制作開始のお知らせ』 NHK 2026年1月12日公開

私たちが生きる“今日”に直結する物語を、温かなまなざしで見届けたいところです。

岸井ゆきのが体現する、看護師像のリアルさ

看護師・辺見歩を演じる岸井ゆきのさん。彼女の芝居は、等身大で、まるで本当に身近にいそうな人物像を描き出す点に大きな魅力があります。

近所に住む優しいお姉さんが実は看護師で、その裏側では日々“最期を看取る”という重い現実と向き合っている――。そんなリアリティが、岸井ゆきのさんの親しみやすさと温かみから、じわじわと伝わってくるのです。

医師役・松山ケンイチさんとのやり取りや、患者一人ひとりに寄り添う姿は、“白衣の天使”という言葉を思い起こさせながらも、その美化された表現だけでは収まりきらない過酷な現実をも同時に映し出します。

呼吸の一つひとつまでが、看護師・辺見歩そのものだと感じさせる名演です。

SNSでも続編への期待が高まる

『お別れホスピタル2』が2026年春に放送予定であることが発表され、SNS上でも早くも大きな反響が広がっています。「続編ありがとう」「NHKには感謝しかない」「夢みたい」といった声が相次ぎ、期待感は高まる一方です。

前作は4話完結で、続編を想定していないようにも感じられる終わり方でした。それだけに、今回の続編制作は多くの視聴者にとって素直に嬉しいニュースだったのでしょう。医療ドラマという枠を超えた人間ドラマである本作。SNSがこれほど盛り上がるのも、自然な流れだと言えます。

原作者・沖田×華さんの作品は、生の現場を生々しく、時に残酷なまでに描きながらも、必ず人の温かさを感じさせてくれます。『お別れホスピタル』もまた、“生と死”の捉え方をほんの少し変えてくれるような、心に残る作品です。

脚本を手がける安達奈緒子さんの続投も決定しており、『お別れホスピタル2』は、名作の新たな幕開けを予感させる一本となりそうです。


※執筆時点の情報です