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女子スポーツで海外生活するなら「サッカー」が熱い!“世界トップ5”の1部リーグだけで40名が活躍中…2025-2026日本人選手まとめ

  • 2025.12.22

今年、初の外国人指揮官として、デンマーク人のニルス・ニールセン監督を迎えた「なでしこジャパン」ことサッカー日本女子代表。

2011年のワールドカップ優勝以来となる世界制覇を目指し、2027年にブラジルで開催されるワールドカップ、そして「女子サッカー大国」アメリカでの2028年ロサンゼルス五輪に向けた強化を進めている。

画像: (C)Getty Images

そんな日本の女子サッカーにおいて、近年の大きな傾向となっているのが、選手の海外移籍だ。

ここ数年、WEリーグで活躍した選手たちがステップアップとして欧州やアメリカでのチャレンジを選択し、そこで実績を残したことで日本人選手に対する評価が高まり、さらなる移籍を生んでいる。

日本の女子スポーツ界でも随一という流れが今、サッカー界が生まれている。

そこで、2025年12月時点において、女子FIFAランキングトップ5の国の1部リーグでプレーする選手たちをまとめてみた。

1位 スペイン(2名)

小嶋美玖(グラナダ)26歳
平尾知佳(グラナダ)28歳

まずはFIFAランキング1位のスペイン。

そのトップリーグであるリーガF(男子のラ・リーガに相当)では、なでしこジャパンの平尾知佳と、2019年からスペインでプレーする小嶋美玖(旧姓:伊藤美玖)がグラナダに所属している。

画像: 小嶋美玖(左)と平尾知佳(右) (C)Getty Images
小嶋美玖(左)と平尾知佳(右)

また、スペインやこのあと出てくるドイツには、2部以下のリーグにも多くの日本人選手がいる。

2位 アメリカ(8名)

遠藤純(エンジェル・シティ)25歳
杉田妃和(エンジェル・シティ)28歳
小山史乃観(ノースカロライナ・カレッジ)20歳
松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ)21歳
林愛花(シカゴ・スターズ)21歳
田中美南(ユタ・ロイヤルズ)31歳
守屋都弥(ユタ・ロイヤルズ)29歳
三浦成美(ワシントン・スピリット)28歳

続いては、2024年のパリ五輪で通算5度目の金メダルに輝いたアメリカ。

現トップリーグのNWSL(ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ)は2025シーズン、1試合平均10,583人の動員を記録するなど興行として成り立っており、その中で8名の日本人選手がプレーしている。

画像: 松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ) (C)Getty Images
松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ)

いま一番ホットなのは、今季リーグ最優秀MF賞を受賞したなでしこジャパン期待の星、松窪真心。

画像: 守屋都弥(エンジェル・シティ→ユタ・ロイヤルズ) (C)Getty Images
守屋都弥(エンジェル・シティ→ユタ・ロイヤルズ)

なお、ニールセン体制で左右の両サイドバックとして評価を上げている守屋都弥は、このオフにエンジェル・シティから田中美南のいるユタ・ロイヤルズへ移籍している。

画像: 田中美南(ユタ・ロイヤルズ) (C)Getty Images
田中美南(ユタ・ロイヤルズ)

3位 スウェーデン(8名)

田畑晴菜(AIK)23歳
宮川麻都(ハンマルビー)27歳
渡部麗(ユールゴーデン)23歳
北村美羽(リンシェーピング)24歳
松原志歩(ピーテオ)28歳
大山愛笑(ローゼンゴード)21歳
鴨川実歩(ヴェクショー)28歳
天野紗(ヴェクショー)21歳

女子サッカー強豪国として知られるスウェーデン。

トップリーグのダームアルスヴェンスカンでは、2024年にバイエルンからのローンでローゼンゴードに加わった谷川萌々子が16ゴールで得点王に輝く大活躍を見せた(チームも25勝1敗の圧倒的な強さで優勝)。

2025シーズンは8名の選手がプレーしており、大山愛笑はマンチェスター・シティからのローンでローゼンゴードに加わった。

画像: 大山愛笑(ローゼンゴード) (C)Getty Images
大山愛笑(ローゼンゴード)

なお、日本人選手所属チームの2025シーズン最上位は、宮川麻都が所属するハンマルビーで2位だった。

画像: 宮川麻都(ハンマルビー) (C)Getty Images
宮川麻都(ハンマルビー)

5位 ドイツ(3名)

谷川萌々子(バイエルン・ミュンヘン)20歳
千葉玲海菜(アイントラハト・フランクフルト)26歳
門脇真依(RBライプツィヒ)24歳

ドイツもまた女子サッカー大国。女子ブンデスリーガでは、永里優季や安藤梢、岩渕真奈など歴代のなでしこジャパン主力たちがプレーしてきたことで知られる。

現在は3名がプレーしており、谷川萌々子は世界的名門バイエルンでスーパープレーを連発しながら5ゴールを記録。これからの日本を背負っていくであろう稀代のタレントだ。

画像: 谷川萌々子(バイエルン) (C)Getty Images
谷川萌々子(バイエルン)

フランクフルトのストライカー、千葉玲海菜もここまでチーム3位の4ゴールを記録している。

画像: 千葉玲海菜(フランクフルト) (C)Getty Images
千葉玲海菜(フランクフルト)

4位 イングランド(19名)

土方麻椰(アストン・ヴィラ)21歳
清家貴子(ブライトン)29歳
角田楓佳(ブライトン)21歳
南萌華(ブライトン)27歳
浜野まいか(チェルシー)21歳
石川璃音(エヴァートン)22歳
北川ひかる(エヴァートン)28歳
林穂之香(エヴァートン)27歳
籾木結花(エヴァートン)29歳
清水梨紗(リヴァプール)29歳
長野風花(リヴァプール)26歳
熊谷紗希(ロンドン・シティ・ライオネス)35歳
長谷川唯(マンチェスター・シティ)28歳
藤野あおば(マンチェスター・シティ)21歳
山下杏也加(マンチェスター・シティ)30歳
宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)26歳
古賀塔子(トッテナム)19歳
植木理子(ウェストハム)26歳
遠藤優(ウェストハム)28歳

最後は、女子EURO連覇中の欧州王者イングランド。2025-26シーズン、最高峰のWSL(ウィメンズ・スーパーリーグ)では、なんと19名もの日本人選手がプレーしている。

画像: 長谷川唯(マンチェスター・シティ) (C)Getty Images
長谷川唯(マンチェスター・シティ)

最近までは、長谷川唯や藤野あおば、山下杏也加を擁してリーグ首位を走るマンチェスター・シティが日本人所属チームの代名詞的存在だったが、清水梨紗がリヴァプール、大山愛笑がローゼンゴードへそれぞれローン。

画像: 北川ひかる(中央右)と石川璃音(中央左) (C)Getty Images
北川ひかる(中央右)と石川璃音(中央左)

代わって、今夏一気に北川ひかる、籾木結花、石川璃音の3選手が加わったエヴァートンが、昨季からプレーする林穂之香と合わせて日本人最多所属チームとなった。4選手によるYouTubeチャンネル「ジャパートン(JAPARTON)」も最近話題だ。

画像: 熊谷紗希(ロンドン・シティ・ライオネス) (C)Getty Images
熊谷紗希(ロンドン・シティ・ライオネス)

プレミアリーグ強豪の女子チームがほとんどのWSLにおいて、唯一の完全独立チームがロンドン・シティ・ライオネス。初昇格を果たし今季奮闘するチームでは、熊谷紗希がプレーしている。

画像: 浜野まいか(チェルシー) (C)Getty Images
浜野まいか(チェルシー)

この冬は、チェルシーの浜野まいかが出場機会を求め、古賀塔子が所属するトッテナムへローンされるとの噂も。次なる渡英選手の出現の可能性を含め、いま最も目が離せない海外女子リーグだ。

筆者:奥崎覚(編集部)

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