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「開始10分で掴まれた」7年前『日曜劇場』が生んだ傑作ドラマ…主演じゃなくとも光る“名優の存在感”

  • 2026.1.23

骨太な人間ドラマや圧倒的なスケール感で、日曜の夜に数々の感動を届けてきた「日曜劇場」。逆境に立ち向かう主人公の姿や、胸を熱くさせる社会派の物語は、多くの視聴者に明日への活力と深い余韻を与えてきました。今回は、そんな“日曜劇場”の傑作ドラマ5選をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2019年放送のドラマ『集団左遷!!』(TBS系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“日曜劇場”の傑作ドラマ『集団左遷!!』

  • 作品名(放送局):ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)
  • 放送期間:2019年4月21日~6月23日

あらすじ

大手メガバンクである三友銀行で働くごく普通の銀行員、片岡洋(福山雅治)は、ある日突然、蒲田支店の支店長への昇進を命じられます。50歳を目前にした予期せぬ出世に胸を躍らせる片岡でしたが、その人事の裏には非情な計画が隠されていました。

徹底した合理化を推進する常務取締役の横山輝生(三上博史)は、片岡に対し「半年以内にノルマを達成しなければ蒲田支店は廃店」と通告します。さらに横山は、廃店は既定路線であるため無理に頑張る必要はなく、無事に閉鎖を遂行すれば本部のポストを保証すると約束するのでした。

「頑張らなくていい」という銀行員として耳を疑うような指示に葛藤しながら迎えた初日、融資先の社長が5000万円の資金と共に失踪したという報告が入ります。片岡は部下の滝川晃司(神木隆之介)や担当者の平正樹(井之脇海と共に必死に社長の行方を追いますが、その最中も横山の言葉が脳裏をよぎります。さらに副支店長の真山徹(香川照之からは、2日後に厳しい内部検査が入るとの知らせが届き、廃店寸前の支店を舞台にした片岡の孤独な戦いが幕を開けます―。

ドラマ『集団左遷!!』の見どころ ※ネタバレあり

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第36回東京国際映画祭 レッドカーペット 神木隆之介(C)SANKEI

2019年放送のドラマ『集団左遷!!』は、江波戸哲夫さんの小説『新装版 銀行支店長』、『集団左遷』を原作とした連続テレビドラマ。理不尽な組織の論理に立ち向かう銀行員たちの熱き闘いを描いた、平成最後かつ令和最初の日曜劇場です。廃店が決まった支店のメンバーが、巨大な権力に抗いながら生き残りをかけて奔走する姿は、現代社会で働く人々が直面するシビアな現実を浮き彫りにしています。リストラや左遷といった過酷な状況下で必死に足掻く登場人物たちに対し、SNSでは「生きるって大変だよなって思った」といった声が寄せられるほど、仕事の厳しさや人生の重みを痛烈に感じさせるリアリティが魅力です。

一方で、本作は絶望的な状況を打破しようとする人間のエネルギーを爆発させた、極めて前向きなエンターテインメントとしての魅力も兼ね備えています。主人公・片岡洋を演じる福山雅治さんのパワフルな熱演と、仲間たちが一丸となって不可能を可能に変えていく泥臭くも熱い展開は、閉塞感のある現代社会において視聴者の心に強い勇気と活力を与えました。SNSでは「開始10分で掴まれた」「開始10分で引き込まれた」と試聴早々に作品に魅せられる人や「このドラマに出会ってよかった」「元気になるドラマ」「最高だったな〜」といった称賛が寄せられており、多くの人々に深い感動をもたらしています。

また、豪華キャスト陣の名演にも称賛の声が多く見られました。主演を務めた福山雅治さんはもちろんのこと、演技派として知られる神木隆之介さんの快演にSNSでは「神木くんが演じた滝川くんが大好き」「滝川くんを演じてくれてありがとう」など称賛の声が続出。主演じゃなくとも光る、その演技力と存在感で本作を彩っています。

福山雅治が体当たりで挑んだ“熱すぎる”支店長役

廃店候補の銀行支店を舞台に、巨大組織の理不尽に立ち向かう銀行員たちの奮闘を描いた下克上エンターテインメントドラマ『集団左遷!!』。本作で、常にポジティブで一生懸命な主人公・片岡洋を演じたのが福山雅治さんです。福山さんが本作で挑んだのは、エリート街道から一転、無理難題を押し付けられながらも頑張ることを諦めない泥臭い支店長というキャラクター。この熱量溢れる役柄に対し、福山さんは公式サイトでのインタビューで驚きの舞台裏を次のように明かしています。

こんなに走って、こんなにアザだらけになるとは思っていませんでした(笑)。結構肉体で表現する作品なんです。なので、その肉体の躍動感が、視聴者の方により高い熱量を感じさせてくれるドラマになるのではないかと思っています出典:日曜劇場『集団左遷!!』公式サイト『福山雅治さんインタビュー』

これまでのクールで完璧なイメージを覆すほど表情豊かで、時には実際にアザができるほど滑稽なまでに必死な姿を見せるエネルギッシュな演技は、観る者に強烈なインパクトを与えました。SNSでは「リアルに感情移入した」「やっぱ福山さん演技すごい」「演技がコミカルで笑って見られる」といった絶賛の声が寄せられており、福山さんの演技は銀行ドラマという硬派なジャンルに親しみやすさと躍動感を与えました。

ドラマ『集団左遷!!』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“廃店危機の銀行員たちが下克上に挑む痛快劇”をぜひご覧ください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です