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「え、そんな…」息子が義母の遺影を怖がり号泣。絶縁中の義父が葬儀で私たちに告げた、耳を疑う言葉とは

  • 2025.12.23

絶縁状態だった義母の葬儀に、預け先がなく息子を連れて参列したときのことです。 厳粛な空気の中、遺影を見た息子が突然「このおばさん、顔が怖い!」と大絶叫……。 凍りつく会場に現れたのは、初対面の義父でした。そこで放たれたのはまさかの言葉でした……。

義母の葬式で泣き出した息子

夫の両親は、私たちが結婚するずっと前に泥沼の離婚を経験していました。そのため、私たちは義父の顔すら知らず、義母とも折り合いが悪く、夫自身も絶縁状態に近い関係でした。

結婚後も、義母とは顔を合わせれば激しい言い合いになることが二度ほどあり、事実上の絶縁状態に。当然、子どもが生まれても報告はしていませんでした。「もう関わることはないだろう」そう思っていた矢先のことです。

突然、夫の祖母から電話があり、義母が亡くなったと知らされました。本来なら欠席したいところでしたが、祖母の強い希望もあり、私たちは渋々葬儀に参列することになったのです。急なことで子どもの預け先も見つかりません。私は幼い息子に「いい子にしていてね」と言い聞かせ、連れて行くしかありませんでした。

会場に到着し、祭壇に飾られた遺影を見た瞬間でした。息子にとって、それは「おばあちゃん」ではなく、見知らぬ人です。少しきつめの表情をした遺影と、黒い服の人たちに囲まれた異様な空気に、幼い息子はパニックを起こしてしまいました。「このおばさん、顔が怖い!」と大声で泣き叫んでしまったのです。

音信不通だった義父が放った言葉

「しーっ!静かに!」 私は慌てて息子の口を覆い、逃げるようにホールのエントランスへ移動しました。必死になだめましたが、親戚一同からは「こんな場に子どもを連れてきて」と言わんばかりの冷ややかな視線が背中に刺さります。

さらに驚いたのは、そこには音信不通だったはずの義父がいたことです。初めて孫である私の息子を見た義父の第一声は、あろうことか「しつけがなっていないから泣くんだ」という怒声でした。さらに義父は畳み掛けます。

「どうせろくな嫁じゃないんだろう? そもそもこんなところにガキを連れてくるのが非常識だ! 早く出て行け!」

突然の場所で怯えている幼い孫を心配するどころか、みなさんの前で私を罵倒し、孫を邪魔者扱いするその態度に、私は言葉を失いました。

その瞬間、夫は義父に言い返すこともなく、「気にしなくていい。もう行こう」と言いました。夫は義父との決別を選んだのだとわかり、その場を後にしました。

もちろん、厳粛な場を騒がせてしまったことは、親として深く反省しました。預け先がなかったとはいえ、息子に無理をさせてしまったことも事実です。ただ、息子なりに、その場に漂う冷たい空気や、いびつな家族関係を肌で感じて怖くなってしまったのかもしれません。

帰り道、息子は車の中でぐっすりと眠っていました。そして夫がぽつりと口を開きました。

「嫌な思いさせてごめん。でも、これでハッキリしたよ。親父とは、もう関わらない。俺たちは俺たちで、楽しくやっていこう」

その言葉に、私も深く頷きました。義父の態度はショックでしたが、おかげで迷いは消えました。「無理をしてまで親戚付き合いをする必要はない。私たち夫婦と、この子。目の前の小さな幸せだけを大切に守っていけばいい。そうやって温かい家庭を築いていこう」夫と改めて話し合う機会となりました。

最悪な再会でしたが、私たちの絆をより強くしてくれたという意味では、あのお葬式も無駄ではなかったと思うようにしています。

著者:佐藤咲子/20代女性/子どもは9歳と生後8カ月の子どもの2人。専業主婦。義実家とはほぼ絶縁状態。

イラスト:きりぷち

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)

ベビーカレンダー編集部

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